ジュンスインタビュー訳 | ♡♥ABSOLUTELY JYJ♥♡

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CULTUREインタビュー

キムジュンス「ありのままの自分を見せようと思う」

ライター チャンキョンジン  Dec 09 2013

編集者:すでに何度か紹介された金クァンソックミュージカル、公演界で最もホットなシーズンである年末、

3000席のセジョン文化会館、そして創作初演。現在公演される10個ほどの中・大劇場ミュージカル公演の中で

創作初演公演は「ディセンバー」が唯一である。 完成度はもちろん商業的な成果も期待より憂わしい事が

多いこのプロジェクトに力を加えたのは結局キムジュンスだった。しかしそんなキムジュンスにも

「ディセンバー」は越えなければならない事が多い山だ。キムクァンソックの歌は今まで自分が歌っていた

歌い方とは正反対で淡白で、歌より台詞で消化すべき演技の比重や 舞台に上がる回数も既存の作品と

大いに違うからだ。それに彼が演じるジウックはモーツァルトや「死」とは違い、衣装やメイクアップにも

全く頼れない大学生。 「ディセンバー」でキムジュンスの優越さを探し出すのはたやすくないかも知れない。

しかし私たちはもしかしたら「ディセンバー」を通して 27歳の平凡なキムジュンスに出会えるかも知れない。



【Q:色々な難関がある作品を選んだ。一番興味が湧いたのはやはりキムクァンソックだったのか】

JS:正確にはキムクァンソック先輩の残された曲だった。まだ世の中に出ていない最期の曲を僕の声で

初めて聴かせる事ができるという事。「モーツァルト!」をやった時もモーツァルトという方に会ってみたいと

思ったのだが、今回も同じだ。どうやってこのような音楽を創り、人々の哀歓や心を詩的な歌詞で表現できたのか。

音楽だけで とても知りたくさせる人物だと思う。


【Q:実はライセンス作品をやるだろうと思っていたが意外だ。】

JS: 僕なりの覚悟のようなのがあった。一連の状況の末に2010年「モーツァルト!」をやる事になったのだが、

その作品を通して僕が再び観客の前に立つ事ができた。ミュージカルのおかげで自分自身もたくさん自信を

つける事にもなった。2度と行く事がないだろうと思っていた受賞式にもミュージカルのおかげで行けたし、

賞も取った。だから創作ミュージカルに参加してみようという気持ちがあったし、インタビューの時もバランスを

取りながらやりたいという事を言った事がある。そう言っても実際やるとなると難しいが(笑)それでも

言った言葉の責任は取らなくては駄目だから。使命感まではいかなくても、なにか僕の中でそういう気持ちが

うごめくようだった。だから今回のタイミングでは無条件的に創作ミュージカルをやろうと思った。


【Q:「天国の涙」で創作初演作を経験したからこそ 選択する事がもっと難しくはなかったか】

JS: 間違いなく「天国の涙」の時は知らなかったからこそやったんだと思う。本当に大変だった。

本当に「挑戦」という単語は創作初演に使うべきだ(笑)。ライセンスや再公演は観る事ができるから

僕にできるかどうか判断する事ができるけど、創作初演作はなにもない白紙に本を書くように創らないと

いけないんだ。 ベテラン俳優も避けるという話がなぜあるのか分かった気がした。3~4年目しか

なってないから これをやるというのは大変ではあるが、でも!頑張る(笑)。


【Q: 挑戦する事に恐れがあったりしない方か】

JS: なくはない。多いけど怖さから何かができないというのとは違うと思う。特にミュージカルではもっとそうだ。

現に創作ミュージカルの台本をもらうとびっくりしたりするんだけど(笑)今回は良かった。現在、たった

ひとつ「ディセンバー」だけが創作ミュージカルだ。この事だけでも褒められるべきだと思う。

この劇を。僕じゃなくて(笑)。


【Q: 最初は「キムクァンソックミュージカル」と紹介されたはずだ。当然、歌の比重が多いジュークボックス

ミュージカルを思い浮かべたと思うが、練習現場をみれば演技的な部分が多かった】

JS: 僕は自分自身をとても客観的に評価するタイプなのだが、配役の限界が絶対にあると思う。

チャンジン監督が演劇や映画を主にやっていたので、演技的な要素を今回のミュージカルを通して学べる

だろうと思って参加を決めた部分もある。でもこれほど演技が多いとは知らなくてけっこうびっくりした(笑)。

セリフが本当に多い。不安じゃないと言ったら嘘になる。 だけれど僕に足りない部分を一緒に演技してくれる

俳優さんたちがうめてくれるだろうという信頼がある。 特にこの作品は一人でやると考えたら本当に難しい。

1人多役をするチョポクレという子がいるんだけど、この人はアンサンブルと呼べない。何をやらしても本当に

上手なんだ。警備員をやらしても、僕の家の前にいる警備員で、釜山の人にもなれて、軍人にもなれて、

末年兵長でもあって、本当にうまい。


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【Q: 歌やダンスではない言葉で演技をするというのはどういう気分か】

JS: 実際、舞台の上で裸になってるような気分は「エリザベート」の時も一緒だった。死を表現しろと

言われても何をどうしたらいいのか(笑)。ただアクションや表情で演じるのか、セリフで演じるのかの差だと

思う。歌手出身だからセリフで表現するという事はやはり難しい時点がくる。しかしこれからのミュージカルを

考えた時、必要な時点だ。 観客にソングスルーが清清しい音楽を残すならば、演劇的なミュージカルは

アドリブがメリットだと思う。


【Q: アドリブがうまい方か】

JS: ジウックとイヨンのラブストーリーが「ディセンバー」のメインであって、情緒的には懐かしさや追憶が

大きいけど、要素の一つ一つにチャンジン監督ならばの特有のコメディーが多い。直接的だろうが、

間接的だろうがシーンごとに一回は笑えるのがある感じ? 僕は間接的なギャグがあるのだが、1幕で恋に

落ちる純粋さが(笑)自然と面白くみえる。個人的にもシリアスな感じよりは笑える方がまだいいとは思う(笑)。


【Q:比重が多くて舞台上での時間が長いと思うが、歌ったり踊ったりせず舞台の上に立ってるのが

変に感じたりはしないか】

JS: ジウックは「死」に比べ3倍ほど比重が多い。 退場してもいいシーンによく僕を座らせたり、立たせたり

している(笑)。ミュージカルが難しいのはそんな理由だ。 ブラウン管(TV)では繊細さが必要なら

ここでは動作で見せなくてはならないし全身が露出されるから、立つ姿勢から、歩き方など、身体を

どう使うかが重要だった。キャラクターが身体を使えなくても観てる人達は不安になる。 身体の使い方に

気をつけながら、小品にも気をつけて、NGなしで3時間を演じるという事。それが本当に大変だ。

ドラマや映画はNGが出てもまた撮れるけど、ここは引き戻せない(笑)。その緊張感はすごいと思う。

だから練習をする度、僕じゃない他のミュージカル俳優って本当に凄いと思う。もっと愛されるべきジャンルだ。


【Q:以前やった配役が個性がはっきりとしててオーラがあったとしたら、ジウックは相対的に日常的だ。

一番実年齢にも近い事もあるし、キムジュンスという人が最も投影されると思う】

JS: 25歳頃の1幕では 本当に高校生頃の僕みたいだ。女性の前では照れ屋で純粋だけど、でも話したい事は

全部話せるタイプ。 ふざけたり、笑いも多いし少し間抜けなところもあるし(笑)。意図した訳ではないけど、

そうなった。ありのままの僕をお見せしようと思う。


【Q:創作初演作の強みの一つはキャラクターを自ら作れるという点がある】

JS: ジウックがお酒を飲んで酔っ払う場面がある。僕はお酒を飲めないし、飲まないから酔うという事を

感じた事がない。 最初は舌がまわらない程度の演技を要求されたんだけど、僕は僕が出来ない事を

よく知っている。 今すぐ試練が来て泥酔してみない限り、練習をしてやるとしても誰がみても「ふり」という事が

分かるだろう。だからそんな風に曖昧な感じで行くぐらいなら、ほろ酔い程度にしようと折衷案を探した。

チャンジン監督がそういった点をちゃんと見てくれるし、演技もうまいから(笑)良かった。


【Q:ジウックが20年後にはミュージカル演出家になる。もしかしてチャンジン監督をモデルにしたか(笑)】

JS: 「ディセンバー」は誰が見ても監督さんのラブストーリーではないかと聞いてみたが、絶対に違うと

最後まで否定してた。 奥様の事があるから口を極めて否定してるのかも知れないし(笑)。2幕の40代は

チャンジン監督のように格好いいミュージカル演出家ぐらいに考えている。僕は声を変える事もできないし、

口調やセリフのテンポ、服装などが少し大人ぽく変わると思う。あまりにも悩んだら頭痛までしたんだ。

でもよく思えば、イジョンジェ先輩も40代だけど誰もイジョンジェ先輩を見て40代だと思わない。そのように思おうと

してる。うははははは。(←訳者の言葉:本当にそう書かれてますw実際にはうきゃんきゃんだったろうとww)



【Q:歌手になって10年だ。練習生時代も含めたら結構な時間を平凡には生きてないが、

劇のどんな点が羨ましく思えたか】

JS: 大学生頃の姿が多く出るが、経験が多くないからむしろその演技の時、もっと楽しい。 わやわやと

僕が何かを話せば学生たちが「お~」ってやってくれる時、本当に学校にいる感じだ。 ただ学校内で

学生達とお喋りしたり、何でもない事でヒートアップしたり、素朴な恋愛みたいな事。逆説的にこんな役柄の

方があまり馴染めない。


【Q: 芸能人という身分を捨てて20代の金ジュンスが一番らくな時はいつか】

JS: 家でゲームする時(笑)。お酒も飲めないし、外に出るのもそんなに好きじゃないから、僕にとって

ストレス解消はゲームだと思う。


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【Q: キムクァンソックの歌の美徳の一つは人生の悩みを最も内密で共感できるように書いた歌詞だと思う。

彼の曲の中で 27のキムジュンスの悩みを代弁する曲があるとすればどれ?】

JS: (5秒間沈黙のあと)センシティブだ(笑)(←訳者の言葉:選ぶのが難しい。返事に気をつけなければならないという意味で)

まだ兵役に行ってないから「二等兵の手紙」?(笑)


【Q: 歌い方としてキムクァンソックとキムジュンスはかなり違う。金クァンソックは節制して、キムジュンスは

爆発させる方式だが、その点では難しい事はなかったか】

JS: 幸いミュージカルだから難しくなかった。「痛すぎる恋は恋ではない事を」みたいな曲はコーラスが

大きいし、「愛という理由で」はむしろ淡白だ。攻撃的な編曲も、原曲のままの曲もある。バランスがちゃんと合っている。


【Q:ミュージカルを始めて3年目だが、初めよりは心構えが少し変わったと思うが】

JS: 運が良かったし、最初から色々言われすぎて本当に頑張ったというのもある。ミュージカル俳優が

音程がずれたりするとコンディションが良くないとか、まだ慣れてないとか言うけど、アイドル出身が同じような

ミスがあればただ なんで(この世界に)来たんだってなる。そんなプレッシャーが重いのは事実だ。

それを一度で変える事はできないだろうが、少なくてもチケット代が勿体無いと思われない程度にさえできれば

苦情を言われないだろうと思いやって来た。始めてまだ間もないのに主演男優賞をもらったりしてもいいのかと

思ったりもするが、だからこそミュージカルをもっと愛して一生懸命やる姿をお見せしなくてはならない。

一回きりで過ぎ去って行くのではなくずっとやり続けたい。僕はまだまだだし、僕自身を試してみたい役柄が多い。


【Q:今年も< XIA Ballad & Musical Concert with Orchestra >を開く。去年と変わった点があれば?】

JS: あいにくも「ディセンバー」の公演中にコンサートをやる事になって、一瞬やめようかとも思った。

でも調べてみれば絶対やって欲しいという雰囲気があった。 ミュージカル製作側は嫌がったと思う(笑)。

ミュージカルの前に押さえられていたスケジュールだったから幸いOKが出て、タイトルを同じままにしたのは

そのカテゴリー内の感じを出したかったからだ。去年にはミュージカルを観た人は分かるようにと僕が作品の中で

歌った曲を歌ったが、今回は「エリザベート」や「モーツァルト!」で僕が歌ってないナンバーを歌う予定だ。

それが少し変わった点かな。


【Q:「ディセンバー」2幕はジウックの40代を描く。金ジュンスは20年後なにになってると思うのか】

JS: 歌手をまだやっているかは分からないけど、ミュージカル俳優はやっていると思う。そして特別な事は

なくてもその時、その頃に合う姿や言行をやっていればいい。 人気というのは仕方ない事だから失くなる事を

恐れたりしない。今、僕が愛されているという事が自分でも不思議だから。その愛情があまりにもたくさん

頂きそれに対する感謝がすでに十分だからかも知れない。 ただ格好よく老けたい。人気がなくなっても

人々が思い出にできるぐらいの姿で。