〔JYJ 再び幕を巻き上げて①〕
〔JYJ 再び幕を巻き上げて②〕
〔JYJ 再び幕を巻き上げて③〕
〔JYJ 再び幕を巻き上げて④〕
〔JYJ 再び幕を巻き上げて⑤〕
〔JYJ 再び幕を巻き上げて⑥〕
〔JYJ 再び幕を巻き上げて⑦〕
〔JYJ 再び幕を巻き上げて⑧〕
〔JYJ 再び幕を巻き上げて⑨&⑩〕
金・ボムテ記者の JYJ、 再び幕を巻き上げて
JYJ from TVXQ・・・2年間の足跡を振り返る
真実が糊塗(こと)され、問題の本質が軽く黙過(もっか)されている現実を
はっきりとさせないといけないと思います。
だからもう一度 ペンを取りました。
この話は 2009年 7月31日から 始まります。
文/ 金・ボムテ記者
訳/ Angelxiah
〔JYJ 再び幕を巻き上げて⑪〕
SM、訴訟後 初の公式記者会見・・・何を伝えるだろう?
事案別で推し量ってみる裁判所の仮処分判決
裁判所が 東方神起の3人のメンバーである 金ジェジュン、 朴ユチョン、 金ジュンスが SM Entertainmentを
相手に提起した 専属契約効力停止 仮処分申請を 一部受け入れた決定は 韓国芸能界史を
区画する 意味のある判決となった。
最も目立った点は 長期間の専属契約が 結局 社会の秩序に反しているため 無効という部分を
法的に確認できたという事だ。 13年間の専属契約は 事実上 終身契約であり 解約を不可能にさせる
付属条項などが 基本的に不平等契約である事を裁判所が認めたのだ。 更に、3人メンバーの基本権を
守るため 裁判所が契約を即刻停止させた事も注視してみるべきだ。
この辺で 事案別に裁判所の判決を 改めて探ってみるのも 良いだろう。
まずは 『取引上の地位の不均衡』だ。 裁判所は 芸能人専属契約マネジメントシステムの構造的な
環境からして 初契約及び 以降の付属合意過程において 東方神起3人は SM側が一方的に提示した
契約条件を受容するしかない関係という事を確認した。
これは未だに 記事のコメントで良く見る事ができる 『メンバー自身が SMとの契約を更新したのではないか。
だから契約関係に従うべきではないのか』 や 『裏切り者』だという 赤面してしまうほどの 数々の非難に
対して 親切 尚且つ 明確な説明になるだろう。
結果的に SMと東方神起メンバーの間には 同等な合意が成り立つ事ができない 一方的な構造の中で
契約が行われており、 メンバー達はこのようなシステム内で弱者の立場である事を 裁判所が認めた
根拠となる。
また 『契約期間13年』は アイドルグループの性格上 全盛期のほとんどを支配される結果に繋がるため
過度に長い契約だという点を 裁判所ははっきりと指摘した。
同時に 論難の的となった 『一方的で過度な損害賠償額』についても 裁判所は問題がある事を認めた。
SM側は契約履行可否、 そして契約関係の移管などについて 自由な選択権がある反面、 東方神起には
過度な損害賠償負担などから 契約関係から離脱する道は事実上 封鎖されているという事だ。
そしてまた、 メンバー達が追加調整を要求できる 最小限の権限すら持つ事が出来ない不公正構造という事を
再確認した。
契約解除のための 損害賠償予定額も やはり 東方神起には過酷なほどに高く設定されている反面
SMの違約についた賠償責任に対しては 何ひとつ定めがないなど、 損害賠償予定制度の本旨から
大幅にかけ離れているという事が 裁判所の判断であった。
海外進出を狙った新人発掘育成など 『SMが主張する事由の妥当性』については これを勘案したとしても
芸能マネジメント契約は 単純な雇用関係や 労力提供関係ではなく トータルケアと言える全般的な
活動が管理対象になる事を考えると この契約の構造的な不公正を 正当化する事は難しいという判決だった。
芸能界の垂直的 または 従属的な契約関係を 水平的な関係に転換するように求めるメッセージが
込められた このような裁判所の決定は 当時 芸能界だけではなく 社会的に大きなイシューになった。
東方神起メンバー3人の勝訴は 芸能界に蔓延としている 一方的で不公正な契約慣行に ブレーキを
かけるような 転換点として記録される事になるからであろう。
更には このような裁判上の決定が 封建的で家父長的な 韓国芸能界の慣行と風土を 清算するきっかけに
なって欲しいという希望的な意見もあがった。 人気アイドルグループと 巨大事務所との 法的紛争が
単純な消耗的な争いにとどまらず、 芸能界において 双方的で水平的な 新しい関係を築くきっかけと
なる事を望む社会的な叫びであった。
〔JYJ 再び幕を巻き上げて⑫〕
「敗訴」反転を狙ったSM "今回の訴訟の本質は"
"この度の仮処分訴訟は 「不当な専属契約」 人権奴隷契約によって起きた事件ではございません。
化粧品事業から始まり金銭的な誘惑による訴訟です"
大きく深呼吸をした金ヨンミン代表が 上気した語調で発表文を読み進めた。 彼はこの日、記者会見を通して
今回の仮処分申請が起きた経緯と契約に関する主要争点、 向後東方神起の活動計画及び対案を明かした。
発表文はA4用紙8枚分量もあった。
金ヨンミン代表はこの場で "3人のメンバーが化粧品事業を始めてから多くの事が変わった。 この頃からメンバー3人と
会社との意見の衝突が始まり、今回の事件が発生するきっかけとなった"と主張した。
"3人のメンバーは今まで共にしてきた契約と信義を捨ててまで 化粧品事業と彼らが得ようとしている利益という
目的のために、 先に契約を違反し、その事実を隠すために今回の訴訟を提起しました。
今回の事件の本質は「人権」と「奴隷契約」という言葉に隠された大々的な国民詐欺劇です"
3人のメンバーにむけたSM側の非難のレベルがどんどん上がっていた。
金ヨンミン代表は 「今後仮処分に対する異議申請は勿論の事、本案訴訟、損害賠償訴訟など可能な
法的対応を素早くそして強力に進めていく。 化粧品会社と化粧品事業による損害と被害に対しても全ての
法的対応をとる」と述べた。
また "今回の仮処分決定は3人のメンバーが本案訴訟の判決が下されるまで 暫定的に個人的は活動ができると
許可しただけであり、3人のメンバーに東方神起としての権利を認めたのではない」と明かした。
彼はこれに関して "3人のメンバーが東方神起として活動する場合には SM Ent.の専属契約に
基づいた活動にならなくてはいけない事と その活動による精算および分配も現在の専属契約の
基準に従うべき"だと付け加えた。
特に"今回の仮処分決定は この事件の紛争の核心的な理由と本質を全く考慮していない決定だ。
人権という単語に隠した極度の個人的なエゴイズムと忘恩を 法が自ら保護する結果をうみ
価値観が崩れる結果を招くだろう"と 裁判所の決定に対して強い不満を表した。
午前中に法律代理人を通して報道資料を配布してから たったの4時間後である午後3時、 電撃的に行われたこの日の
記者会見を前に記者達の間では 果たしてSMがどのような新しい事実を公開するのか 多くが好奇心を示していた。
それにこの日の記者会見は 3人のメンバーとSMの間に起きた法廷紛争が始まって以来 初めて開かれた
記者会見であり、 一日に立場表明を2回もするなど、今までにない強攻策をとっている姿から
SMの「火力」に関心が集まっていたのだ。
当初SMが記者会見を自ら申し出た時には メディアと世間は 「仮処分の結果が出るまで メディア報道や対応を
自制しなさという裁判所の要請により 今まで明かしていなかった正確な事実関係および当社の立場を公式的に発表する」
というSM側の言葉から SMが今回の訴訟に関して 一体どのような新しい事実を公開するのかに対して
触覚を逆立てていたのだ。
しかし いざふたを開けてみると 繰り返される化粧品の話以外には 特別な「ファクト=FACT」がなかった。
来年の春、東方神起の国内カムバック活動を展開するから これを準備するために3人のメンバーは10日後までに
マネジメントチームを通し返事を求むという事くらいがもっとも大きい内容であった。 一部では
SMのこのような動きをみて「ここで押されてはいけない」という切実さという分析を出したりもしていた。
ところが、SMは記者達をなんの収穫もなしに帰さなかった。 なによりもこの日の会見で現場にいた取材記者達の
目を引いたのは訴訟に参加していなかった東方神起のメンバーユノユンホとチェガンチャンミン
そして彼らの父の名義で配布された「確認書」だった。
彼らは前面に出てくる事はなかったが、別途の声明を通して本人達の立場を発表した。 ユノユンホとチェガンチャンミンが
自分らの立場を公式的に言及したのはこの時が初めての時だった。 彼らもまた訴訟を提起した3人のメンバーと
SMとの葛藤は起きた原因として「化粧品事業」だとあげていた。
ユノユンホとチェガンチャンミンは自分らの声明が記録されたこの資料を通し "事務所とは一言も相談せず、
メンバー個々に接近して 便法を使い事業を進める化粧品会社は 問題が起きるしかないと思い どう考えても
このような事業に参加する事はできなかった"と主張した。
二人のメンバーは"僕らはその化粧品会社が3人のメンバー達とどのような約束をしたのか、
どのような話を3人にしたのか、どれぐらい大きい金額を稼いだのか全く知らない。 ただ5年間
同じ夢のためにみんなでつくり上げて来た東方神起が このように正しくない化粧品企業、そして
便法的な事業によって壊れる事は納得ができない"と吐露した。
続いて"東方神起がこんな風に崩れてしまう現実がまるで夢のようだし、信じられない。
どうして化粧品会社一つのせいでここまで来てしまったのか残念でならない。 3人のメンバーが今でも遅くないから
化粧品事業を始める前の 夢みてた姿に戻って来てくれる事を望む"と伝えた。
ユノユンホの父、チョンヤンヒョンさんは自筆サインがある確認書を通し "この度の
事件の本質には どうしても化粧品事業とそれにまとわる金銭的な欲があったとしか考えられない。
2009年の2月頃、化粧品事業に関して初めて話を聞いた。 公式的に事務所と相談して
進めてる事業でもなく、 進行していた化粧品会社自体にも信頼ができる状態ではなく
一歩間違えれば 国内だけではなく海外でも東方神起のブランド価値が落ちる恐れがあると判断した"と伝えた。
チェガンチャンミンの父 シムドンソクさんもやはり "3人のメンバー達が裁判所に今回の
仮処分申請を提起した発端、そして理由とは化粧品事業などと関連する金銭的な理由、他の
金銭的な利益のためだけの事"だと非難した。
シムさんは "事務所と最初契約を締結した時から 新しく契約を5回更新していた時に 正確に
事務所と協議し同意したのち締結したし、 数回あった収入精算の時にも全ての資料を正確に検討して
同意し確認してきた。 このような事情を3人のメンバーの両親達もよく知っているのにもかかわらず
真実を隠すための偽りの主張だけをしている彼らを残念に思う"と付け加えた。
報道資料を手に取った現場の記者達はこのニュースを素早く伝えた。 しかし記事を作成していた数人の
記者達は首を傾げていた。 今まで両側とも、少なくてもメンバー達の間の不仲はないとなんども
強調して来たからだ。
しかしこの日の資料はその事に関して疑わせるような事だったのだ。 文書の行間からして両側の温度差を
十分に感じ取れたからだ。 どんどん大きくなるメンバー達の亀裂を遠くから見つめる事しかできない
ファン達のもどかしさも大きくなっていくばかりだった。
そして金ヨンミン代表が発表分を全部朗読し終えた。 だけどSM側の人事達は記者達の質問を
避けながら暗い表情で会見場をあとにした。 質疑応答もないまま急いで席を立つその姿をみた数人の
記者達は力がぬけたように苦笑いするしかなかった。
振り返ってみれば、SM Ent.は3人の訴訟が提起して以来、ひたすらにこの事態の本質は
「化粧品」だという主張を屈しなかった。 しかし結果的には 今年の2月17日 ソウル
中央裁判所はSMが提起した「専属契約効力停止仮処分異議申請」に関する判決を通して
「この訴訟の申請に対する終局的目的に当てはまるような弁論資料が足りない」と
SMの異議申請を棄却した。
結局 3人のメンバーの化粧品事業投資がこの事件の本質ではなく、 2009年10月27日下された
既存の専属契約効力停止 仮処分の決定は正当である事を再確認する事になった。
「東方神起事件」の論難においてかかせない化粧品事業に関する話は 後から
綿密に、詳しく話してみる事にする。
一方、翌年国内ComeBack活動のために 10日後に返事を求むというSM側の発表に
ついて、3人側は応じない意思を曲げなかった。 イム・サンヒョク弁護士は 11月にあった
あるメディアとのインタビューを通して "現在メンバー達の法的手続きの真っ最中であり
法を通した解決を要求しているためSMの公開要求について応える意思がない"と
即答した。
((続く))
PS>少し変な日本語はみなさん、大目にみてやって下さい(^_^;)