いやぁ、盛り上がりましたね!

統一地方選挙!


「いつの話をしてるんだこいつ?もしかして島根では選挙が三ヶ月遅れで行われるのか!?


日本の選挙制度について不安を抱かせてしまったとしたらお詫び申し上げます。

マジでソーリー。

俺のブログがリアルタイムでホットな話題をお届けできないのはいつものことなので、皆様の生暖かいご理解、ご支援を頂きますよう、よろしくお願いいたします。


さて、現職の島根県知事と言えば、一年近く前に当ブログでもご登場頂いた丸山達也氏。


ノーコメント!
この時点ではノーコメント!

夏休みが終わり新学期が始まる直前だった当時、コロナ対策の方針として丸山知事は、学生のクラブ活動自粛を要請しつつ、外食を促すプレミアム付き食事券の適用範囲をキャバクラにまで拡充するというダブルスタンダードを披露。
さらに、それに対する県民からの批判は、まさかの「不遜」の一言で切って捨てるというジャイアニズムを発揮!
俺の中で、「次はないな…」という判断が確定したのだった。

こうして迎えた先日の島根県知事選挙。
名乗りを上げたのは以下の三名だ!

自民、立民、公明、国民推薦の現職、不遜知事!
共産党所属の新人!
諸派(「久保田の職員飲酒もみ消しをぶっ潰す党」)の新人!

…ハァ~(クソデカため息)

ただでさえ現職の強い地方の知事選において、無所属とは言え主要な与野党が仲良く推薦。
まともな対立候補と言えば、孤軍の共産党。
三人目に至っては、選挙看板にポスターさえないほとんどガーシー枠。

結果ですか?
そらもう開票と同時に当確ですよ。


…ハァ~(クソデカため息二回目)


なんかさ、こんなこと言いたくないんだけどさ、最近美しき国ニッポンの民主主義息してなくね?


これはなにも地方に限った話ではないが、近年の選挙では与党自民党一強。ちょっとやそっとの不祥事では揺るがない。

「民意じゃん?」と言われればそれまでだが、国民の相当数が「支持政党なし」で、それでも選挙となれば「他に入れるところがないから仕方なく」自民党に投票する。

そのような状況がもう10数年続いているわけだ。

こんな意識低い系ブログで今さらどこの党がいいだの悪いだのという話をするつもりはないが、「実質的に選択肢がない」というのは、民主主義において最大の不幸。「民主主義が死んでいる」と言っても過言ではない状況だ。


かつて『銀河英雄伝説』において、「最低の民主政治と最高の専制政治のどちらを選ぶか」というハードな問いが投げ掛けられていた。

腐敗と形骸化が進み、衆愚政治と化した民主制。

相応しい能力と人格を有した君主によって善政が敷かれる専制。

この究極の二択を迫られるような展開が描かれる。

この問いに対しヤン・ウェンリーは、「最悪の民主政治でも最良の専制政治に勝る」と言って民主主義を信奉していたが、実際のところどちらが正しかったのかは分からない。

だってみんな死んじゃったし。(身も蓋もない言い方)


状況はかなり違うとは言え、「最悪」に片足を突っ込みつつある我が国の民主主義。

さらに悪いことに、「最良の専制政治」とやらは世界中を見渡しても存在しない。

我々はただ黙って俯き、民主主義の中で手を挙げ続けるしかない。

「選択肢がない」ということはそれほどに不幸なことなのだ。


助けてラインハルト様!


なんだかんだと大風呂敷を広げてみたが、結局のところ辺境の地方都市で知事が再選したというだけの話に過ぎない。

多くの県民にとり先述の知事の発言は、取るに足らない些末な問題だったのだろう。

もしくは、半年以上前の発言など丸っと忘れ、多くの政党が推薦しているからと思考停止して投票したのか。

いずれにしてもこの山の陰の民たちにとって、その程度の発言だったということだ。


気に食わないのは今回の結果をもって、件の不遜知事が「信を得た」ことになってしまうという事実だ。

あの「不遜発言」を帳消しにできるような何か功績があるだろうか?

相手が政治家というだけで盲目的に批判ばかりするようなとこはしたくないが、少なくとも我が身の暮らしぶりを鑑みた時、何ら好転していないように見える。

折しも最近では、県下唯一のデパートである「一畑百貨店」の閉店が発表された。

来年からはめでたく、「デパートなし県」の称号をゲットできる。

さらに卑近のニュースによると、島根県内企業のここ半年間の倒産件数は、前年同期に比べても急増しているという。

様々な支援融資によってどうにか持ちこたえていたコロナ禍によるダメージが、ここへきて遂に表出してきたという分析だ。


これらの事自体が全て知事の責任とはもちろん言わないが、一事が万事この調子である。

少なくとも、光の速さで当確を出すほどの圧倒的支持を誇る要因などどこにもない、という話だ。


折しも7月、夏。

そう、パインぱんの季節だ。

フジパンでは「あなたの声が未来のパインぱんをつくる!」というアンケート企画を実施。

決して抽選で当たるQUOカードに目がくらんだわけではないが、俺も早速アンケートに答え、パインぱんに対する熱い想いをぶつけてきたところだ。


パインぱんでさえ有権者の声を聞くというのにうちの知事ときたら…。


もちろん、人は過ちを犯す生き物だ。

自分が正しいと信じて疑わなかったことが、実は間違いだったなんてことも、往々にしてある。

大切なのは、どのようにして過ちを正し、そしてどのようにして信を得るかだ。

開票と同時に当確というヌルゲーを制して信を得た気になっている件の不遜知事には、是非ともこの作品を見て「信を得る」とはどういうことかを学んで頂きたい!

『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』

信を得るとは?不遜とは?それが何か見せつけてやる!(うっせえわのリズムで)
ヴィン・ディーゼル宇宙へ!?
選挙不要の圧倒的カリスマがお送りするカーアクションシリーズ第9弾!
マッチョ月である7月に相応しい脳筋映画で、暑さも不平不満も吹き飛ばせ!

それではストーリー!

時は1989年。1989年!?
埃舞うサーキットで熱いカーレースを繰り広げるスピード狂の野郎共の姿が、そこにはあった。
そんな野郎共の中でも華々しい戦績を誇り、今回の大会でも圧倒的優勝候補と目されているレーサーこそが、トレット…ジャック・トレット!
↑お父さん、あなたの息子はスケール大きくなりすぎますよ…。

そして、そんな彼をサポートするのがジャックの息子たち、まだ髪とシャツの袖がある頃のドミニク・トレットと、その弟ジェイコブ・トレットだ!
↑まだ髪と袖があった頃のドム。

しかしなんということでしょう!
ジャック・トレットはライバルとの激しいデッドヒートの末、盛大にクラッシュし爆発炎上、ドムの目の前で命を落としてしまうのだった。

時は変わって現在。
我らがドムことヴィン・ディーゼルと、その妻レティことミシェル・ロドリゲスは、今は亡き二号さんが残したドムとの子供リトル・ブライアンと三人で平和に暮らしていた。
とそこへ、一台の車がやって来る。
アポなしの謎の来訪者に対して即座に臨戦態勢を整えて出迎えるヴィン・ディーゼルとミシェル・ロドリゲス。
↑すっかり髪と袖のなくなったドム。

果たして車内から現れたのは、陽気な黒人枠のローマン、メカニック担当テズ、エッチ過ぎるスーパーハッカーさんラムジーら、ファミリーの面々だった。

「アポなしったって…お前んち電話ないから連絡できないんだよ!」という言葉には見ているこちらとしてもズッコケを禁じ得ないが、どうやら彼らは単に旧交を温めに来たわけではなさそうだ。
昨夜、ファミリーの元に暗号通信で一通のビデオレターが届いた。
差出人は、「何者でもないと言う割にはカート・ラッセル過ぎる」でお馴染みのCIAエージェント、Mr.ノーバディ!
その内容はこうだ。

「やぁみんな、俺だ。メーデー!メーデー!何者かの襲撃を受けてこの機は墜落します!ヤベェ積み荷を積んでるで、ユーたち回収よろしく!」

映像は乱れに乱れ、内容もいまいち要領を得ない。
「カート・ラッセルだし、まぁほっといてもええか…」と思わなくもないが、捨て置けない事情があった。
ラムジーらの調べによると実はカート・ラッセル、とある人物を捕らえ護送中だったという。
その人物とは、リトル・ブライアンの母親である二号さんを手にかけた仇敵、世界最強のスーパーハッカーさんサイファーことシャーリーズ・セロン!
今回の件にもまたぞろシャーリーズ・セロン姐さんが関わっているとあっては、因縁の深いヴィン・ディーゼルに話を持ってこないわけにはいかない。

こんな話を聞いては鬼のような形相で単身飛び出して行きかねない、と思いきや…おや?ドムの様子が…?

「俺はもう、そういうのいいかな…」


!?

ようやく手に入れた家族との平和な生活を守りたいヴィン・ディーゼルは、今回のミッションにまさかの不参加宣言!
気持ちは分からなくはないが、これじゃあお話が始まらないよ!
そんなヴィン・ディーゼルの決断に黙っていられない者が一人いた。
そう、ミシェル・ロドリゲス姐さんだ。
↑この顔よ。

シャーリーズ・セロンが手にかけた二号さんと過ごした時間はわずかだが、「同じハゲを愛した女」として通じ合っていた。
そして何より、今現在我が子のように慈しんでいるリトル・ブライアンをこの世に残してくれた母親だ!
そんな二号さんの仇であるシャーリーズ・セロンを捨て置いて、どうしてヴァルハラで彼女と再び相見えることができよう!?

などという台詞は一切ないが。

とにもかくにも、例え一人でも今回のミッションに参加する構えのミシェル・ロドリゲス。
いつもなら即断即決独断専行のヴィン・ディーゼルにしては珍しく、じっくり一晩考えた末、ファミリーに同行することを決心するヴィン・ディーゼルなのでした。

かくして一行は、カート・ラッセルの乗る輸送機が墜落したと思われるモンテキントへと飛ぶ!
いやどこだよ!?
とにかくそこは、敵対的な軍事政権が支配する危険な地域だ。
状況を説明しつつラムジーが忠告する。
「交戦は避けましょう」(フリ)
↑あ…(察し)

墜落した輸送機の残骸から、半球体の謎の装置を回収したとたん、現地軍隊とおぼしき武装集団に秒で包囲される一行。
案の定、ド派手な銃撃戦&カーチェイスへと発展してしまうのだった。
混戦模様の中、ドミニクファミリーでも軍隊でもない一台の車が突然現れ、半球体の装置をかっさらい颯爽と去って行ってしまう。
ヴィン・ディーゼルは、その男のことを知っていた!
やつの名はジェイコブ・トレットことジョン・シナ!
ヴィン・ディーゼルの実弟だ!
そして二人には壮絶な因縁があった。
↑ドヤ顔で登場のジョン・シナ。

父ジャック・トレットの事故死には疑惑があった。
ピットインした父の車を整備したのは(まだジョン・シナになる前の)弟ジェイコブ…彼が車に細工をし父を殺したのではないかという疑惑だ。
この疑惑に対し当時の(まだヴィン・ディーゼルになる前の)ドム少年は、ストリートレースで勝負するというトレット家らしい方法で白黒つけ、弟ジェイコブを一族から放逐したのだ。
↑止まるんじゃねぇぞ…。

と、そのようなことを思い出しつつ、常人であれば30回は死んでいるような激しい追撃を振り切り、どうにかモンテキント(どこだよ!?)を脱出するドミニクファミリー。
一行が次に向かったのは、カート・ラッセルの秘密基地!
そこへ、トレット家のもう一人の兄妹であるミアも合流する。
危険なファミリーの稼業からは足を洗い、夫ブライアンと平和な暮らしを選んだミアだったが、事がトレット家の問題となれば黙っているわけにはいかなかった。
↑久々登場、妹ミア。

そこで色々と情報集めたところ、状況はこうだ。

あの半球体の装置の名は「アリエス」
毎度お馴染み、どんな電子機器でもハッキングして自在に操れちゃうという超ヤベェ兵器だ。
さらに人工衛星を経由させれば、居ながらにして世界中どこからでも核ミサイルだって発射できてしまうとか。
そんな物騒なものが修羅の道を選んだジョン・シナの手に落ちたとあっては、世界はもうおしまいだ!

だがまだ希望はある。
実はアリエスにはもう一つ同じ半球体の部品があり、二つが合わさることで完成する。
しかもアリエスの起動には、何らかの「キー」が必要だ。
アリエスの片割れはエジンバラに保管されている。
「キー」が何なのかは不明だが、その手がかりとなるのが、かつて東京でステイサムに殺されたはずのハンことサン・カン!

世界を危機から救うためにも、何としてもジョン・シナ一味より先にもう一方のアリエスとキーを手に入れなければならない!
装備を整えエジンバラを目指す者と、東京でハンの足取りを探る者とに分かれ動き始めるファミリーの面々。
一方ヴィン・ディーゼルは一人、ジョン・シナの行方を探る。

昔馴染みのツテでジョン・シナがロンドンに潜伏しているという情報を得たヴィン・ディーゼル。
道中、ヘレン・ミレンとイチャつきつつ目的地へ辿り着いてみると、そこはとんでもねぇ豪邸で、一個中隊くらいの美女がパーリナイしていた!
↑レティさん、ドムはすげぇ熟女と浮気してますよ!?

実はこの豪邸は某国の公館で、某国元首のボンボンがパトロンとしてジョン・シナに協力していたのだ!

政府公邸でパーティーするバカ息子…?
どこかで聞いた話だなぁ!
↑口を開いた瞬間三下と分かる台詞。

とにかくこの翔太ろ…もといボンボンの圧倒的財力によって、ジョン・シナ一味は最先端の設備を揃え有能な人材を集めていたのだ。あときれいなチャンネーも。
そして世界最強のハッカーであるシャーリーズ・セロン姐さんもきっちり彼らに監禁され、アリエス探しに協力させられているようだ。
↑囚われのシャーリーズ姐さん。

といったところで遂にジョン・シナと対面するヴィン・ディーゼル。
過去の因縁についてあーだこーだと喧喧囂囂(“けんけんごうごう”と読むんだよ!凄いね!)やり合った挙げ句、結局銃を突き付け合う二人。
しかしここは腐っても外国の公館だ。
翔た…もといボンボンの通報によってヴィン・ディーゼルはインターポールに連行され、兄弟喧嘩第二幕はお開きとなる。
↑やり返すジョン・シナ。

その後、またしても昔馴染みの助けでサクッと自由の身になったヴィン・ディーゼル。
塩梅よく、ジョン・シナの生体情報までゲットし、きゃつの行方を追跡できるようになった。
ジョン・シナ一味はエジンバラに向かっている。
そう、アリエスの片割れを狙っているのだ!

ちょっとどうかと思うくらい超強力な磁石で磁場を発生させ、防犯システムを無効化することで、まんまとアリエスの片割れをゲットしてしまうジョン・シナ。
息つく暇もなく、アクティビティなら超楽しそうなジップラインでエジンバラの街を疾走し、翔…もといボンボンとの合流地点を目指す!

しかしドミニクファミリーもやられっぱなしで黙っていない!
ヴィン・ディーゼルはジョン・シナを追い、ラムジーは無免許でトラックを転がしてボンボンを追う!
エジンバラの街を廃墟にするレベルの激しい攻防の末、見事にジョン・シナの身柄を拘束しアリエスの奪還に成功する。
意気揚々と秘密基地に帰還する一行に、さらなる朗報が舞い込む。
東京へ行ったレティ(ミシェル・ロドリゲス)とミアが、死んだと思われていたハンを連れて帰ってきたのだ!

思いがけない仲間との再会に感極まり、言葉少なに包容を交わすファミリーの面々。
ハンは、幼い少女を連れていた。
彼はこれまでの経緯を語り始める。

かつて戦いの中で恋人のジゼル(ガル・ガドット)を亡くし生きる気力を失ったハン。
それでも彼女との、「この戦いが終わったら一緒に東京へ行こう(死亡フラグ)」という約束を果たすために、とりあえず東京で暮らしてみた。
そんなハンの元へ仕事を依頼しにやって来たのが、他ならぬカート・ラッセルだ。
東京に住む科学者夫婦からとある装置を盗み出してくれという依頼だが、その装置こそがアリエス!
しかしアリエスを狙っているのはカート・ラッセルだけではなかった。
ハンの目の前で科学者夫妻は何者かによって爆殺され、まだ幼い一人娘エルも殺されそうになっていたところをハンが助けた。
カート・ラッセルの手引きにより自身の死を偽装したハンは以来、東京に潜伏しエルを守ってきたのだ。
↑懐かしのジゼル。ハァ、すっごい美人。

では、アリエス起動のキーは何だったのかというと、科学者夫婦の娘であるエルその人!
キーとは物や暗号ではなく、彼女のDNA情報によって起動する仕組みとなっていたのだ!

ジョン・シナは捕らえた。
アリエスもキーもこちらの手にある。
死んだと思っていた仲間も帰って来た。

…勝ったな!ワイスピ第9部完!

と思いきや、そうは問屋が卸さない!
そう、我々は翔た…ボンボンを舐め過ぎていた!
金にものを言わせて腕利きをかき集めたボンボンが秘密基地を急襲!
ジョン・シナ、アリエス、キーとなるエルを全て奪還し、一瞬で形勢逆転してしまった!
去り際、ジョン・シナは彼らの父親の死の真相について、驚くべき事実を語り去って行く。

二人の父ジャックは実は多額の借金を背負っており、あの日のレースでも敵チームから八百長を持ちかけられていた。
ジョン・シナは父からの指示でマシンに細工をし、わざと負けるように仕向けていたのだ。
もちろん、マシンが爆発してしまうとは思わなかった。
父はジョン・シナにだけこの話をし、兄には言うなと口止めをした。
ジョン・シナは今日に至るまでそれを守り続けてきたのだ…。

これまで清廉と信じてきた父の裏の顔に動揺を隠せないヴィン・ディーゼルだが、ウジウジ悩んでばかりもいられない。
依然、ファミリーの面々はボンボンが雇った腕利きどもに囲まれ、危ない状況だ。
一瞬の隙をつき、ジョン・シナ一味から頂戴した例のどうかと思うくらい超強力な磁石を作動させ敵の銃を奪うと、一気に反転攻勢に出る。

ヴィン・ディーゼルがちょっと走馬灯を見たりしたけど、私は元気です!

弟は弟で、長年苦悩してきたのかも知れん。
だが奴らの野望は挫かねばならん!兄として!
今やボンボン太郎は自前で人工衛星まで打ち上げ、アリエスの力でもって全世界の兵器をコントロール下に置く構えだ!
標的は二つ。
アリエスを起動させながら爆走するでっけぇ装甲車と、衛星軌道上でアリエスからの電波を受け取るボンボン太郎の人工衛星!

宇宙へ行くのはもちろん、我らがローマンとテズ!

ファッ!?

ドムの昔馴染み…っていうか、『TOKYO DRIFT』の主人公ショーンの手を借りて、ポンティアックにロケットブースターを装備して宇宙へ飛び立つ陽気な黒人コンビ。
↑ショーンと愉快な仲間たち。

一方地上では、残りのメンバーが超強力な磁石を搭載したスーパーカーで敵の装甲車を追う!
決戦の地はトビリシ!
だからどこだよ!?
すっかり父がましい姿へとメガ進化したハンの活躍で、まずは敵の車列からエルを救出することに成功!
しかし本番はこれからだ。
アリエスの機能を衛星にアップロードしながら爆走する装甲トラックをどげんかせんといかん!

…おや?敵の様子がおかしいぞ?

装甲トラックの上ではなぜか、味方同士であるはずのジョン・シナと護衛のハゲマッチョが戦っている!?
実は一味のパトロンであるボンボン太郎が、シャーリーズ・セロン姐さんの口車に乗せられ彼女と手を組み、ジョン・シナを裏切ったのだ!
まだ作戦が成功していないにも関わらず!

激しい殴り合いの末、爆走する装甲トラックから遂に投げ出されてしまうジョン・シナ!
この絶体絶命のピンチを救ったのは他でもない、トレットブラザーズ!
車をクッション代わりにしながら、ドムとミアの見事な継投でジョン・シナを救い、敵の装甲車を奪ったミアとハンが乗っていた車を譲り彼を逃がすことに成功する。

この世界では車はトゥルースリーパーだ!

未だその歩みを止めないバカでけぇ装甲トラック。
例の磁石の力を活用して二台の車でトラックをひっくり返して止めようと試みるが、敵の激しい妨害に遭いなかなか足並みが揃わない!
そこへ、一台の車が颯爽登場!

「俺がやる」

そう、先ほど逃がしたジョン・シナだ!

とうとう整ってしまったトレットブラザーズの共闘体制!
横転どころか縦転する装甲トラック!
ジョン・シナのアゴをいじるシャーリーズ・セロン姐さん!
陽気な黒人コンビが見せるアルマゲドンスピリッツ!
存在を忘れ去られるカート・ラッセル!
オチを持っていくステイサム!

逃げて翔太郎くん!

果たしてドミニクファミリー並びにトレットブラザーズは、巨大な陰謀を挫き、兄弟の因縁にケリをつけることができるのか!?
ていうかこいつら、かすり傷一つでもつくのか!?



…もう行き着くところまで行ったなって…。

ハゲマッチョたちの熱い男気と、インフレを続ける無茶なカーアクションで人気のワイスピシリーズも本作で9本目。
最近では最新作も公開され、来るべきシリーズの完結に向けてひた走っている。
とは言え皆さんご存知の通り、ハゲマッチョ三兄弟の次兄ことドウェイン・ジョンソンがヴィン・ディーゼルとの確執によりシリーズを離脱。
ステイサムも(抜群の存在感を放っているとは言え)ラストでちらっと顔を見せる程度だ。
これまでひたすら足し算の論理でスケールアップしてきたシリーズとしては、どうしても物足りなさは否めない。

ドウェイン・ジョンソンが抜けた穴を埋めるべく本作から登場したのが、ロック様と同じくプロレス出身のジョン・シナだが、どうしてもロック様のインパクトには及ばない。
主人公の因縁ある弟という美味しいポジションでもあるし、これがドウェイン・ジョンソン加入前であれば「こいつぁとんでもねぇ新キャラだぜ!」と大喜びしていただろうが、ロック様が大暴れした後の枯れ果てた土壌で爪痕を残すのは並大抵のことではなかった。
実際作中のジョン・シナは、シャーリーズ・セロン姐さんから「特徴的なアゴね」などといじられていたが、僕はけっこう好きだよ、シナくんの逞しいアゴ。
↑アゴをいじるシャーリーズ姐さん。

↑そしてこの表情である。

それでは本作を、シリーズ末期にありがちな残念な惰性映画と評してしまっていいだろうか?
ワイスピシリーズだぜ?

例えままならない事情があったとしても、辞められない止まらないのがドミニクファミリーだ!
具体的には何が辞められない止まらないのかと言えば、無茶なアクションのインフレですね。

これまでも車の用法用量を無視した作戦で見る者の度肝を抜いてきたワイスピシリーズだが、本作ではもうさすがに突っ込み待ちとしか思えないとんでも展開を矢継ぎ早に披露!
俺が「行き着くところまで行ったな」と感じた所以だ。

作中の台詞を借りて本作の感想を一言で表すなら、「なんで死んでない?」これである。

序盤のモンテキント(どこだよ!?)でのドンパチでは、ファミリーの陽気な黒人ローマンが一人でとんでもねぇハードラックに見舞われる。
周りを敵兵に囲まれてボコボコに銃撃されるわ、乗っていた装甲車が地雷でふっ飛ばされるわ、ふっ飛んだ車が頭の上に落ちてくるわの大惨事だ。
それでも結局傷一つつかずに生還してきたローマンに対して、テズが放った言葉が「なんで死んでない?」である。
かかる疑問が視聴者の頭にも常に乱舞するのが、本作の特徴だ。

まず特筆すべきは、本作に登場する車の安全性能の高さだ。
具体的には、どんな高さやスピードで落下しようとも、下に車さえあればセーフという安全性能だ!

これまでも、主にヴィン・ディーゼルが車をトゥルースリーパー代わりに利用してきたが、それでもまだ「ヴィン・ディーゼルだから」で納得できたものだが、今作ではその世界観をファミリー全員が共有!
仲間がピンチに陥ればとりあえず車を落下地点に滑り込ませるなど、当たり前のようにクッションとして利用している。
↑ミシェル・ロドリゲス、無傷!

↑ジョン・シナ、無傷!

鉄の塊だぜそれ!?

さらにこの安全性能は、車内に乗っていても遺憾なく発揮される。
彼らが駆るスーパーカーは、例えどれほど派手にふっ飛び、横転クラッシュし、ゴロゴロと転がっても、最終的にタイヤで着地さえすれば中の人は無傷という仕様だ。
実際作中でローマンも、どんな修羅場をくぐり抜けても生き残るどころか傷一つつかないので、「もしかして俺たち無敵かも…?」などと口走り始めていた。
この高度過ぎる安全性能には、日本の自動車メーカー各社も注目しているに違いない!
↑車はこんなでももちろん無傷!

そんな車体の頑丈さに比例するように、カーアクション面でも順調に限界突破している。
例えば、落ちかけた吊り橋を車でギリギリ渡り切るというシーンは数多くのアクション映画で見てきたが、さすがに完全に落ちた後の橋で何とかするのは本作くらいだろう。
↑橋、どこ…?

さらに、最近のファミリーの面々は、車を飛び道具か何かと勘違いしている節があり、例の強力過ぎる磁石をフル活用して、その辺の車をくっ付けたりぶっ飛ばしたりとスケールのでかいキャッチ&リリースを披露。
このあまりにも雑な車の扱いには、某BIGM○T○R(伏せ字)でさえドン引きしてしまうに違いない!

他にも、爆発より速いスピードで駆け抜ける地雷源突破作戦、『ターミネーター3』以来のトレーラートラックの倒立、「さすがにもっと他にあったやろ…」としか言いようのないポンティアックロケットなど、これまでのシリーズに輪をかけて無茶な描写のオンパレードだ!

かてて加えて、そのストーリーもアクション同様無茶の連続。
往年のO型バカアクション映画にリスペクトを捧げているとしか思えない展開で我々の心を安んじてくれる。
「なんで死んでない?」に加え「なんで殺さない?」という意味不明な自制、アリエスより先にどうにかした方がいい強力過ぎる磁石、後付けの理由が苦しいハンの死んだふり、一進一退の攻防の最中に裏切るボンボン太郎、等々。
細かいことはとりあえず無茶なアクションの画力でねじ伏せるという清々しいスタンスが見てとれる!多分!

また、これまで同様ファミリーの活躍はワールドワイド!
モンテキント(どこだよ!?)、カスピ海、ケルン、エジンバラ、東京、ロンドン、トビリシ(どこだよ!?)と忙しなく飛び回る上に、ファミリーの面々も二手に別れたり三手に別れたり一部が合流したりと、状況把握だけで苦労する勢いだ。
おまけに『TOKYO DRIFT』の登場人物を始めとして、やたらめったら「昔馴染み」が登場するので、シリーズを通して見ていないと余計な混乱が増すという寸法だ。

まぁ、俺はシリーズ全部見てても分からんやついっぱいいたけどな!(クソザコ記憶力)

大風呂敷を広げに広げた結果、上映時間は撮りも撮ったり140分!
その大半が無茶なアクションの画力で以下略!

ここまで俺の感想をお読み頂いた皆様におかれましては、こんな風に感じておられる方もあるかも知れない。

「いじってるだろ?」と。

…誤解しないで頂きたい!
確かに、気付けば「無茶なアクションとストーリー」だの「O型バカ映画」だのシンプル悪口に聞こえるかも知れないが、俺がワイスピシリーズを見る時の体勢はいつだってシンバルを叩く猿のオモチャだ!

だが、猿になってばかりもいられないのが息の長い本シリーズの魅力だ。
ほぼアクションで占められた本編の限られた時間の中で描かれる人物描写、ドラマ描写も秀逸なので油断できない!
まぁそもそも、140分もあって何で時間が限られてるんだよ?という話だが、それはともかく!

ご覧の通り本作は、「トレット兄弟の確執と和解」が一つの大きな柱になっている。
結果としては、ドム兄ちゃんの勘違いで弟を長年家族から閉め出し続けていたわけだが、彼が隠されていた「真実」を知るシーンの演出もなかなか粋で奮っている。

物語中盤、ヴィン・ディーゼルがファミリーの面々を逃がすために1ダースくらいの敵の前に単身立ち塞がるシーンがある。
突然、「父はお前の心の中にいるとリトル・ブライアンに伝えてくれ」などと死亡フラグを立てつつ一ミリも死ぬ気配のないヴィン・ディーゼルには笑ってしまったが、意識を失ったドムは走馬灯(死ぬとは言っていない)を見る。
そこでドムが目にしたもの、それは。

家族を愛してくれた父…。
借金で八百長に手を染めた父…。
そして、真実を己の胸の中にしまって苦悩する、あの日あの時の弟…。

それらに対するヴィン・ディーゼルの台詞は一切ないが、走馬灯(死ぬとは言っていない)の中で彼が見せる本作随一のショボン顔と、その後の迷いのない行動とが全てを物語っている!
↑ションボリ・ディーゼル。

同じく、クライマックスでのジョン・シナとの和解の流れも実にワイルドかつスピーディーだ。
「俺が間違ってたよ。長い間苦しめてしまってたんだな。ごめんよ」
「いいんだ兄ちゃん。俺も兄ちゃんにひどいことをしてしまった。これからは兄妹三人、力を合わせて生きていこう!」
などという会話は一切ない!

ジョン・シナのピンチをトゥルースリーパー(車)で救ったら、あとは黙ってアイコンタクト!
取って返す刀で「俺が行く」と戻って来れば、あとは黙ってアイコンタクト!
男は黙ってアイコンタクト!


はい、和解成立!

この数十年に渡る確執も、肉体言語とアイコンタクトで秒速で解決し、なおかつ見ている者に有無を言わせない説得力もワイスピならではだ!

ワイルドなスピードで展開する物語の中で、各キャラクターのドラマを最短で滑り込ませるワイスピスタイルは、他のキャラクターに関しても共通している。

例えば、「死んだと思ったら実は生きてた」というシリーズ二例目の禁じ手で再登場したハンことサン・カン。
冷静に考えてみてほしい。
恋人を失った悲しい過去を持つ謎の男が、両親を殺された幼い少女を守って戦う…。
これだけで映画一本できるやんけ!という話だ。
しかしワイスピではそんなエピソードトークも箸休め程度に三分で終了!
しかしそれだけで終わらないのがワイスピシリーズの秀逸なところだ。

ハンと言えば、トヨエツばりのロン毛でいつも何やらスナック菓子を食べている飄々としたキャラといったイメージだ。
ところが本作では印象が一変。
髪は短く切り詰め、少女エルを守るために必死の形相で泥臭いファイトを披露!
言わば、ハン版『そして父になる』といった姿は、「本当に守りたいものがあるなら長い前髪をなびかせてすかしている場合じゃない!」という熱いメッセージを見る者に伝えると同時に、「キャラクターの成長は台詞よりも行動で示すべき!」という監督のスタンスを感じさせる!多分!

髪が短くなったと言えば、ファミリーの宿敵サイファーことシャーリーズ・セロン姐さんのインパクトも見逃せない。
そのミステリアスなクールビューティーっぷりに反して、氷のような残忍さとチートじみたハッキング能力でファミリーを苦しめてきたシャーリーズ姐さん。
本作では知らん間にカート・ラッセルに捕まり、さらにジョン・シナに拐われ囲われているという状態からのスタートだ。
前作での活躍を思えば、「いや、そんなポンポン捕まえたり拐ったり、無理やろ…」と思わなくもないが、お陰様で本作のシャーリーズ姐さんはほぼほぼケースの中に閉じ込められたままだ。
しかし、そんなワンシチュエーションでの限られた会話の中だけで、絶大な存在感を放っている。
具体的には何が絶大かと言えば、煽りスキルですね。

ジョン・シナへのアゴいじりに始まり、「あなたの住んでた街はクソだけど悪に染まったのはお兄ちゃんのせいね」「お兄ちゃんよりずっと頑張ってたのに」「お兄ちゃんが憎くて眠れなかったことは?」などなど、兄弟の確執をこれでもかといじり倒してくる。

他にもボンボン太郎に対しては、「これが映画なら悪者が不意をつかれて負けたシーンね」「あなたはハン・ソロじゃなくヨーダよ。ヨーダはただの人形」と煽り倒す。
しかもあの美貌とウィスパーボイスで言ってくるので、俺のようなMっけ強めのガイには堪らない!
実際作中でのボンボン太郎も、「不気味な女だけど思わず抱いてみたくなる。変かな?」などと口走っていた!
きっと彼もMだったのだろう!
↑お、おぅ…。

また本作では、先述の通り過去シリーズに登場した「昔馴染み」が数多く出てくる。
中でも特筆すべきは、同じくジャスティン・リン監督がメガホンを取った『TOKYO DRIFT』の主人公ショーンと愉快な仲間たちではないだろうか。

思えば、シリーズの鬼子としていまいち評価のパッとしないシリーズ三作目『TOKYO DRIFT』
コスプレ感満載のデコッパチの兄ちゃんが学ランを着て、東京を舞台に「ドリフトキング」の名をかけて大騒ぎするという内容で、俺のブログでの紹介も一行で済ませた。
今作ではすっかりオッサンになったデコッパチのショーンが、ポンティアックにロケットブースターをくっ付けてはしゃいでおり、改めて、「主人公の器じゃねぇなぁ…」と思わなくもないが、それでも最後のホームパーティーの場面で、久しぶりにハンと再会し、何とも言えない笑顔を浮かべる彼氏の姿は必見なので問題はなし!(うっせえわのリズムで)

「やっぱりいじってるだろ!?」

いや、いじってねぇって!マジだって!
それが証拠に言いたいことはまだある。(まだあるんかい!)
それは、ブライアン・オコナーというキャラクターを作品の中で生かし続けようという試みだ。

再三にはなるが、ワイスピシリーズのもう一人の主人公、ブライアンを演じたポール・ウォーカーがこの世を去ってから久しい。
作中では、ブライアンは一線を退き、家族と共に平和に暮らしていることになっている。
前作でも、ポールにちなんで娘にポーリーンと名付けたヴィン・ディーゼルとリンクするように、ドムが息子にブライアンと名付けるなど、折りに触れてブライアンの存在がアピールされていた。
この姿勢は本作でも健在で、限られた短いセンテンスの中で、ブライアンがファミリーの精神的支柱として息づいていることをしっかりと教えてくれる。

例えばこうだ。
今回の敵がドムの弟ジェイコブだと知った妹ミアが参戦する。
ミアだけでなくその家族にまで危険が及ぶとして心配するドムにミアは言う。

「子供たちは、最高の人が守ってくれている」


あるいはこうだ。
戦いが終わり弟ジェイコブと言葉少なに別れるシーンだ。
「父は完璧ではなかったが俺たちを愛してくれていた」
そんな言葉で微笑み合う二人。
ドムは言う。

「俺が生まれ変われるよう車をくれた男がいる。俺もお前に車をやる」

そう言ってドムは父の形見でもある愛車のダッジチャージャーを弟に譲り、ジェイコブはダッジチャージャーで走り去って行く。

極めつけはこうだ。
毎度お馴染み、ドムの家でホームパーティーを開いての大団円。
ファミリーの面々がテーブルを囲む中、ミアの隣が空席になっている。
「隣が空いてるぞ」とドム。
「すぐ来るわ」とミア。
そして、ブルーのスカイラインGT-Rが乗り付け、そのエンジン音を聞いてドムが嬉しそうに目を細める…。
↑懐かしいスカイラインGT-R…
↑目を細めるドム…。

もちろん、もう画面にブライアンの姿が映ることはないのだが、この繊細なタッチで描かれるいくつかのシーンはおそらく、製作陣とファンとの間で想いは共有されているに違いない。

とてもさっきまで車をお手玉にしていた同じ世界とは思えない!

さてそれでは、アイドリングトークの不遜知事の話に戻そう。
改めて見ると、彼がこの『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』から学ぶべきことは多い。
まずシャツの袖を引きちぎり残りの髪の毛を剃り上げるのは当然として、したらばとりあえず空を飛べ!そして車をトゥルースリーパー代わりしろ!という話だ。
それぐらいしてくれれば俺だって、次回の選挙ではアイコンタクトだけで投票してしまうかも知れん!

また、過去の作品を決してなかったことにはしないジャスティン・リン監督の姿勢も、政治家として大いに参考にして欲しい。
映画監督が過去の作品を軽々になかったことにすべきではないように、政治家も過去の発言を軽々になかったことにするべきではない。
件の不遜知事も、県民を不遜と罵るほどにキャバクラ支援が正しかったと信じるならば、今度はその支援の対象をデリヘルあたりまで拡充すれば良い。(島根にデリヘルあったかな?)

そこまでいけばきっと有権者も、「こいつぁ一本芯の通った男に違いねぇ…」と舌を巻くはずだ!いいか悪いかは別として!
そして、そのまま己が信ずる道をひた走っていけばいつか、「最良の専制政治」だって実現するかも知れない!

そんなわけで、インフレを続けるアクションと大風呂敷を広げ続けるストーリーに終わりの始まりを感じつつも、妥協のない圧倒的エンタメっぷりとシリーズに通底する熱い心意気を受け取った上に、現在の民主主義に一石を投じる結果となった本作。

7月はマッチョ月!ということで、7月中に書き上げるべく今月序盤には書き始めていた今回の記事だが、気付けば7月も最終日!

今月序盤に…ジョバンニ…
カンパネルラ―!!

とにかくもう、なぜか書いても書いてもレビューが終わらず、月末になってから滑り込みセーフとなった次第だ。

「それはお前が余計なことを書き過ぎてるからだよ!」と言われれば走馬灯を見てる時のヴィン・ディーゼルばりにしょんぼりするしかないが、これだけ長尺の本編に対してはそれ相応のレビューで応えねば礼を失するというもの!

いずれにせよ、俺がそこまで7月中の投稿に拘ったのには理由がある。
シュワちゃん、スタローン、ヴィン・ディーゼル、ステイサムが7月生まれであることはこれまでに述べてきたし、それゆえの7月=マッチョ月という話なのだが、実はワイスピファミリーには他にも7月生まれの人間がいたのだ!しかも二人も!

ミシェル・ロドリゲス、7月12日生まれ。
ヘレン・ミレン、7月26日生まれ。

しかもお前、ヘレン・ミレンに至ってはステイサムと一緒じゃねぇか!

多分昨今の猛暑、酷暑は、7月生まれのこいつらが男気をバーニングさせているからじゃねぇの!?

この際なので、もしやと思って次回作の敵役であるジェイソン・モモアの誕生日も調べてみましたよ!

ジェイソン・モモア、8月1日生まれ。

…惜しい!!