皆さんこんにちは。
「わたしはあなたの馬」
キャンです。
今日は本題に入る前に、先日わざわざDVDを買って見た映画をご紹介します。
それがこちら。
『女性上位時代』
これ絶対エロいやつ~!
誤解しないで頂きたいのだが、別に俺が「エロい映画」とかで検索して血眼になって探した結果というわけではない。
毎度のことながら、人様のブログで紹介されていてひどく興味を惹かれたからだ。
ジャケットとタイトルもさることながら、その内容も看板に恥じないぶっ飛んだものだ。
夫に先立たれた若く美しい未亡人、ミミ。
遺産相続の手続きの中で、ミミも知らない夫名義の謎物件の存在が明らかになる。
ムーディーな内装にでっかいベッド、全面鏡張りの天井に壁…そう、ヤり部屋だ。
かてて加えて、隠し扉の向こうでは、夫とミミの親友(♀)がSMプレイをエンジョイする映像が流れてるじゃないの!
「私が家で大人しく待っている間、夫はこんな変態プレイを…。私にはこんなことしなかったくせに!」
ぶっちゃけ亡き夫との生活にもはやときめきも潤いもなく、死んでも一ミリも悲しくはなかったが、アタイだって好き勝手ヤりたい!
そんなわけでミミちゃんは、欲望を全解放して色んな男と取っ替え引っ替えヤりまくるという…。
これ絶対エロいやつ~!
ご覧の通り、表面的に見れば主人公のミミちゃんがただただヤりまくるだけというとんでもない内容で、レビューを読んだ俺が光の速さでポチったのも無理からぬ話だ。
主人公の美しき未亡人ミミは、妖艶な大人の魅力と、少女のような可憐さを併せ持った魅力的な女性で、場面が変わる度にファッションも変わり、さながらミミちゃんのイメージビデオといった様相だ。
そんなミミちゃんが、弁護士のオッサン、ドSのオッサン、親友の旦那、レントゲン技師の青年らと多種多様なプレイにトライし、最終的にはお馬さんごっこに幸せを見出だす(謎のネタバレ)
具体的に誰と結ばれたかはここではあえてつまびらかにしないが、ちょっとレントゲン技師になって来る!
しかし意外なことに本作は、これだけ無節操にヤりまくっているにも関わらず、モロだしボンなエロ描写は意外と少ない。
なんだったら本番シーンは半分くらいスキップされている。
にも関わらず、十分なエロスも感じ、なおかつ風変わりな作品としてしっかり楽しむこともできたのだから、いや~、映画って本当にいいものですねぇ!(水野晴郎)
また本作は、「女性は貞淑であるべき!」という固定観念に一石を投じる、ある種の女性解放的意味合いもあるという話だが、こんな女性解放なら俺は全力で応援するよ!
前述の通り本作は、主人公のミミちゃんが、多種多様な男と多種多様なプレイにトライし、自分の性癖探しをするようなお話だったわけだが、中でも俺の爆笑をかっさらったのが、親友の旦那とのクソのような茶番プレイだ。
そのプレイ内容はこうだ。
まずは裸で縛られ謎のアマゾネスみたいな女に囚われているミミちゃん。
なぜかボーイスカウトみたいな格好で!
といったところで、クセ強エロコメディを存分に堪能した俺が今回レビューするのは、「なんかエロそう!」という理由だけで借りたこちらの作品。

『蛇に濡れる女』
これ絶対エロいやつ~!
ヤった相手が次々死んでいく!
ロシアを舞台に繰り広げられるエロティックサスペンス!
ネタバレの覚悟の準備をして下さい!
それではストーリー!
まずは冒頭、雨のハイウェイを爆走する我らが主人公リザの姿がそこにはあった。
助手席に座る眼鏡女子アンナもドン引きするスピードだ。
その時、道路のど真ん中に裸で佇む謎の女が出現!
危うく衝突するところだが、状況から何かを察し、全裸女を自宅で保護し介抱するリザ。
しかし、甲斐甲斐しく世話を焼くリザの姿に、気分を害したアンナは出て行ってしまうのだった。
あの、二人はどういう…?
さて、それはそれとして二人きりになったリザと全裸女。
狭い部屋に若い女が二人きり…何も起きないわけはなく…。
といった感じで、当たり前のようにレズセ◯クスを決める二人。
こうして雨の夜は更けていくのだった。
それから数日後、川岸に遺体が上がった。
とてもそうは見えないが実は監察医だったリザが遺体を確認したところ、なんということでしょう!
それは先日肌を重ねたあの全裸女ではありませんか!
死因は窒息死、体内からは強力な筋弛緩剤が検出された。
そして何より、遺体の胸部に謎の写真が焼き付けられている。
片手が義手のベテラン刑事さんとともに捜査に協力するリザだが、とりあえず仏さんと寝たことは黙っておいた。

↑義手の刑事さん。
どこか不気味なものを感じるリザの元に、謎のフィルムが届く。
早速写真屋に現像を依頼するリザ。
現像を待っている間に、量子力学でナンパしてくる物理学者のオッサンと一発決め、写真屋の男ともドギースタイルで一発決め、そうして現像した写真にはなんということでしょう!
写真屋と例の全裸女が変態プレイに勤しむ姿が写し出されているじゃないの!
そう、死んだ全裸女と写真屋は繋がり(意味深)があったのだ。
いぶかしむリザをよそに事後の余韻に浸る写真屋だが、突然現れた謎のレインコート男に襲われ、瀕死の重傷を負ってしまう。
一方、独自捜査で全裸女と写真屋の繋がり(意味深)を突き止めた義手の刑事さんも、タイミングよく現場に到着、レインコート男と戦闘になるが、惜しくも取り逃がしてしまう。
だが写真屋での騒動にはまだ続きがあった。
店内に併設されたヤリ部屋に、ラバースーツに身を包んだまま息絶えた女性の姿があった。
その女性はなんと、行方不明になっていた義手刑事さんの娘だったのだ!
ヤリ部屋に刑事さんの慟哭がこだまする。彼女もまた、死因は窒息死、体内からは筋弛緩剤、そして胸部に焼き付けられた謎の写真。
重傷を負い治療中の写真屋さんを問い詰めても、彼はただエロ動画をネットにアップして小銭を稼いでいただけで、事件のことは全く知らない様子。
だがそんな写真屋も、さらには量子力学野郎も、数日後、全く同じ遺体となって川辺で発見されることになる。
そんな折、しばらく行方をくらましていたリザの友人(?)アンナが突然訪ねて来る。
結局何をしに来たのかも分からずそそくさと去って行く。
そんなアンナの態度に不信感を覚えたリザは、アンナを尾行し、一軒の邸宅に辿り着く。
そこにいたのは見知らぬ男性。
職業は精神科医だ。
彼は「アンナの夫」だと名乗った。
アンナが結婚していたなんて知らなかった。
リザに飲み物を勧める夫だが、グラスに何やら薬を混ぜている。
と、次の瞬間!
映像が飛びました。15分くらい。
…いつの間にか登場している見ず知らずの重要人物!
いつの間にか容疑者にされている主人公リザ!
アンナを手込めにするリザ!
懇切丁寧にネタバレする刑事さん!
果たして俺は、無駄に難易度の上がったサスペンスを読み解くことができるのか!?
…リザはアンナだった。今日はこれだけ覚えて帰って下さい。
さて、「これ絶対エロいやつ」という直感のみに従って鑑賞したこちらの作品。
思わせ振りなタイトルにジャケット、ヤった相手が次々死んでいくというストーリー展開で、看板に偽りなしのエロさではあった。
しかしながら、ポップでキュート、明朗明快な『女性上位時代』とは真逆で、ダークで生々しく、難解で陰惨な空気を常に纏い、とてもじゃないがエロに全集中できるような作品ではなかった。
ストーリーとしては、肉体関係を持った相手が次々と不審な死を遂げるというまごうことなきサスペンスで、登場人物たちの台詞も思わせ振りで意味深、フラッシュバックのような細切れの映像や不思議な心象風景のカットイン、さらには画面を大胆に90°から180°も傾けるような表現を多用するなど、とにかく見る者を混乱させ、ミスリードするような厄介な作りになっている。
ただでさえ分かりにくい内容だと言うのに、さらに映像の乱れですよ。しかも「起承転結」の「転」のあたりで。
事件の核心にガンガン迫っていく大事なシーンで10分以上映像が飛んでしまった時の俺の混乱を理解していただけるだろうか?
本作は2022年の作品と比較的新しく、また、ドメジャーな作品のような高回転率を誇るとも思えないが、なぜかディスクの表面が途方もなく汚れていた。
そういうところやぞ、GE◯(伏せ字)
ここまで読んできた方の中には、こんなことで果たしてちゃんとレビューができるのかと、不安に思われる向きもあるかも知れない。
でもご安心。
事件の真相は物語終盤に、義手の刑事さんが全部台詞で分かりやすく解説してくれる。
「リザはアンナだった」から始まる解説によると、真相はこうだ。
それはアンナが14才の頃、母の再婚によってできた継父は家の外に部屋を借り、そこでアンナに性的虐待をしていた。
つまりそう、ヤリ部屋ですね。
しばらくして、アンナが継父の子供を身ごもったことで継父の元を逃げ出したが、心には大きなトラウマを抱えたままだ。
そんなアンナを治療したのが、夫を名乗った精神科医の男。
彼は治療をするうちにアンナを愛してしまったのだ。
精神科医は賭けに出た。
アンナを例のヤリ部屋に連れてきて、過去と正面から向き合わせるという荒療治だ。
結果、治療は失敗に終わった。

強い精神的苦痛を受けたアンナは、リザとアンナに人格が分裂。
性的に奔放なリザがヤりまくり、残忍なアンナが相手を罰した。
ちなみに、被害者の胸部に焼き付けられていた写真は件のヤリ部屋の外観で、写真家であるアンナが巨大現像室で人体に現像していた模様。
独特な演出や世界観を含め、サスペンスとして十分に楽しめた本作。
しかし何よりも丁寧にレビューすべき部分は他にある。
そう、エロですね。
前述の通り本作のエロは、『女性上位時代』とは真逆で、交尾シーンの直接描写もガンガン出てくる。
お陰様で、各種シーンにおいてはクソデカモザイクが乱舞しており、俺の心眼をもってしても何が起きているのか皆目分からないレベルの映像も散見された。
それでも、冒頭の意表をついたレズセ◯クスに始まり、量子力学さんとのノーマルセ◯クス、写真屋さんとの暗室ドギースタイルセ◯クス、刑事の娘さんとのラバースーツプレイ、アンナとリザとの一人二役セ◯クス等、多種多様なプレイシーンが堪能できる。
ちなみに、個人的に一番エロかったのはリザがアンナを拘束してのレズレイプシーンだが、実際には二人は同一人物なので、客観的に見ればただの一人遊びなんだと思うと…それはそれでエロいよね!
フィルムの現像過程で画像が定着するまで30秒ほど待つ場面があるのだが、その間に二人はせっせと合体。
厳つい見た目に反して写真屋さんは、30秒という限られた時間の中で神速のスプラッシュを決め、俺の爆笑をさらったのだった。
そんなわけで、『女性上位時代』と『蛇に濡れる女』を続けざまに鑑賞した結果、エロというフィールドの対極から対極へ駆け抜けることとなった今回のレビュー。しかしそこは、エロの包容力である。
両作品に通底する共通項があることに気付く。
作中の台詞を引用するならこうだ。


































