来たね、寒波が、また。

もうほんと、毎年毎年勘弁して頂きたい!
っていうか、とりあえず明日出勤できるかこれ!?っていう雪なんだけど、どうしよう?

…休むか!!

まあ仕事のことはとりあえず置いといて…、「敬遠しがちだったB級ホラーシリーズ」改め、「敬遠しがちだったB級グルメホラーシリーズ」第三弾、張り切っていってみましょー!
『アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナツ』

あの、カルト的人気を誇るB級ホラー中のB級ホラー、『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』に、どうかと思うほどオマージュを捧げた、偏差値3くらいの悪ふざけホラー。
そもそもトマトの方もノーサンキューな俺だが、行き着けのレンタル屋でやたら目立つ所に陳列されており、いつも目の端に捉えながら見なかったことにしていた、正に敬遠しがちな作品と呼ぶに相応しいのが本作だ。

どんなお話か一言で表すならこんな感じ。

言葉さえいらねぇな!!

まあ、殺人ドーナツが襲ってくるという、それ以上でもそれ以下でもない、そんな内容で、端から真面目に怖がらせる気は皆無、残酷描写も適当で鼻で笑っちゃうレベルという、全く期待を裏切らない出来だ。

しかしこの手の映画で、ホラーとしてのクオリティを求めるのはナンセンスだ!
アホな内容に相応しく、登場人物をいかにアホにできるか?というポイントも、見所の一つではなかろうか?
そういうことにして、今回は、作中に登場するアホで濃いキャラの紹介を中心にして、作品を紹介していこうじゃないの!

まずはこいつ!
この、いかにも間抜けな坊っちゃんといった風情の男が本作の主人公。
いい年してドーナツ屋でアルバイトをしているだけのくせに、金をせびってくるアバズレのガールフレンドに首ったけで、彼女に貢ぐためにママから小遣いを貰うという、なかなかのダメ男っぷりだ。

で、主人公のママがこれ。
無駄に若くて扇情的なママ。
息子の友達を食べちゃうようなビッチにも関わらず、意外と最後まで生き残るぞ!

もう一人、主人公の家族をご紹介。
マッドサイエンティスト(?)の、主人公の叔父さん。
今回の騒動はだいたいこいつのせい。
死んだマウスを生き返らせて、狂暴なゾンビマウスにしてしまうような危険な薬を、知らん間にドーナツ屋のフライヤーに放り込んでしまったことで人食いドーナツが誕生。

それから、本作のヒロインがこちら。
主人公と同じドーナツ屋でバイトしている、主人公の幼馴染み。
気の強そうな美人だが、どうもダメンズに弱そう。

続いてこいつ。
このすげぇ殴りたくなる顔のあんちゃんは、主人公の友達。
どう見ても童貞だが、実は童貞ではなく、主人公のエロいママとヤっちゃってるという、色んな意味でキツい男。

ここからは、哀れにもドーナツの餌食となってしまった奴らを紹介しよう。
まずはドーナツ屋の常連のオバサン。
ダイエット中だというのに、「今日はチートデイよ」とかいうわけのわからん理由でドーナツを大量購入。
なぜか気合いの入った衣装に着替えてウキウキでドーナツを食べようとしたところ、逆に食べられて終了。
↑ドーナツを食べるための一張羅。

続いてはドーナツ屋の店長。
見ての通りヅラで性格もひん曲がっている店長。
店の事務所でエロサイトを見てハッスルしようとしていたところ、厨房で発生していた殺人ドーナツに襲われ死亡。
↑意外と統率の取れた動きをするドーナツ。

忘れちゃいけないのが、主人公を金ヅルにしてたビッチ。
本当の彼氏とカーセ○クスに興じていたところ、パトカーに乗ってやって来たドーナツたちに襲われ、彼氏共々死亡。
↑史上最高に頭の悪い口説き文句。
最早死ぬしかない!

ついでに、本筋にはほとんど関係ないが無駄に濃いキャラを一人。
自前の新作ドーナツを持って自慢しにきた、多分同業者の男。
ビーガンなのでビーガン用のドーナツを開発したという、明らかにどこかおかしいビーガンさん。
ビーガンドーナツの代わりに、騙されてただのシュガードーナツをもらって帰り、恭しく食してみるもお口に合わず死亡。
何でこいつらはドーナツ食べるのにこんなに気合い入れるのか。
あと、俺の中で、頭のおかしいビーガンキャラが、また一人追加されたのでした。

一応結末を書いておくと、殺人ドーナツが大量発生したドーナツ屋を爆破して、主人公はヒロインの幼馴染みとベッドインしてハッピーエンド!みたいな感じでしたよ?
いくたりかのドーナツは既に野に放たれてるが、まぁ気にすんな!

さて、この「B級グルメホラーシリーズ」第三弾にして、俺はついにこう思った!

もうやめていい?

いやー、正直そろそろキツいっす!
このクソ寒い中、仕事でバキバキになった体にムチ打って、早朝から一人で見るには、俺何してるんだろう感がハンパないっすよ!
俺はもっとこう、脇に嫌な汗をかくようなスプラッタホラーとか見たいんっすよ!
ドーナツに襲われるシーンも、何の創意工夫もないじゃないっすか!
せめて、カーセ○クスかましてたバカップルを股間から食っていくとか、それくらいして下さいよ!

というわけで、コメディとしては笑える部分もないわけではないが、ホラーとしては食指がピクリとも動かなかった本作。
見終わった今、一つだけ激しく後悔していることがある。

ドーナツ食いながら見れば良かった!