事故直後、一切の情報を遮断されたまま、着のみ着のまま住み慣れた町から強制的に隔離されたプリピャチの人々。
四半世紀近くたった今も放射能による後遺症に苦しんでいる姿をみると、何とも居たたまれない気持ちになります。
昨日の昼食はポークカツ定食でした。

朝から車での移動が長く、食事らしい食事をしていなかったので、スタミナをつけようと思い注文したのですが、サクサクとした食感が良くて、とても美味しくいただきました。

メキシコなどで発生し、欧州にも感染が拡大している豚インフルエンザですが、日本でも豚肉を使った料理の販売中止などの影響が出始めています。

美味しいポークカツが手に届かなくならないように、なんとか早く収まってほしいものですが・・・。

それにしても、ウィルスの強力かつスピーディーな進化には愕然とさせられます。人間の英知はどこまで対抗できるのでしょうか。



先日、「動物農場」というアニメ作品を観ました。

第二次大戦中に全体主義批判の寓話として書かれたジョージ・オーウェルの小説を映像化したものですが、冷戦真っ只中の1950年代の製作でありながら、今の格差社会に対する警鐘として読み取れるということで、今現在日本各地で上映されています。

皮肉の利いたとても素晴らしい作品でしたし、確かに今の日本の状況にあてはめられる部分もあるとは思いますが、決められた生活を強要される全体主義と違って、今の格差については、少なくとも日本においては、自分からそうした生活を選択した結果という一面もあるのではないかと思います(ここは、飽くまで労働者や自営業者の働き方に言及したもので、それ以外の部分については視点を外しています)。

組織に属して働き、その対価として給与をもらうということは、その組織が業績を伸ばしている時に受ける恩恵とか情勢悪化によって傾いた時の生活リスクも全て織り込み済みで身を委ねているわけですから、その部分に対して異議を唱えるのは、「働きやすさ」とか「やりがい」ということではなく、「自分自身の人生設計」という意味でちょっと違和感があります。ただ、そうはいっても、今の生活レベルを維持する必要はあるので、当面は組織内での評価を高めて簡単には切り捨てられないようにしていくことが急務です。

自立して報酬を得る場合は、まさに自分が責任をとる前提で経営していくので、成功も失敗も自分の動き次第ということで、攻守ともにスキルとマインドを磨き続ける必要があります。


そうしたニーズを反映してか、勉強法とかノウハウを教える本を今まで以上に多く見かけるようになりました。

昔から、受験生や営業マンを対象にしたものは、毎日のように新刊を出していますが、今ではもっと読む対象が広がっているように感じます。

いろいろと拝見しましたが、実体験に基づいて細分化された事例集のようなものが、即効性を期待できてウケてるのかなという印象でした。

ただ、事例集というのは、その結果に至った背景を考えずに字面だけを鵜呑みにして実行すると上手くいかないケースが多々ありますので、注意が必要です。もちろん事例から普遍の原理を見出して他に素早く応用できる人は事例集のみを読むので構わないのですが、そうした人は今では少数になっているのではないかと思います。

先日訪問してきた生保の営業マンも、先輩方の成功例をもとに作成したスクリプトでロープレを重ねてやってきたのだと思いますが、スクリプトの文面の行間を読めてないから、マニュアル的なぎこちない説明になってしまっていました。

ですので、ノウハウを習得するには、理論的な本を一冊、まずはざっと読んでみて、すぐに実行し、検証の意味で該当箇所を詳しく読む。事例集はその際に参照する。この繰り返しが一番早いと、体験上思います。

自分が営業経験を重ねる上で参考になった本に、「営業の『聴く技術』」があります。

これは、こちらからどんどん話して力技で説得する技法が主流だった頃に発刊され、相手にどんどん話をしてもらい、そこから潜在的ニーズ(ウォンツ)を引き出して、それに合ったベストの提案をする技法を紹介しています。

今でこそカウンセラーやセラピスト等の技法を応用したものがメインになっていますが、当時は結構画期的な内容だなと思った記憶があります。

体系的に分かりやすく書かれていて、対外的な営業だけでなく、社内営業や日常生活でのコミュニケーションの場でも使えますので、興味のある方は読んでみて下さいませ。