今回は、問題集について書きます。


・普段の勉強で使うのは過去問のみで、予想問題は直前期に行われる答案練習会(答練)や模試でアタックすればいいというのが私の考え。本試験で出されるということは、それが試験で求められる知識レベルでありゴールだから、それを過不足なく習得する意味でも、過去問をいろんな角度から取り組む必要がある。

・私は、過去問をこなすのに、実際の問題形式(以下「大問別」)のものに加え、問題の選択肢をそれぞれ独立させて一問一答形式にしたもの(以下「肢別」)、各法律の条文順に問題を並べたもの(以下「条文順」)、の3種類を揃えた。
条文順は、知識の整理に使いたかったから持っていたが、別にそこまでする必要はなく、大問別と肢別の2つがあれば十分だと思う。
また、大問別は、さらに年度別と科目別とに分かれるが、やはり科目別をやってから直前期に年度別をやるといいと思う。

・大問別も肢別も、見開き型(左ページに問題、右ページに解答が載っているもの)が使いやすかった。それは、答え合わせ時の書き込みがしやすいから。通勤時に携帯するときは表裏一体型(表ページに問題、裏ページに解答が載っているもの)がいいかもしれないが、使ったことはない。

・まずは肢別でインプットした知識の確認をする。まだインプットが終わりたてで実践経験が浅いうちに大問別をやると答え合わせが大雑把になってしまいがちになるので、正しい知識を頭に定着させる意味でも肢別から先に取り組んだ方がいい。
答え合わせの際は合っていたかどうかよりも、なぜその答えが○なのか×なのかを検証することが大事で、その肢の表現をそのまま覚えるのではなく、言っている意味をきちんと理解すること。
肢を暗記してしまうと、同じ内容のものを違った表現で問われた時に引っ掛かりやすいので注意。

・大問別は、実際に出題される形式なので、知識のチェックだけでなく効率のよい解き方も習得する。特に消去法(迷う選択肢が複数あった時によりベターなものを素早く選び取るための方法)で解答する力は肢別では鍛えられないので、ここでしっかり取組むことになる。時間を計って解く際の目安は、1問あたり平均30秒~45秒。ただし、労働基準法のような長文の場合は1分~1.5分。

・選択式のものを解く際は、あらかじめ載っている語群から選ぶのではなく、語群がない前提で、自分で言葉を考えて穴埋めしていった方がいい。

・大問別も肢別も、解答のページにテキストのような書き込み(その問題に類似した内容のものが過去にどのくらい出題されたか、その時の言い回しはどうか、他の法律等で関係のある知識はあるか、など)を書いておくと、後で分析するのが楽になる。

・テキストで情報の一元化を図る旨を以前に書いたが、それを問題集でやるのも構わないと思う。


とりあえず、こんな感じでしょうか。思い出したものがあれば追記していきます。
5月に入り、8月の社労士本試験日までの期間が4か月を切りました。

そこで、これから受験を検討している方向けに 数回に分けて、教材の特徴と使い方をもう少し詳しく書いてみようと思います。

飽くまで自分が実際に試して得た結論をもとにしており、いろいろな方法がある中での一例にすぎませんので、その辺は、自分で判断して実行して下さい。


今回はテキストについてです。


・インプットでCDやDVDを使う時はそちらに集中し、テキストは、その用語はどんな字を書くのかを確認する、あるいは難しい概念なので図解を参照するという程度に留める。

・法律の勉強は、小中高での勉強よりは、洗濯機やカメラの取扱説明書の内容を理解するのに近い感覚と言える。なので、最初が理解しづらくても、どんどん進めていくことで急に理解できるようになる。また、頑なに総則からやるのではなく、自分が興味のある項目(例えば労働基準法なら就業規則とか年次有給休暇など)からやってみるのも構わないと思う。要は、プロセスはどうあれ、試験に受かるだけの基礎知識をきちんと使いこなせるようになればそれでいいので、順番とかはあまり気にする必要はない。

・試験科目は、その科目単体で完結することはあまりなく、制度間で複雑に絡み合っている。例えば厚生年金保険法の在職老齢年金を学習する際に、以前勉強した雇用保険法の知識が必要になるという感じで、横断的に知識を使えるようにしなければならない。よって、該当箇所をすぐに検索できるよう、インデックスを章や単元ごとに貼っておくと便利。

・本文は本試験問題文をアレンジしたものであることが多いので、問題を解いた時に、該当箇所に色ペンで線を引いて注釈(本試験で出題された年度や当時の正答率など)を入れておくと、出題頻度の高さ=重要度の高さが明確になり、後の検証が楽になる。

・答練や模試等で新しい論点(細かい知識ということではなく、重要な法改正や一般常識の最新データ、問題文の言い回し、引っかけ方など)が出てくるたびにテキストに書き込んで情報の一元化を図る。したがって、別にノートを作る必要はないし、直前期になって新たに総まとめの本を買う必要もない。

・市販のテキストは全科目を合体させていて、情報の一元化という意味では良いものの、分厚くて携帯しづらいので、試験直前などは、科目ごとに切り分けてホチキス留めすると持ち運びが簡単になる。


まずはこんな感じでしょうか。また思い出したものがありましたら追記していきます。



巷はどんたく効果により、大勢の観光客で賑わっています。

私はといえば、事務所でひとり、読書と研修DVD、オーディオブックの鑑賞に明け暮れております。

世間が休みモードの時は、クライアントも大体休みなので、外部からの電話等を気にすることなく、落ち着いて知識と教養のブラッシュ・アップが出来ます。

「落ち着いて」といっても、決して「ゆっくり」「のんびり」やるのではなく、項目ごとにしっかり時間を決めて、それまでにやり切るようにしています。時間は有限なので、計画もなしにダラダラやるのはもったいないですよね。

あと、自分が合格した翌年以降も、毎年、本試験問題を時間を計って解いています。
実務をやっていると、手続関係などルーティンワーク化したものや、イレギュラーな事例への対処法などについ目がいってしまい、気付かないうちに法律的な基礎知識に少しづつ穴が空いていることがよくあります。
ですので、年に何回かは問題を解くことでそうした抜けの部分をチェックし、受験参考書で補完します。
主要な知識を体系的かつコンパクトに網羅しているのは受験参考書が唯一なので、毎年買い替えてピンポイントに読み込んでいます。

皆さんは、連休をどう有効活用されているのでしょうか。