普段は気恥ずかしくて言えないことも、今日は素直に伝えられそうです。





ありがとう。


社労士の本試験は、例年8月の第4日曜日に行われ、2009年は8月23日になります。

あと約3か月半の日程を「余裕」と見るか、それとも「焦り」あるいは「諦め」と受け取るか。

各人の考え方と行動次第で、状況はどうにでも変化します。

資格が取りたいと思えば、四の五の言わずに自分の動きを試験日程に合わせるだけですし、「ダメかな」と思えばすっぱり「損切り」すればいいと思います。

自分の人生ですから、その辺は迅速に決断して下さい。



さて、本試験日当日、準備するものとか試験会場へのアクセス等については、常識に即して動けば問題ないのでいちいち言及しません。

ここでは試験中の行動について書いていきます。


0)総論

・せっかく合格点まで行っているのに、自分の名前や受験番号を書き忘れて落ちている人が結構いるので、自署するところはしっかり書くこと。

・自分が取り組みやすい科目から処理した方が時間のロスを防げる。真面目に最初の労働基準法/労働安全衛生法から始める人が多いが、特に択一式の場合、選択肢ひとつ取っても2ページにまたがるものが多く、得意な人でさえ解答に時間がかかるので、まずは問題冊子全体をざっと俯瞰して、取り組む科目に優先順位をつけることが大事。そうした上でやはり労基法からがいいという人はそれで構わない。

・計算問題の公式や数値を忘れやすいという人は、試験開始直後に余白に書きとめるか、そのまま先に解答するかした方がいい。

・選択式も択一式もマークシート方式なので、マークする場所を間違えないように気をつける。特に択一式は問題量も多いので、例えば、解答する際、まず問題用紙に答えを書き、5問答え終わるごとにマークシートに書き写すようにすると、直接マークしていくよりもミスが大幅に減る。

・答練や模試で練習したように、制限時間の7~8割で解いて、チェックの時間を作るようにする。

・チェックの際、いったん解答したものを振り返っているうちに、「これって本当に正解なのかな」と迷ってしまうことがあるが、しっかり基礎知識を積み上げた頭で考えて正解と思ったのであれば、それが正解である確率は非常に高いので、あれこれ迷って解答したもの以外は変に書き直さない方が無難である。





各論については、後ほど書いていきます。



受験を検討する際、予備校や通信講座のパンフレットやカタログなどと共に目にするのが「合格体験記」ではないでしょうか。

書籍や予備校のサイト、または個人のHPやブログ等で星の数ほど書かれています。私が今書いている「勉強法」も体験記のひとつになります。

合格に至るプロセスが実体験をもとに綴られている点では大いに参考になるのですが、その際に注意すべき点もいくつかありますので、ここに書いておきます。


・書かれている内容が、自分と似たような職歴や生活環境に基づいているからといって、全てを鵜呑みにしないこと。その方法を採った意味とか背景をよく考え、果たして再現性が強いものなのかどうかを検証する。なので、検証という意味でも、体験記はある程度の数を読む必要がある。自分の場合は、他士業や公務員試験のものも含めて30位を書籍で読みました。受験当時はネット閲覧だけでは客観的な情報が集まりにくかったので、新刊購入だけでなく、古本屋や図書館もフル活用しました。あと、最近はDVDやCD、ウェブラジオ等でも勉強法を解説しているので、そちらも利用するといいと思います。

・合格体験記は「事例集」であり、読めは読むほど、あたかも自分も簡単に出来る、あるいは既に実行して合格したかのようなヴァーチャル体験を味わえるが、飽くまで自分自身で行動しないと何も始まらないので、自分の現状に合った勉強法を探しているという意識を忘れず、受験することによる費用対効果、本当に自分にその資格が必要なのかなども冷静に検討すること。

・複数読む中で、皆が共通して実践しているものだけを参考にすること。社労士試験は相対評価で合格が決まるので、平均点から少し得点を上積みすれば十分クリアできる。よって、高得点狙いで変なウラ技に頼ることなく、ごく普通に基本知識を使いこなして応用問題に対応できるような勉強をした方が、結果的に合格までの時間コストを節約出来る。

・体験記に書かれている合格時期はあまり気にしないこと。短期合格者の取った方法が必ずしも再現性のある普遍的なものとは限らない。逆に長期受験経験から得た教訓が、試験勉強だけでなく、合格後の実務でも大いに参考になることが多々ある。もちろん、短期に合格して早く実務につくという意識をもって読むのは忘れないこと。

・予備校や通販会社監修のものは、自社講座への誘導を意図したものなので、一歩引いて客観的視点で参考にすること。

・合格体験記等による受験検討の時期は、長くても1週間で済ませる。それで結論が出なければ、今の自分には必要ない資格と割り切る。


こんな感じでしょうか。気づいた点がありましたら追記していきます。