tales of tails しっぽたちのお話

tales of tails しっぽたちのお話

自分の猫を脱走させ、地獄の捜索体験をしたことをきっかけに、野良猫救済ボランティアを始めることに。  私の活動体験を読み、一人でも多くの人が、殺処分ゼロ、不幸な猫ゼロと言う目標に共感してくれることを目指してこのコラムを執筆しています 

Amebaでブログを始めよう!
うちの猫の龍馬の脱走事件を書き綴っていたのですが、
ちょっと中断して、今回は 可愛い子猫の里親募集記事をご紹介音符
       
保護した経緯は、
あるボランティアさんが、野良猫のTNR活動(捕獲して避妊去勢手術をして元の場所に戻す事)をしているところで、この子も、捕獲され病院に連れて行かれ手術を済ませて、外に戻されようとしていたところ、手術してくれた先生が、こんなに可愛くて人馴れした子を外に戻すなんて忍びないと、保護してくださったのです。
 
いつも私たちボランティアに協力してくださっている優しい先生です。
 
たまたま病院に行った私に、里親になりたい人いませんかね、と相談があったので、
里親募集を私がお手伝いすることにしました
 
ニーナちゃんです。
 
見てくださいよ、この可愛い顔をラブラブ
こんな可愛い子が野良猫になっていい訳がない!
 
 

くりくりの瞳チョキ

 
 
 
 
珍しいグレーの長毛猫ノルウエージャン風で売り出しますニコニコ
 
 
お茶目な表情も素敵ルンルン
 
 
ふわふわなしっぽ モフモフしたいわんハート
 
 
ららら〜♪  ご機嫌ですドキドキ
 
 
私のずっとのおうちはどこかしら。
早くお迎えにきてほしいにゃ。
 
 
この子を家族にしてくださる方、大募集です音符音符
 
ご興味おありの方は下記の里親募集サイトからお申し込みください! 

 

 

 

 

 


 

 

野良猫救済ボランティアをするようになって早7年。 

このブログは、保護猫の龍馬を里親として迎えたものの(第1話),

自分の不注意から脱走させてしまい、その捜索をするうちに、悲惨な野良猫の世界を見てしまい、そこから期せずして野良猫救済ボランティアの世界に入ってしまった私の活動記録です。 

一人でも多くの人が飼い主のいない猫たちに情をかけ、それを助けるボランティア活動に協力していただき、一匹でも多くの猫が救われることを願って書き綴っています。

 

脱走事件はこちらから

第5話龍馬脱走事件 その1 まさかまさかの行方不明 2013年5月末のこと

 

さて脱走事件も前回までで既にその15まで来ました。 

前回のお話はこちら

第18話 龍馬脱走事件 その13 捜索11日目 野良猫対応あれこれ

 

 

すでに龍馬が脱走して12日目。 DAY12

 

その日も早朝から捜索に出た。 

6時半。 マンション敷地内のゴミ置き場あたりから鳴き声が聞こえたような気がしたが、名前を呼んでも姿は見えずショボーン

前夜から仕掛けていた捕獲器にはもう誰も入っていない。

 

この日はパラパラと目撃情報が入る。

① 散歩中の人に聞き込みをしたところ、朝5時半ごろ似たような猫を見かけたような気がすると・・・。

→しかし、私は遭遇できず。ショボーン 

 

②マンション内の人から電話あり。 

龍馬に似たような猫が余裕で歩いていたのを見たと。

余裕で歩くというのが、私が知っている龍馬の姿ではないが、、、

そもそも2階から飛び降りたという事実だけでも、ビビリの龍馬がするはずのないこと、自分が想定した性格判断だけで決めつけてはいけない、それも龍馬かもしれないと思って探したが、やはり遭遇できずショボーン

 

その日、龍馬の譲渡主のSさん(第一話)が先日捕まえた雌の白ちゃん(第11話)の避妊手術を済ませ、元の場所に放しに来てくれた。  一緒の捕獲器に入った茶虎の子猫(第16話)はSさんが連れて帰りそのまま引き取って里親探しをしてくれるとのことだった。

以前も書いたが、それがどれだけ有難いことか、当時の私にはよく理解できていなかったが、

同じような活動をするようになった今の私からは、是非はっきり読者の人に伝えたい。

私を含め、保護活動をしている人は大抵、自宅に既に沢山の猫を抱えて手一杯だ。

Sさんとて、多分、40匹くらい保護していそうな感じだった。(はっきり何頭保護しているかは教えてもらっていないが、ご自宅をぱっと見た感じ、すべての部屋に7-8匹いそうだったのでびっくり

よくある話だが、ボランティアでしょ、保護活動家でしょ、引き取ってくださいなどと、気軽に依頼してはならない。

ボランティアたちがどんな状態なのか、実態を良く知ってほしい。

猫を見つけたのは自分、丸投げするのではなく、あくまでその猫を助けるのは自分であり、その自分を助けてもらうために相談するのみというスタンスを忘れてはならない。

 

話を捜索活動に戻そう。

 

夕方、もう一人のボランティアのXさん(知り合いから紹介してもらった近隣のボラさん)が、

前日に捕獲したもう一匹の白猫の手術を終えて、元の場所に放しに来てくれた。

Xさんが言うには、餌場で見たという情報がないと捕まえるのは難しいと。

やみくもに捕獲器を掛けると、際限なく野良猫が捕まって大変だし、

どこをどう移動しているかわからないものを、ただ宛もなく歩き回っても探せるものではないと。

近隣の餌やりを徹底的に探し、龍馬が通っている餌場を突き止めて、そこで待ち伏せして捕獲器を掛けるのが良いと。

あの龍馬がちゃっかりと餌場にありついて、毎日通ってご相伴に預かっているとは考えにくかったが、

その日まで目くら捕獲器を設置しても龍馬には捕まえられていない、

その方法を試してみるしかなかった。

 

近隣で更に餌をやっている人を探し、自宅の庭で置き餌をしているおばあさん二人を突き止め、龍馬の写真を持って行ったが、

龍馬には見覚えが無いというショボーン

 

 

その夜、ポスターを見た人から電話がかかってきた。  

龍馬の目撃情報ではないが、自分の猫も脱走し懸命に捜索したが、結局2駅向こうで亡くなって発見されたと。

だから家猫は遠くまで行かないと思いこまず、2駅でも3駅でも自分の足で歩いて探してくれと。
ありがたい助言ではあったが、非常に落ち込んだえーんえーん

 

まずは近隣の餌やりを探してから、と思っていたが、それではやはりだめなのか、そうこうしているうちに遠くで龍馬は死んでいるのかもしれない、と思うと、じっとしてはいられない気持ちになるが、

2駅3駅向こうまで四方八方歩いて探すなど気が遠くなる話だ。

移動しない落とし物を探しに行くのとはわけが違う。猫は移動するのだ、遠距離探しに行ったとて、猫がそこにじっとしているわけではない。 

しかし、無理、行けないと思うことが、見捨てることになる。

怖い思いをしながら外を彷徨っている龍馬にそんな酷いことはできない、なんて自分は酷い飼い主なんだろうと思ってしまう。 


Sさんに相談すると、2キロ移動した猫の話は聞いたことがあるので、龍馬がそこまで行っている可能性はあるが、

龍馬は脱走後まだ2週間、遠方の捜索はもう少し後でも良いと言われほっとするニコ

 

ほっとしたし乍ら、ほっとした自分にも嫌悪感。

捜索がしんどいと思ってしまっては龍馬に申し訳ない、でも申し訳なさと辛さと、気持ちのバランスも保てず、

涙が止まらない。えーん

 

すべては私が撒いた種。 ペットの脱走はすべて飼い主の責任だ。

その結果、ペットだけではなく人間にもとても辛い状況になる。

脱走対策の注意喚起をすると、軽く考える飼い主さんが多いので、口をすっぱくして言いたい。

脱走させた人間にとっても地獄です!!

とても食事など喉を通らないし、夜も疲れているのに眠れない。 

しばらくまともなものを食べておらず、頭も働かなくなってしまったかもしれない。

 

翌日、ついに大事件を起こしてしまった。

そのころになると、毎日仕事にも行けなくなってしまったていた。

全てを休みにするわけにはいかないが、毎日少しでも捜索に行けるように、

何件かは仕事をキャンセルさせてもらっていた。

簡単に休める仕事ではないので、嘘も方便的に、親戚を殺して休みにさせてもらっていたのだが、

なんと、一件、キャンセルするのを忘れてしまっていたのだ。

 

その日は休みにしたつもりで、朝の4時から捜索に出ていた。

体は疲れているのに、心配のあまり早朝から目が覚めてしまう。

草ぼうぼうの空き地に入って龍馬の名前を呼びながら探していたところ、

携帯の電話が鳴った。 朝10時。

発信者の名前を見て、思い出し、血の気が引いた。

あ! しまった! 仕事だった! キャンセルするのを忘れていた!!

約束の時間に私が来ていなかったので心配した仕事仲間が電話してきたのだった。

 

ひぇ、やばい! 穴をあけたら許されない仕事だ。

猫が脱走して、気が動転していたなど、とてもとても言い訳にもならない。

それから何をどうやって言い訳して事なきを得たのかは記憶にもないほどパニックしたが、

とにかく泥だらけになった服を着替えるだけで、タクシーですっ飛んで行き、平謝りで仕事に就き、

何とかお客様との会議本番には間に合い、お客様に迷惑かけることはなく事なきを得た。

すっ飛ばしてくれたタクシーの運転手には大感謝だ。

 

仕事を忘れるなんて、、、💦💦

何があってもやってはならないことなのに、そんなことをやらかしてしまうほどの精神状態だった。

たかが猫、、、ではない、自分の子供が行方不明になって仕事などできなくなってしまうのと同じ心理になる。

猫の脱走は、人間にとっても地獄だ。 

 

軽く考えないで脱走防止策をぜひ講じて欲しい。

譲渡条件に脱走対策必須とすると、前の猫は脱走しなかったから大丈夫だとかるく考える人あり、

たかだか百円のワイヤーネット一本設置するだけで抵抗する人あり。 

現実に私は地獄を経験した。 どうか自分の子供だと思って真剣に対策して欲しいものだ。

 

そこからまだまだ過酷な捜索は続いた。 


 

子猫 里親募集

瑞稀 瑞稀募集

 

 

 

 

飛鳥 飛鳥募集

 

 

 

 

 

 

野良猫救済ボランティアをするようになって早7年。 

このブログは、保護猫の龍馬を里親として迎えたものの(第1話),

自分の不注意から脱走させてしまい、その捜索をするうちに、悲惨な野良猫の世界を見てしまい、そこから期せずして野良猫救済ボランティアの世界に入ってしまった私の活動記録です。

 

脱走事件はこちらから

第5話龍馬脱走事件 その1 まさかまさかの行方不明 2013年5月末のこと

 

さて脱走事件も前回までで既にその13まで来ました。 
前回のお話はこちら
第16話 龍馬脱走事件 その12 捜索10日目 子猫発見の話 そして夜 龍馬?? |
 

脱走から11日目となった。 DAY11  

10日目の夜も、龍馬らしきを見かけたが、それも一瞬で消えたショボーン

 

龍馬はまだ近くにいるはず。 遠くに行かせないために自宅周辺に餌を撒くので、いろんな野良猫が集まってくる。ショボーン

(当時は、猫ボラ活動をすることになることも、こんなブログを書くことになることも想像していなかったので、写真をあまり撮っていないことがとても悔やまれる!!)

 

すでに多くの野良猫が捕獲器にかかり、避妊去勢手術もさせた。

 

その日の早朝は、近所の人の敷地にボス猫風の巨大なベンガルっぽいオスが捕獲器にかかっていたが、龍馬では無いと見て、近所の人が私が確認に行くまでに逃がしてしまっていた。

 

今だったら、一匹でも未去勢で外に放すことはとてもできない。 そのオスがその後どれだけの雌を妊娠させてしまうのか、挙句に生まれた子猫がどんなに悲惨な目に逢うのかも知ってしまったからだが、当時はそこまで思いを馳せるほどの知識も感情の余裕もなかった。

 

 

その他にも、三毛猫が連日うろつくようになる。 

 

 

龍馬捜索の手伝いに来てくれている龍馬の譲渡主のSさんは、この三毛を捕まえて手術しないといけないという。  三毛はまず間違いなくメスなので、避妊手術しなければほぼ確実に子供を生む。 猫の繁殖力はすさまじいく、1年で20倍、30倍にも増える可能性もある💦


龍馬の捜索中に捕獲器に入った野良猫は私が手術代を負担し不妊手術させることに同意していたが、その数がどんどん増えて正直負担になっていった。

龍馬の捜索に専念したいのに、これ以上野良猫のケアが増えると、もう身もお金も持たないというのが正直な感想だった😞

それでもSさんはメスはどうしても捕まえて手術する、手術代を分担してくれることもあった。


当時の私は、ありがたいと思いながらもなぜそこまでできるのか理解できなかった。 一般人の感覚だろう。 それが今は私も手術代の出し手がいない場所の野良猫は全額自分で出してでも手術している。


それは、実際に野良猫の過酷なニャン生をこの目で見たからだ。 ほかにやる人がいなければ、自分がせざるを得ないと思うようになるのだ。   なぜそこまで?という人は現実を充分知らないのだと、今なら思う。

 

結局、その三毛は、私が龍馬の為に仕掛けた捕獲器にはなかなか入らなかった。 避妊去勢手術済みの証である耳カットは無かったが、もしかしたら、それまでに捕獲されたことがあるのかも。。。

 

そうこうしているうちに、仕掛けてあった別の捕獲器に白猫が捕まった。 なぜか傷だらけになっていた。 おそらく、捕獲器に捕まった時にパニックして大暴れして、顔を捕獲器内にぶつけたのだろう。

 

今では多くの捕獲を経験してきているので、捕獲器内で暴れて、顔を怪我したり、爪が剥がれたりなどの光景には慣れたが、その時はビックリした😣

 

 

 

 

その日はSさんは来れないとのことだったので、知人に紹介してもらった近隣のボランティアのXさんに病院への搬送をお願いしたが、 Xさんは用事があって夕方まで時間とれないと言う。 

今考えたら私がタクシーで病院まで連れていってやればよかったのだが、当時は思いつきもせず、傷だらけの白猫を放置して、龍馬を探しに行ってしまった。 

なんてかわいそうなことをしたのだろうかと後になって思ったが、当時はそんな余裕もなかったし、まだ捕獲器の中でフーシャー唸っている暴れん坊猫を病院へ搬送することすら怖くて出来なかった。   

 

実は、この猫は近隣のアレキサンダーという名前の野良猫で、以前捕まえたメスの白猫の兄弟だったことが後に発覚した。 その話はこちらのブログ第12話 でも紹介したが、その場所は猫スポットで毎日通ってくる避妊去勢手術反対派のオヤジが猫たちを可愛がっており、突然捕まえられて避妊去勢手術、耳カットのみならず、顔が血だらけになって戻ってきた猫を見て、ひと悶着あったことは、また後日ご紹介しようガーン

 

そにかく、その猫たちには自分がボランティアをするようになってから再会したので、おいしいご飯をあげて謝っておいた😅

 

 

その夜、ポスターを見たという近所の人から電話。

寄ってくるキジトラがいたと。 ありがたいことにその場所まで来てくれ、ここで見たという場所を教えてくれたが、すでにそこには猫はおらず、それが龍馬だったかどうかの手掛かりになる特徴は何もなかったショボーン。 

情報をくれた人は猫を飼っており、とても同情してくれ、ありがたかったが、翌日同じ時間にもその場所に行ってみたが猫らしきは一匹もおらず。。。 龍馬の捜索はまた一からとなったえーん

 

続く

 

里親募集のお知らせ 

可愛い子猫2匹 飛鳥と瑞稀 

ブログ第17話 号外! 子猫保護! 里親募集開始!!

 

募集記事

 

瑞稀 瑞稀募集

 

 

 

 

飛鳥 飛鳥募集 -

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまでずっと私が猫ボラをすることになったきっかけとなった龍馬の脱走事件をお伝えしてきており、まだまだお話は途中なのではありますが、至急お伝えしたいことができたので、その話はいったん中断して、号外として里親募集記事を掲載いたします!

 

キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

 

とある公園で沢山の猫がおり、3腹合計8匹生まれているとのことで、

あるシェルターに運ばれてきました。猫

 

そのシェルターへの協力をすることになり、そのうち2匹をうちで引き取り、里親探しもすることになりました。赤薔薇

 

 

 

名前は、茶白が飛鳥、キジが瑞稀にしました。

どちらも雄。 2か月半くらい。

 

飛鳥は最初からべた慣れOK

瑞稀とその兄弟はフーシャー言っており、シェルターのお世話スタッフさんも負傷者続出、もしかしたらリリースかもと言われていたのですが、翌日から触れるようになり、抱っこもできそうだったので、リリースを免れました! よかった、よかった。ルンルン

 

瑞稀を慣らすため、兄弟とは離し、べた慣れの飛鳥と一緒にしてうちに引き取ることになりました。 瑞稀の兄弟の黒ちゃんも、他のべた慣れの子と一緒にして保護されることに!

8匹、誰が誰と兄弟がわからなくなっていますが、みんなが人慣れして、みんなが幸せになれるようにシャッフル。

子猫なので、みなすぐ仲良くなります!!

 

うちに到着。

瑞稀は生意気に、人間が入ってくるたびに空気砲を発射しますがウインク、攻撃することもなく、とりあえず、言ってみてるだけという感じ。

全く問題なく抱っこもできます。

まだ3日目ですが、日に日に慣れてきています音譜

 

飛鳥は何の遠慮もなく、最初からゴロスリ。ケージから出せ出せコールも激しいですが、二人一緒に遊ばせると仲良く遊びます!

 

 

 

飛鳥はどこへ行っても問題なくやっていけそうですが、瑞稀はまだもう少し、一人にするのは不安なので、今の段階では2匹一緒にお迎えいただきたいです!

 

まだまだ多くの子猫が保護されてきています。

保護できていない子もまだ外に沢山います。

この2匹が里親さん宅に行ければ、また我が家で保護してやることもできます。

どうぞよろしくお願いいたします!!



 

 

 

 

 

募集記事

 

瑞稀 瑞稀募集

 

 

 

飛鳥 飛鳥募集

 

【里親募集】やんちゃな甘えん坊 飛鳥 6か月東京都大田区 生後:6ヶ月、性別:オスリンクwww.neko-jirushi.com

 

 

 

 

 

またまた長い間おさぼりしてすみませんお願い

ネタがたまりまくっているので、ピッチ上げて書いていきますね。

 

このブログは、2011年の2月に里親として迎えた猫、龍馬を自分の不注意で脱走させてしまったことがきっかけで始めることになってしまった野良猫救済ボランティア活動の記録です。 まずは、そのきっかけとなった2013年の脱走事件簿から。

その経緯はこちら第5話から第15話で どうぞ

 

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龍馬捜索10日目 DAY10

 

もう10日である。 わが子が居なくなって10日経過しても手掛かりがないというのはどんな気持ちか、経験したことがあるものでないとわからないだろう。 食事も作る気もせず、仕事も集中できる気がせず、できる限り休むようにしていた。寝ても覚めても頭の中は龍馬のこと

ばかり。 龍馬は何か食べているのか、安眠できているのか、そう考えて心は痛むのに、それでもお腹が空き、疲れたら眠くなる自分に腹が立っていた。

 

10日目の朝、近所に仕掛けた捕獲器5台には野良猫も入っていなかった。 進展ない日々。

 

その日もSさんは捜索の手伝いにうちに来てくれたが、一緒に80歳のベテランボランティアのKさんを連れてきてくれた。

Sさんよりキャリアの長いkさんに、うちの周辺の環境を見てもらい、どのあたりに龍馬がいそうかアドバイスをもらおうということだった。

Kさんは、うちのマンションの周辺を一周りすると、龍馬はまだ近くに居るという。 毎日の5台の捕獲器の設置と消毒がかなりの負担になっていた私に、龍馬の姿は見えなくても必ずまだ捕獲器を外してはならないとKさんは強く言った。 そういわれたら、どんなにしんどくても辞められないえーん

 

その時、捕獲器を置かせてくれている近所の人から連絡あり、

捕獲器の中に親子が入っていると。

見てみると、かつて捕まえた白猫クレム第12話と、

その子が捕獲少し前に出産したらしいと近所の人から聞いたSさんは必死に子猫を探していた。 もし、乳のみ子だったら親と離されたら命があぶないし、離乳していても、子猫なら里親さんも見つかりやすい。 そこで見捨てて野良猫にしてしまうと、人なれしなくなって、里親を見つけ幸せな家猫になるという望みはなくなってしまうので、子猫を見つけたら、離乳したら早めに保護するのが望ましいのだ。(離乳までは母猫がいるなら母猫が育てるのが望ましい。人間の手で育てるのは大変すぎる)

 

見てみると、子猫はかわいらしい美形の茶虎。 結構大き目で3か月弱だろうとのこと。 残念ながら当時はこんなブログを書くことになるとは思いもしなかったので写真をきっちりとっていないえーん

 

Sさんは子猫を連れて帰り里親募集してくれるという。

自分の地域で猫ボランティ活動しているSさんが、うちの近隣の野良猫の面倒まで見てくれることがどんなにありがたいことか、当時の私は罰当たりでよくわかっていなかった。

 

今の私も全くそうだが、子猫を見たらどうしても保護せざるを得ない。

まだ人なれする可能性がある子猫を見捨てて、その後、ずっと外で過酷な日々を送らせるのはとても忍びないのだ。 

 

しかし、生後3か月というのは人なれするか否かの境目らしく、私も最近では3か月の子を保護して、懐かず、里親探しができず、うちに残って家庭内野良になってしまったという経験があるが、当時はそんなことも知らず、Sさんにもって帰ってもらえてよかったとノー天気に思ってしまっていた。

 

あとで聞いた話では、その茶虎の子猫は、保護したのが遅かったようで、全然懐かずに、里親さん候補がきまったものの、懐かないという理由で返されたとSさんに聞いた。 すでに30-40匹くらい抱えていたSさん宅に更に猫が増えたとしたら、本当に申し訳ないことだ。

 

しかし、その捕獲器を置かせてくれた家の方は3か月も全く子猫の鳴き声には気づかなかったとのこと。 不思議なことだ。

 

仔猫が一匹いたとなると他にも兄弟がいたのではないかとか、避妊去勢手術が進んでいない地域ということは、他にも未手術の雌猫がいて、子供を産んでいるのではないかと心配するものなのだが、

当時の私は、とにかく捕まった猫が龍馬でないことにがっかりという気持ちの方が強かった。  今思えば、私も単なる素人だったので。

 


その日の夜、8時ごろマンション敷地内のごみ置き場に、ゴミ捨てに出た時、ブロック塀の上に、黒っぽい物体発見!!

え? まさか、龍馬??あしあと

 

猫っぽい。 鈴の音。 

それ以外は暗くて良く見えないが、飼い主のカンか、龍馬のような気がした。

りょーちゃーん!

と叫ぶが、その黒い物体は無反応。 パニックした様子もなく、さっさと塀の上を歩いて民家の庭に消えてしまった。  人間は道路をぐるりと回らないと入れないところである。急いで回って行ったものの、もう姿も鈴の音もしなくなっていた。


臆病な龍馬とは思えない余裕の態度だった。

帰りたがっているはずなのに、私の声に反応もしない。
空腹で死にそうなはずなのに。
あれは他の猫か?それとも龍馬か?近隣で首輪と鈴をつけている猫は他にいないはず。
自分の猫ながら、一体どういう性格なのかわからなくなった。
これでは目撃しても龍馬かどうか判断しようがないではないかと、ますます落胆していったえーんえーん

 

 

 

 

このブログは、2011年の2月に里親として迎えた猫、龍馬を自分の不注意で脱走させてしまったことがきっかけで始めることになってしまった野良猫救済ボランティア活動の記録です。 まずは、そのきっかけとなった2013年の脱走事件簿から。

その経緯はこちら第5話からどうぞ

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捜索開始7日目 DAY7
 

藁にもすがる思いで依頼した探偵には一日で降りると言われ第14話、意気消沈😿 

Sさんも頻繁に来てはくれたが、何せ遠いので毎日とはいかない。 

今のようにSNSが発達していれば、もっと多くの協力を得られたのだろうなあと思うが、10年近く前、私はスマホも持っていなかった時代だ。

知り合いを辿って相談を広げていった。 そこで知り合いの猫好きさんから近隣のボランティアのXさんを紹介してもらった。

 

Xさんもベテランのボランティアで、あちこちから相談を受けており、相当忙しい人だと聞いていたが、幸運なことに翌日都合をつけてうちに来てくれることになった。

 

捜索8日目 DAY8

仕事前の朝5時に捜索。 ジョギング族や犬の散歩族に聞きこみ。 はがされてしまったポスターの張替え。 夜に設置した捕獲器のチェック。 誰も入っていない。 野良猫も捕獲器を覚えてしまい、入らなくなったか。。。

 

仕事を終え帰宅してかかりつけの獣医さんに相談してみると、意外な回答。 「ほかの猫の匂いがする捕獲器には入らないだろう。 龍馬をまずマンション敷地内に戻すためには捕獲器をはずし、龍馬が普段使っていたものを置いて誘導すべき。 仲良しの猫の鳴き声を聞きつけて戻ってくることもありうる。 そもそも捕獲器の使用は犯罪だ、やめるべき」と🙀

 

当時の私は何も知らなかったので、猫のプロである獣医さんの話を疑うことは無かったが、それをSさんに話すと、Sさんは「保護猫の習性を知らない獣医さんは沢山いる」と。

現に、ベテランボランティアはみんな捕獲器で猫を捕獲している。 

のちにわかったことだが、良い悪いは別にして、その当時のその獣医さんは野良猫を診察しない主義だったようだ。  

 

そして、最近私が野良猫救済ボラをするようになってから知ったことだが、あくまで良い悪いは別にして、野良猫の習性も知らなければ、捕獲器を触ったこともない、捕獲器で猫を連れてくると捕獲器の開き方も知らない獣医師が沢山いるようだ。 

 

あくまでその獣医師の方針として、野良猫を診療しないとしても悪とは言えない。 私は賛同はしないが、確かにどんな感染症を持っているかわからない野良猫を診察室に入れると、ほかの患者猫にリスクがないとは言えないからだ。

なので、そういう獣医師がいたとしても批判などするつもりはない、が、その獣医師に元野良猫の龍馬の脱走アドバイスを聞いたのは間違いだった。

 

しかも、私も捕獲器5台の設置、確認、洗浄、消毒、また新たに設置、野良猫が入ったら避妊去勢手術費用の負担、これが大きな重荷となっていたのは事実だ。

 

そして新たに手伝いに来てくれることになったボランティアのXさんは多忙すぎて、龍馬がどこにいるか見当もつじかない段階では、ポスター張りの手伝いはできるが、捕獲器設置の手伝いには来れない、 姿を見てから捕獲器をかけよ、今時、餌やりはどこにでもいる、決して食いっぱぐれはないから、心配しなくて良いと。

 

それに対し、譲渡主のSさんは あの臆病な龍馬は姿を見せない、捕獲器しか捕まえられないと力説。

 

私は本音では捕獲器設置を辞めたい気持ちが先だったが、

またしばらく捕獲器も続けることにした。

 

翌日 9日目 DAY9

朝捕獲器にはキジトラが入っていた。 この猫 捕獲器3回目だ🙀

Sさんがいうには、本来野良猫は用心深いので、一度捕獲器に入り、そこで怖い思いをすると二度と入らないものなのに、3回も入るとは、よほど周囲に餌がないのだろうと。 龍馬も空腹のはず、そろそろ捕獲器に入るはず、捕獲器を減らすな、設置するのが大変なら、自分が私の留守に来て夕方設置して帰るからと。


Sさんの自宅はうちから車でも1時間かかる。

今思えば、Sさんには本当に申し訳ないことをしたが、当時の私はそこまでそのありがたさを理解できていなかったと思う。


この時の教訓を踏まえ、私が今、里親募集をする時は、ペットショップで買うのと違って、こうやってずっとサポートをする譲渡の枠組みを説明し、そして何かあれば駆けつけられるように、うちから1時間以内の里親さんに限定している。しかし、Sさんほどのことはしてあげられないだろうと思う。 だから絶対に脱走対策はきっちりしてもらうようにしている。

 

この日、犬の散歩をしていて龍馬らしきを見たとの情報が電話で入ってくる。 キジトラでカギしっぽだったという情報のみ。 キジトラの野良猫は沢山いる。 それが龍馬かどうかわからないが、とりあえず、目撃場所に翌日の同じ時間に行ってみても、猫の姿はないショボーン

 

がっかりするもじっと待っていることもできず、通学路近くで小学生に「猫探してるんだけど」と言っただけで「りょうちゃんでしょ?」と言われるほど私も龍馬も町中の有名だ。


みんなが龍馬を知っている。それなのにどうして 私は龍馬に会えないんだ!!とイライラが募る。えーん

 

続く

 

 

このブログは、2011年の2月に里親として迎えた猫、龍馬を自分の不注意で脱走させてしまったことがきっかけで始めることになってしまった野良猫救済ボランティア活動の記録です。 

まずは、そのきっかけとなった2013年の脱走事件簿から。

その経緯はこちら第5話からどうぞ

 

キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

龍馬脱走7日目 DAY7

 

1週間経過してもみつからない龍馬。 飲まず食わずで彷徨っているのかと思うと、自分が仕事をしている時間も寝ている時間も龍馬に申し訳ない。

私が探しに行けない時間に、誰か代わって探してもらおうと、探偵を雇うことにした。

 

龍馬の譲渡主のSさんお勧めの人気探偵さんは予約が一杯とショボーン

仕方なく、ネットで探したある探偵社に電話すると、担当者をつれて探偵社の社長が自宅にやってきた。

 

脱走したときの状況、性格を話し、捜査方針を聞いてみる。

すると、昼間しか捜索しない方針であると言うガーン。 深夜こそ私に代わって捜索してほしいし、そもそも猫は夜行性。 昼間にフラフラ歩いている猫は数少ないし、特に龍馬のようにビビリの猫は明るい時間に姿を見せるとも思えない。

なんか怪しいなあと思ったが、探偵曰く、

深夜に探偵が捜索しても近隣の住宅には入れてもらえないし、怪しまれて時には警察から職務質問されたりで、効率よく捜索できないと。

 

うーんショボーン 確かにそうかも、でもなあ、そこを何とかするのがプロなんじゃないの?? でも、ちょっと、この風貌の人キョロキョロが家の周りをうろついていると、怪しまれるというのもわからないでもないニヤリ

探偵曰く、探偵を使うメリットはポスター作製力だと言う。

私が作ったポスターを見せると、それはダメだと。

子供でも関心を持ってくれるようなポスターでないと、と。

それを数百枚作製し、一晩で現場から数百メートル四方に貼り付け、配布し、それを基に目撃情報収集し24時間体制で電話対応すると。

 

そして捕獲器も、一般的な捕獲器ではだめなので、猫が見たことないようなオリジナルの捕獲器で捕獲すると。

と言って、真っ黒い大きなドラム缶のような捕獲器を見せてくれた。

 

え? これ? 戦争ごっこに子供が使いそうな異様なシロモノだったガーン。(← 写真撮ってないのが残念 ブログを書くことになるとわかっていたら撮っておいたのだが。 何せSNSもやってなかった昔の事なので・・・)

 

こんなものが原っぱに置いてあったら、危険物として警察に通報されないかしらとも思った。 しかし、相手は捜索のプロなんだし、実際、私が仕掛けている一般的は捕獲器は5台仕掛けても龍馬は入らない。

信じてやってみるしかない。 

 

探偵の費用は安くないし、捜索1週間ごとに延長可のシステムだったので、いくらでも無限大に膨みそうな気がして躊躇したが、他にすがれる手段はなく、契約書にサインをし、ポスター制作と最初の1週間の捜索費用を、私の記憶が正しければ 7万円支払った。

 

そしてうちのマンション内を捜索してもらうので、管理人さんに許可をもらい、担当者を紹介した。 社長とは違って担当者はおとなしめのオジサンだったが、やはり、若干違和感のある風貌は否めなかった。

 

管理人さんは私が龍馬が飛び降りたうちのベランダに設置した、大きな板で作ったスロープ(第8話)を非常に景観上、防犯上、心配していて、本当に猫がそこを上って帰ってくるのか探偵さんに質問していた。

探偵さんは、そこを上って猫はベランダから帰ってくる可能性がある!と言った。それで管理人さんはしぶしぶ、プロがそういうなら・・・と、その板のスロープの設置を容認してくれた。

 

捜索は翌日からということで、探偵さんはあの巨大なドラム缶捕獲器を我が家の玄関の外に置いて行った。  違和感満載ショボーン

 

まずはポスター制作をと社長に言われ、私からメールで特徴的な写真を送ることに。顔よりシルエット、特にしっぽが大事だとか。

龍馬の特徴的な長いカギしっぽが先まできちんと写っている写真がなかったので、探偵にはうまく手を加えてそれらしく見せてもらうことにした。 (← これ大事。 脱走にそなえて、顔だけではなく、シルエット全体、特徴的なしっぽが写りこんだ写真を撮っておいてください!!。)

 

すると、探偵社の社長からすぐにポスターのドラフトが送られて来た。

見てみると、手を加えたしっぽがカッターナイフで切り取られていたような形になっており、しかも緑の首輪をしている写真を送ったのに、首輪が黄色に光っているガーン。 先方のプリンターのせいだという説明。

 

はあ? これじゃあとても龍馬には見えないし、緑の首輪の猫を探しているとポスターに書いてあるのに、写真の首輪の色が黄色だったらポスターの意味はないではないか!ムキー

 

やり直してもらおうと、社長の携帯番号、および事務所に電話したものの出ない。折り返しもない。

 

怪しいムキー 


数時間後に折り返しかけてきた社長は、「ちょっと具合悪くてさあ、病院で検査を受けてたんだよ。」と言い訳。

 

24時間電話を受けるという契約でありながら、そんな言い訳がまかり通るのかと私は激怒したムキームキー

 

至急ポスターのやり直しを求めると、この社長こともあろうに、

 

「いやだ、こんなに文句を言う人は。 こういううるさい人はあとでもめることが多いんだ。そんなの嫌だから降りる。お金返す。」


は? びっくり 私は言葉を失った。

 

すべてのペット探偵が怪しいとは言わない。 実際、迷い犬猫を探し当てて家族には感謝されている探偵もいる。 テレビでも活躍ぶりが放映されるのを見たことがある。 この社長の会社もホームページによると、成果を上げているらしい。

 

が、

今回のこの社長の態度は、怪しいというより、仕事人としていい加減すぎるムキー

 

担当のオジサンは良い人そうで、我が家に置いてあったドラム缶式の巨大な捕獲器を回収しに来て、「社長がすみませんね」と謝まり、捜索のコツを教えてくれて帰って行った。

 

当時大学生の娘に経緯を話したところ、

「探偵頼むなんて何考えてんの? 頭が良い龍馬が見ず知らずの探偵なんかにつかまるようなヘボするわけない。 知らない匂いの人が近所をうろうろしたら余計出てこなくなるでしょ、ちょっと冷静になってよ!」と叱責されるショボーン

 

冷静になれば確かにそうだ。

しかし、1週間も我が子が行方不明で、恐怖におののきながら外を彷徨っていると思うと冷静ではいられなくなり、いろいろと間違った判断をしてしまうものだショボーン

 

ここから先もまだ延々と見つからない日々。 ありとあらゆるおバカなことをしてしまったのだった。

 

続く

このブログは、2011年の2月に里親として迎えた猫、龍馬を自分の不注意で脱走させてしまったことがきっかけで始めることになってしまった野良猫救済ボランティア活動の記録です。 まずは、そのきっかけとなった脱走事件簿からどうぞ。

 

脱走事件は2013年の初夏に起こった。 その経緯はこちら第5話からどうぞ。

 

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脱走後捜索DAY6 日曜日

 

龍馬の脱走後、初めての週末で朝からあれこれやること満載だった。

 

龍馬の譲渡主であるSさんから借りた捕獲器5台を近所に設置、早朝と夜間の捜索見回り、聞き込み、ポスター張り、ポスティング、、これを仕事と家事をしながらこなすのは相当の疲労だ。ショボーン

 

ポスターもすでに200枚以上配布したが、何の連絡も入ってこないと思っていたら。。。

 

きたあーーー!!!!

 

日曜日7時半。 迷い猫の散らしを見たという若い女性の声。

飛び上がって喜びそうになっている私の姿が先方から見えたのかと思うほど、開口一番釘をさされたびっくり

「いや、保護しているわけじゃないから期待しないで聞いて下さい。」と。
話を聞く前からがっかりするも、チラシの効果第一号の目撃情報は嬉しい。 
その人はうちのマンションの通り向いの家から3軒目の人。
「どうぞ、うちの中から見てください」と家に入れてくれ、龍馬らしき猫を見たというその場所を見せてくれた。
 
前日の昼間にベランダから外を見ていると、外の塀の上で緑の首輪をしている龍馬らしき猫が近所の野良猫とけん制し合って、最終的には龍馬が相手を威嚇して勝ち、裏通りの方へゆっくり歩いて行ったと教えてくれた。

臆病な龍馬が昼間に現れ、しかも野良猫に勝つとも想像できないのだが、この近隣に首輪した野良はいない。しかも緑の鈴付き首輪で、尻尾が長く顔も写真通りだと言う。

飼い主ながら、自分の猫のことがよくわからなくなったショボーン

この猫も多分龍馬だろう。先日飼い主である私の声を全く無視して藪の中へ走り去ったのも龍馬だと思う(第11話)。

1階の住戸のベランダから部屋の中を覗いたのも龍馬だろう第10話

 

でも本来は臆病で他人には姿を見せず、飼い主には甘えん坊なはず。一体どういう子なんだ、お前はびっくり

 

龍馬の譲渡主のSさん(第1話)に相談する。

龍馬が近所にいることは確かなのだから、捕獲器をその人の自宅前を含む近隣に重点的に置き、聞き込みを強化するよう助言される。


Sさんが貸してくれた5台の捕獲器を自宅マンション敷地の飛び降りた現場、私が先日見かけたマンション内の庭の藪の中、それから近隣の捕獲器を置かせてくれるという住宅の庭に設置。
その5か所で早朝猫がかかっていないか確認し、捕獲器を回収、洗浄、消毒し、また夜にしかけにいく。

 

私が作成したポスター

当時はパソコンもうまく使えず手書き😓

 

翌朝脱走7日目DAY7 

早朝捕獲器を回収しながら犬の散歩の人に聞き込み調査。
すると前日夜10時頃、道路に座って悲しそうな声で鳴いていた猫を見たとびっくり

この辺の野良猫は皆強く、悲しそうな声では鳴くような野良はいない。とすると龍馬なのか。

 

いるいる! 龍馬はまだこの辺りにいる!!

悲しそうに鳴くなんて、ああ、可哀そうに、龍馬は帰りたいんだわえーん

 

仕事も手につかないが休むわけにはいかない。

 

帰宅後、目撃したといわれた時間にその場所に行ってみるがいない。
 

チラシを配りながら別の目撃証言を得る。

 

先週後半に似たような子を少し離れた通りで見かけた、と。

また、別の場所では、首輪した猫が犬の散歩についてきた猫がいたとも。

会いたい、会いたい、龍馬に会いたい!

 

5か所も仕掛けた捕獲器には龍馬は入らないショボーン

 

りょうちゃん。。 どこにいるの?

 

目撃情報が来ているとSさんに伝えると、私が仕事に出ている間に、Sさんはうちの周辺に来てくれ、捜索してくれていた。

ありがたいことだ。

仕事を休むわけにもいかないが、龍馬を探していない時間があることが龍馬に申し訳なく・・・。

その時間にも龍馬が事故にあったり、ボス猫にやられたりしたら・・と思うといてもたってもいられない。

私が仕事の時間や寝ている時間にも、誰かに探していてもらいたい。

バイトを雇ってでも・・・と思い、ネットで探した探偵をお願いすることにし、翌日うちに来てもらうことにした。

 

続く
 


 

龍馬脱走事件簿その7

これまでの脱走の経緯は第5話からどうぞ

 

~捜索4日目

 

龍馬が脱走してから最初の週末。 仕事も休みなので朝から捜索活動に精を出す。

ゆうべ仕掛けた捕獲器には誰もかかっていなかった。

ポスター貼り、チラシ配りはまだまだ足りていない。

譲渡主のSさんが午後から来て手伝ってくれた。 材木屋を呼んで設置したスロープを見て、「うーん、多分上ってこないと思う」とショボーン

 

その写真がないので説明しづらいが、確かになあ、今の私なら、龍馬の性格からして、上ってこないだろうとは思うが、当時は単なる素人だし、龍馬が帰って来れるよう馬鹿げた考えであったとしても、できることは何でもやろうと思っていた。

 

夕方 捕獲器の設置をSさんが手伝ってくれ、6時ごろ帰って行かれ。

その1時間後、ちょうどsさんが自宅についたころ、捕獲器に白猫が入っていて、SさんはまたすぐにUターンして猫を取りに来てくれた。

病院に連れていき避妊去勢手術をして、また猫を元の場所に戻すのだ。 そうしないといくらでも野良猫が増えてしまうからだ。

 

捕獲器を仕掛けて3日目ですでに捕獲した猫は4匹だ。

手術代は私が払うことになっていたので、いくらかかるのだろうかと正直心配になってきていた。 早く龍馬つかまって!と祈る気もちだった。

 

そして翌日 捜索5日目 DAY5

朝の捕獲器チェック。 今朝はかかった野良猫はいなかった。 ホッとしたが龍馬もいなかった。

ポスター配りをしながら捜索していると、

自宅マンション前で、近所のおじさんに、首輪した猫を数日前に見かけたと言われるルンルン

え? おじさん曰く、「野良猫はこの辺いっぱいいるから見ても気にしないんだけどさあ、首輪つけてたから覚えてるんだよ。 なんか野良猫っぽくない品のある子だなアと思ってさあ。」と。

 

どうやら、潜んでいるだろうと思っていたうちのベランダの真下の藪の中から飛び出して、細い通路を越えて数メートル離れた別の藪の中に入っていっとらしい。

 

えーーー? そんなあえーんえーん

そこもまだマンション内だが、そっち側に行ってしまうと一軒家が並ぶ隣のブロックにつながっているのでマンション敷地を出てしまうかもしれない。

 

品の良い子、首輪と聞いたら、それは絶対龍馬だと思う!!

 

おじさんに数日前に移動したと言われハッと気づいた。

材木屋さんに来てもらってベランダにスロープを設置してもらう相談をした日ではないだろうか😱😱 (詳細は第8話

 

龍馬はやっぱりまだそこに潜んでいたのに、知らない男の人が来て、ごそごそしたので怖くて逃げ出したのだろうショボーン

しまった!
材木作戦は失敗だったえーんえーん

 

がっかりだ。。。。

ああ、二日目にベランダの下で鳴いていた時に捕まえられていれば💦💦。。と悔やんでみても遅い。

 

夜10時半、いつものようにまた深夜の捜索に出る。

すると、龍馬が移動したと思われる茂みの中から、黒い物体が飛び出してきた!!  そして鈴の音!


え?りょうちゃん?  

声をかけたもののその黒い物体は振り返りもせずに猛ダッシュガーン

少し先の木の茂みに隠れてしまったえーん。  

 

藪の中をかき分け、深夜まで粘ってみたが、呼んでも反応もなく、鈴の音すら聞こえなかったショボーン


やだ、母さんを忘れた?それとも龍馬じゃないの?

顔は見えなかったが、猫らしき物体。そして鈴の音。

あれは龍馬に間違いない!

 

捕まえられなかった事より、龍馬と思われる猫が私の声に振り返ってもくれなかったことに私はさらにショックを受けた😩


龍馬の譲渡主のSさんに相談してみたが、パニックした猫は飼い主を見つけても無視して隠れてしまうものらしいガーン

 

翌朝4時に目が覚め、周囲に設置した捕獲器を確認するも入っていない💦

 

そもそも龍馬は一番最初にSさんが外で保護した時に捕獲器で捕まっているから、その時の記憶があり、よほど空腹にならないと入らないと聞く。
もう4日である。空腹のはずだ。

 

龍馬が遠くに行かないように周囲に置いた餌はいつもなくなっているが、龍馬が食べているのかどうかはわからない。 食べてなければ心配だが、食べてお腹いっぱいになれば捕獲器に入らない😓😓

 

ああジレンマだ、、。

 

しかし、さっきのは龍馬に違いない‼️

必ず近くにいるはず。  

お願いだから早く捕獲器に入ってくれ‼️‼️

 

 

続く。

 


 

 

私が猫ボランティアをするようになったきっかけは、里子に迎えた龍馬を脱走させたことでした💦💦💦

 

その龍馬の捜索4日目。 DAY4

脱走の経緯は第5話からどうぞ。

 

捜索としてまずやったことは、龍馬を譲渡してくれたSさんに連絡、捕獲器を3台持ってきてもらいマンション敷地内に設置。 

そして、龍馬が餌を求めて遠くへ行ってしまわないよう、自宅周辺に餌を撒く。 すると龍馬ではない野良猫が捕まってしまうので、Sさんに避妊去勢手術に連れて行ってもらう。 

そして、迷い猫のポスターをSさんが作成してくれたので、それを近所に貼ったりポスティングしたり。 また、早朝、夜間のジョギングや犬の散歩の人に話しかけてチラシを渡し、目撃情報を収集する。 

あとは早朝から夜中までひたすら龍馬の名前を呼び、野良猫が潜んでいそうなところを捜索。 耳の良い猫には、飼い主の声は聞こえているはずだとの助言あり。

 

しかし、前号第9話で紹介したとおり、脱走から2日目の夜、ベランダの下から私を見上げて鳴いた龍馬を見かけ、何とかして龍馬を家に連れ帰りたいとバタバタ捕獲器をしかけたり呼び掛けたりしたことを、翌日の夜 階下の住人から「うるさい」と咎められ、夜10時には捜索を辞めるよう苦情が来たため、すっかり委縮した😓。

 

しかし、だ。 その後は夜はできるだけ静かに捜索するようにはしても、捜索を10時で打ち切ることなどできなかった。 猫はそもそも夜行性だ。 臆病な龍馬は、外に人がいなくなる10時以降にしか姿を見せないからだ。  見つかるまで捜索を辞めるわけにはいかない。 生きて戻ってくるか、死体があがってくるか、どちらかまでは捜索を辞めるわけにはいかない。 苦情を言ってきた一階の住人に遠慮して捜索が長引くより、早急に探し出した方が迷惑が少ないと思いなおした。

近所のおばあさんは、遠慮はいらないから、大きな声で名前呼んであげなさいよ、と言ってくれた。チョキ

 

夕方、龍馬の譲渡主の猫ボランティアのSさんが捕獲器を追加で2台持ってきてくれ、近所の一戸建ての家に捕獲器を置かせてくれるよう頼んでくれる。 近所づきあいをしていない私は知り合いがいなかったが、Sさんが事情を話すと、皆さん親切に庭に勝手に入って良いよと言ってくれた。 Sさん曰く、野良猫には冷たい人は多いが、飼い猫の脱走には皆協力的なんだそう。 

 

1階の住人に苦情を言われたことをSさんにも相談。 とにかく今は龍馬を探し出すことが先決。 おそらく1階の部屋の周辺に龍馬が潜んでいることは確実だ。 下手に出るしかない。 迷惑をかけるお詫びに、近所に配る粗品よりはるかに高額のお菓子に商品券も添えて届けたが、お礼の連絡もなかった。

Sさんによると、龍馬は1階のベランダの塀を越えて入りこみ、クーラーの室外機の下に潜んでいる可能性もあるので、そこを確認させてもらうようにと言われる。 恐る恐る電話し、室外機の下を確認したい旨お願いすると、何と数日前にベランダの室外機の上に、緑の首輪をした猫を見かけたというのだ。 室外機の上に座って部屋の中を覗いていたとガーン!!!!

 

ああ、なんということ! 間違いなく龍馬だ!  龍馬、やっぱり龍馬、帰りたかったのねえーん。  外の日々が辛くて中に入りたいと思ったに違いない。 それ数日前に見たってどういうことだろう。 私は龍馬が脱走してからすぐに階下の人に連絡し、事情を説明している。 必死で家族を探している私の状況はわかっているはず。 猫を見たら知らせてほしい、と何度も頼んだはずだ。 どうしてすぐに電話くれなかったのかと怒りたい気持ちだったがムキー、ぐっと抑え、私はその場所を確認したいとお願いした。

 

できたら家の中からベランダを見せてほしかったが、さすがにそれは遠慮し、家の人に再度龍馬がいないか確認してほしいと言ったところ、室外機の下を覗くと猫の顔が近くにあるかもしれないから、出来ないという。 自分でどうぞと。

 

自分でどうぞとは言っても家の中に入れてくれるわけではない。 外から回ってこの人のベランダに塀をよじ登って入らねばならないのだ。 外は一般の人が入れる場所ではない。 メンテナンスエリアなので、そこに行くには管理人さんに頼んでカギを開けてもらって入らせてもらい、ベランダの柵をよじ登るための踏み台を用意し、ベランダの中に入り、室外機の下を覗くしかない。 

 

そこで初めてわかった、この人は猫そのものが嫌いだったのだと。

だから龍馬を家族として必死に探す私の気持ちなどわからなかったのだろう。 だから捜索する私に、うるさい、捜索を10時でやめろと言いに来たことも、彼女からすれば、家族の捜索をする私の声と暴走族の騒ぐ声と変わりないという発想だったのだろう。

 

しかし、猫が嫌いだとしても、家族が行方不明になる私の家族を、私が必死で探していることに同情してくれても良かったのではないだろうか? 私だって、たとえあなたの家族のだれを嫌いでも、行方不明になったら、自分の家の中くらい探してあげるけど、と心の中で思った。

 

その時は人間同士争っている場合ではない、一刻も早く龍馬を探さねば。 入らせてもらったベランダ内、エアコン室外機の下にも龍馬はもういなかった。

 

ここに龍馬がいたことは確かなので、また来るかもしれない。 1階の人にはベランダ内に捕獲器をしばらく置かせてもらえるようお願いし、毎日猫が入っていないか確認した。

 

ちなみに、この1階の住人は、それから数週間後、まだ見つからない龍馬を悲壮な顔で探す私を見て、何かを反省したのか、はたまた献上した商品券が効いたのかわからないが、「どうぞ、思う存分探して」と言ってきた。

 

Sさんに借りた捕獲器トータル5台を、マンション内にもマンション外の近所の庭にも、毎朝確認しに行き、猫が入っていれば、病院に連れて行ってもらい避妊去勢手術、入っていなくても、どんな猫が入ったかわからない、どんな感染症をもっているかわからないので、毎回持ち帰り、洗浄、消毒、新たに餌を入れて設定、また近所の庭に夜遅く置かせてもらう、を繰り返した。 5台分やるのはかなりの重労働で、仕事しながらはかなりきついものがあった。ショボーン 

 

また、Sさんからは、野良猫の餌やりさんを探すことも有益だと聞いた。 餌やりさんは近所の野良猫のことをよく知っている。 警戒心の強い龍馬が知らない人間に姿を見せるとは思えないが、念のため確認する必要があった。 

 

この日、早朝5時に餌をやっている90歳のお婆さんに巡り合えた。 餌やり風景をじっと見ていると、確かにいるわ、いるわ、このお婆さんの家の玄関で行列を作って朝食を待っている猫軍団が。  猫には特有の腹時計があるのだそうだ。  

毎日同じ時間に餌場で猫は待っているのだそうだ。 餌やりさんの顔も覚えていてぞろぞろついて歩く。私はこの町にこんなにも野良猫がいたのかと驚く。 長年住んでいるが、野良猫には全く遭遇しなかったが、おそらく日々の生活に追われ、猫のことを考える余裕がなかったため、猫アンテナが作動していなかったのだろう。 

餌やりのおばあさんに 龍馬の写真を見せると、見たことがないと言われがっがりショボーン

 

そして、いよいよ、第8話で説明したように、龍馬が自分で下から2階のベランダに上ってこれるように、材木屋さんに頼んで木の棒をベランダの手すりから地面に立てかけてスロープにして設置してもらった。

ベランダ内にはキャットフードを置き、捕獲器も一台仕掛けた。 

昼間の私の留守に上がってくるとは考えにくい。 来るなら暗くなってからだろうと、じっとベランダを開けて待っているが、ふと、凛子の鳴き声には反応してくれないだろうかと思った。 

 

ベランダから家族が龍馬の名前を呼ぶと共に、仲良し猫の凛子の鳴き声を聞かせるべく、小ケージに凛子を入れベランダに出して鳴かせた。なかなか鳴いてくれないので、叩いて鳴かせてみたりした笑い泣き。  

悪い、凛子てへぺろ、龍馬のためだ、我慢して! 

猫は聴覚と嗅覚は鋭いらしい。

発情した雌猫の鳴き声を聞いた雄猫は2キロ先でも聞きつけてやってくると聞いたことがある。

凛子は何で私が外に出されるのさ、と仲良しの龍馬の一大事にも付き合う気はなさそうだった。 譲渡主のSさんは、凛子まで脱走させることが無いようにと心配そうだったが、もうその時の私は何でもいいからやってみようという気だった。 仲良しなんだから、気持ちの情はあるだろう、と期待してみたが、この作戦はあとで周囲に失笑を買う。ショボーン

 

続く