第5回目のテーマは「本当のベルギーチョコレート」である。

 

チョコレートといえば、ベルギーという国を想像する人が多いであろう。

 

あの有名なチョコレートもあのチョコレートも...

 

これは私がベルギー出身の友達とレストランで食事をした時に起きた話である。

 

いったんメインを食べ終わり、まだ何か食べたいしまだ何か話したいということで、デザートを注文することになった。

 

我々が注文したのは「ベルギー産チョコレートアイスクリーム」。(私としてはチョコレートアイスクリームはすべて美味しいので、何でも嬉しい気分になる)

 

さて、アイスクリームがやってきた。

 

いつもと変わらず、美味しそうな見た目である。

 

スプーンを持ち、パク。

 

「やはり美味しい」と一言。

 

そして彼女に視線を向けると、「これは絶対ベルギーのチョコレートではない」と主張。

 

そこで私は彼女に伝えた「でも見てココ、メニューにちゃんとベルギー産って書いてあるよ」と。

 

しかし彼女はそれでも「違う。これはベルギーチョコレートじゃない」と主張を続けた。

 

私にとっては「ベルギー産チョコレートアイスクリーム」であるが、彼女にとっては「偽ベルギー産チョコレートアイスクリーム」であったのだ。

 

やはりチョコレートの国出身の彼女としては、譲れないチョコレートへの執着があるようだ。

 

甘くてビターな「本当のベルギーチョコレート」のお話であった。