皆様こんばんは🥱

最近雨の日が多いですが、気分が落ち込んでいませんか?
もし落ち込んでいたら、僕が助けに行くので教えてくださいね🤧



この間雨上がりに外を歩いていると、すごく綺麗な虹がかかっていたんです。




雨が降った後は、必ず良いことがあります。
Candy Boyの楽曲の中でもよく、そのような歌詞がありますよね✨



僕が虹を見つけたように、顔をあげて辺りを見回せば、皆様の周りにも小さな幸せが落ちているかも知れません。


シュークリームとか。

エクレアとか。



クロックムッシュとか。

是非見つけたら僕に教えてくださいね!✨





そんな話はさておき、

今日は僕が何度か大好きだと言っている、クロード・ドビュッシーの『月の光』という曲について話したいと思います。


僕がこの曲と出会ったのは、覚えていないくらい幼い頃。
母が大好きでよく寝る前に流していたんです。
その頃から綺麗な曲だなぁと思っていましたが、年々美しいと思う感情がより増していきました。


僕は物心ついた頃から小学3年生くらいまでピアノを習っていました。

でも、本当に練習が嫌いで、いつも発表会前に泣きながら練習していました。

僕にとってピアノを弾くことよりも、外で遊ぶ方が何十倍も魅力的でした。

今も上手くは無いですが、その頃は楽譜を読んでそれ通りに弾く以外に、音に対しての何の感情も持っていなかったんです。


時は飛んで高校3年生。
部活も引退し大学への準備期間、何をしようかと考えていた時、ふとYouTubeに上がっている辻井伸行さんの『月の光』を聞いたんです。
知っているつもりだった『月の光』がその頃には全く違う音楽に聴こえるようになっていました。

最初の和音が鳴った瞬間、目の前に月と湖が浮かび上がります。
月の切なく、でも決して消えることのない淡い輝きは、水面にぼんやりと光を落として暗闇の中に佇んでいます。
そしてそれを見る我々の感情が揺さぶられるように、音楽も劇的に、でも静かに盛り上がっていきます。

ドビュッシーの『月の光』には、まず1〜14節。
誰もが一度は耳にしたことがある、有名な旋律が流れます。

そして15〜26節、物語は静かに、しかし徐々に響きを増していき、1番盛り上がった箇所で25・26小説の付点二分音符の和音に入ります。
ここで緊張から一気に緩和されるこの和音が僕は涙が出るくらい大好きなんです。

そして中間部、アルペジオの箇所に入ります。
すると湖に風が吹き、月が放つ水面に映された淡い光は踊っているように動き出します。
この瞬間、切なく佇んでいた月と湖の上に魔法がかかったような、妖精が舞っているような、そんな気がするんです。

しかしそんな美しい瞬間も、一瞬にして過ぎ去り、暗闇に月と湖が佇んでいる最初のシーンに戻ります。

そんな中、最初の主題の旋律に戻る中で一音だけ最初と違う音が入っているんです。

具体的にはシの音が和音に加わっているのですが、そのことによりより切なさ、美しさを増した響きが加わります。

この手法。
最初に聴く人に一度旋律を覚えさせておいて、そのあと裏切ることでより感動を与えるというものなのですが、この変化が僕は大好きです。

この部分、一度僕たちが演奏の中に魔法の世界を見たからこそ、最初の旋律が違って見える。
つまり、今まで見ている景色も想像力を膨らませ、無いものを見ようとすることで、同じ景色がより美しく見えるということを暗示しているように僕は感じています。

ここまで僕なりの『月の光』を書いてきましたが、ドビュッシーがどのようなことを感じてこの曲を作曲したのか、それは誰にもわかりません。

大事なのはそれぞれが、曲の中で想像力を膨らませ、情景を思い浮かべることだと僕は思います。

それに気づいた高校3年生。その瞬間から、もう一度ピアノを始め、毎日何時間も『月の光』だけを練習し続けました。

ピアノからずっと離れていた僕からすると、とても難易度が高いものだったのですが、何とか完成させ母の前で弾いた時に、涙を流しながら何度も弾いてとお願いされ、とても嬉しかったことを覚えています。

その時から初めてピアノと向き合い、ピアノを弾き始めたのだと今では感じています。

儚く消えてしまいそうな音で弾き続けることが何よりもこの曲では大切で今でも練習中なので、いつか自分が満足する『月の光』が弾けるようにこれからも練習していきたいと思います。

長くなりましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます😳

明日からも皆様が幸せでいられますように。
おやすみなさい。


                川島寛隆