みなさんこんばんは!
前田大翔です(◜௰◝)




今日も読んでくださり
ありがとうございます😊



Théâtre de Candy Boy 

第一回公演『BON BON』


全公演が終演いたしました‼️




千秋楽ソワレ公演は

台風の影響で中止となってしまいました。


楽しみにされていた方、申し訳ありません。

ですが、皆様の安全には変えられません。


昨日の夜は外の風がすごすぎて

たくさんの電車が止まっている
まさかそんな強い台風が来るとは…

中止はとても悔しく残念だったけれど、
誰のせいでもありません。

この悔しさをバネに
またお会いできる時を
楽しみにしています!バッドばつ丸








全公演が終わり、お家に着いた僕は
シャワー浴びて
ずっとベッドに横になっていました。

稽古の時もそうでしたが
特に本番。

終わって楽屋にいるときにも
疲れや痛みも感じないのに、

家に着くと一気にくる。


おうちは大切な回復ポイントですね照れ






『 BON BON 』

今回のお話の時代背景は
第二次世界大戦中のフランス。


たった75年前なのに
生きることが難しかった時代。


その時生きてた人は
何をどう考えてたんだろう

って
そのことをずっと追求し続けていました。



今僕らが何気なく話す友人や家族との会話。

まさかそれが最後になるとは
思ったりしないですよね。


だけど、生きる時代や国が違うだけで
死というものはとても身近だった。





僕が演じた役 
デーゲンハルト は


この物語の中で大切な人を失います。


最後に見たのはその人が錯乱して
ホテルを飛び出していく姿。そのあとに
無惨な姿の死体を目にします。




そのことを頭で理解しないように、
忘れるように、

僕の役作りは始まりました。






まず最初にしたことは
歴史の勉強。


これまで学校で習ってきた
大まかな歴史の流れは知っていても


その時のフランスの人がどんな状況に
置かれていて
どんなことを思っていたのか


ドイツ人は何を崇拝し
何を誇りに思い
何を信じていたのか


など
人の思い、考え、思想、
を掘り下げていきました。



知れば知るほど辛くなることも
ありましたし、

今の自分ではフィクションなんじゃないか
って思うようなこともありました。


けど、だからこそこうやって
歴史というものは語り継がれているのかなって

繰り返してはいけないからこそ
今の僕が75年前を知ることが
できたんだなって思います。






そしてもう一つは
幼馴染のマルコ役 山本大智くんと
とにかく一緒にいること。



劇中、デーゲンハルトとマルコの関係は
“同郷” としか描かれていませんでしたが、

だからこそ沢山の空白を
役者の僕たちが埋めていくことができました。

役のことでは

出会いや生い立ち、思い出、
お互いのことをどう思っていて
どういうやり取りをしてきたか


劇中語られることはなくても、
その役として自分に落とし込んだことは
必ず言動や仕草で滲み出る。


沢山話して、沢山考えて
二人で互いの役を深めあっていきました。



役のこと以外も
素の山本くんと沢山話しました。


最近あった面白いことや
くだらない冗談
稽古場から一緒に帰ったり
ご飯を食べたり


二人でいる時間は、真剣に、
でもなにより楽しく過ごしていました。


僕はマルコにも山本大智くんにも
思い入れや情が生まれ
単純に好きになっていきました。










デーゲンハルトの最後のシーンは
大切な人を失った一人の人間の果て。


何をどうやろうとは
ほとんど考えませんでした。



稽古の日を重ねるごとに
辛くなっていきました。




特に本番になってからも。




毎公演毎公演
僕とデーゲンハルトは
大切な人の死に直面します。






死に直面した時
浮かんでくるのは


美味しそうにご飯を食べてる姿や
暗さに怯えてる姿
ネズミだ幽霊だとか必死に少佐に訴えてる姿
笑顔、泣き顔、怒った顔、酔っ払った顔
一緒に役作りで作った子供の頃の話も






僕もデーゲンハルトも
大切な人の死は











受け入れられませんでした。












楽屋に戻って彼の姿を見ると
心が落ち着きました。





それはデーゲンハルトにとってマルコが
僕にとっては大智くんが








癒しだったからなのかな。















僕が思うデーゲンハルトは単に
冷酷で怖い人
ということではなく




祖国ドイツに忠誠を誓い、
その時代を必死に生きている一人の若い兵士


だったのだと思います。











デーゲンハルトがこの後どうなったかは
今の僕にはわかりませんが、



幼馴染の後を追って自害してしまったか、
生き続けて毎日彼の墓参りに行ってるか


かなって僕は思います。











とても難しく
とても辛かった






というのがこの役と向き合った
僕の正直な感想です。









だからこそこの作品を
この役、デーゲンハルトを演じることができて
本当に良かった。



役者としても人としても
たくさんのものを得ることができました。











今この時代に生きていること。
そして、好きな仕事をしていること。


当たり前なんかじゃない。


沢山の歴史の積み重ねが
今の僕たちを生かしている。




この物語を通して
皆様が何か感じていただけたら


役者として
皆様の前に立つことができた僕は
本当に嬉しいです。











ありがとうございました✨




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