週末の夕方と言うこともあって
駐車場には車が結構停まってた
幻『部屋いっぱいだったら
ご飯ね』
私『そしたら駐車場でするから』
前もこんな会話したな。
ホテルのシステムがわからないけど
昔は
ある程度遅い時間になったら
休憩タイムがなくて
お泊まりになったような。。
だからかな
幻『休憩は終わりだよ』
とか言ってたのかな
お互い
古い人間だから
わからないのよ
車を停めると
幻さんは一人降りて
フロントへ向かう
普通なら
待っててくれないのぉ〜
ってなるのかもね
私は
これがいい
フロントで
一緒に部屋を選ぶのって
好きじゃない
いや
一緒に選ぶのではなく
選ぶのを見守るパターンかな
これ大の苦手
なので
さっさと
行って決めてくれる
幻さんスタイルが
ホントに好き
私がフロントに
到着した頃には
部屋の料金を支払って
【前払いか】
システムの説明を受けてた
部屋に入る
入った途端
幻さんからキスをされた
すごくいっぱい
そして
優しくなんてない
激しいキス
仕事が忙しくて
ストレスも溜まってたよね
せめて
私といる時には
いっぱい笑って
忘れて欲しい
とにかく
幻さんを癒したい
気持ち良くしたい
私の事はいいの
尽くしたいの
だって
私が好きになったんだもん
とっても濃厚な時間を過ごす
その後は
ゆっくりと静かにベッドの中で
テレビを観る
もちろん手はずっと繋いでる
時間ギリギリまで
くっついて過ごす
私は
えっちそのものより
そうしてる方が好き
タイムアップ
着替えて
部屋を出る
外に出たら
雨が降ってた
車に乗り込んだ
時間は22時
久しぶりの
いつも行っていたファミレスへ
テーブルに座る
と
幻さん
お財布を出して
何かしてる
私『何してるの』
幻『んお金あるかと思って』
え
普通なら
絶対
女子は引くよ
まぁ
口ぶりから
冗談ってわかるけど
そういう事が
スマートに
出来ちゃうのが幻さん
私『ちょっとやめてよー』
幻『』
とにかく笑う
サラダやポテトにスィーツ
シェアして食べる
そして
いっぱいお話しする
私『あーぁ
なんで楽しい時間って過ぎるのが
早いのかな』
幻『……。』
聞こえてるのか
聞こえてないのか
スルーしてるのか
会計のカードを持って
レジへ
幻さんは払うと言うけど
私『またテーブルで
お金数えられたら嫌だから
払います』
幻『自分の分だけでも』
私『いや結構です』
こんな中年のやりとり
お店の人困るじゃないね
出してもらってばかりは
フェアじゃないから
私が嫌なの
車に乗り込み
私『その分若い女子にご馳走して
あげて』
と
本音じゃない
大嘘の
カッコいい大人女子を演じる
いつも
ご馳走した後は
そう言ってみる
常に
おねーちゃん【若い女子】の事
考えてるという
幻さんに
私『ちょっと〜
ご飯奢ったんだから
私の事も少しは考えてよ〜』
幻『』
私『えー何
めちゃウケてる
今日一じゃない
もーー奢った意味ないじゃーん』
二人でずっと笑ってる
幻『考えてますよ』
その一言
ずっと待ってた
お礼は言わない
でも心の中で嬉しさが爆発しそう
私『ホントよろしくね〜』
とにかく
二人でずっと
笑ってる
繋いでる手があったかい
私たちは
ソウルメイトみたいに
なれるかな