第4章 いじめの温床日本 私たちを取り巻く社会環境を考察する
Ⅱ いじめ発生の温床・日本④
2 差別社会日本①
私が中学生の頃だったか、高校生の頃だったかはっきり覚えていませんが、歴史の授業で、なぜ、「えた」「非人」という身分があったのかというところで、「農民に納得させるためには、それ以上に身分の低い差別階級を作ることが必要だった。」ということをやった記憶があります。
「お役人様。なんとか助けてもらえないでしょうか」
「ええい、うるさいわ。おまえたちよりもっと身分が低く、たいへんなものがおるのに、何の文句があるのか」
といった世界ではなかったでしょうか。それが未だ差別問題として残っているのですから、徳川幕府の政策というものは、未だ健在であるといっても過言ではないと言えないでしょうか。特に精神的な部分においては、かなりマインドコントロールされたままになっていると思います。この点については本題から外れますので、深追いするのはやめて、話を戻したいと思います。
さて、みんな一緒がいいという社会のなかでは、必然的にみんなと違うものは軽蔑され嫌われるというのが自然な在り方でしょう。
それが、みんなと違う「えた」「非人」であり、それを軽蔑する文化が300年以上も続いてきたのですから、日本人の命深くに染み込んでいて当然といえば当然でしょう。
日本はここでもそれをなくすために形から入りました。それは、“法律”という形です。法的には、1871年(明治4年)に太政官布告により、平民の籍に編入されたものの、心の中では未だくすぶっているわけですから、徳川幕府のマインドコントロールはいかに強烈なものだったかといえるでしょう。
さて、これが現在の私たちの生活のなかではどんな形であらわれているのでしょうか。
(次回:2 差別社会日本②)