やさしいおかあさん 大好き・3
まず、お子さんの心を受け入れてあげましょう。
休みたいといったら休ませてあげましょう。
お母さんが教室まで一緒に行けば 大丈夫ならそうしましょう。
お子さんがどうしたいのかをまず受け入れてあげましょう。と。
そうすると、どうしても家庭の事情が出てくるんです。家庭によってそれぞれですから、そこは親が工夫してできる限りのことをやっていくしかないのですが、お母さんの意識が変わると子どももちゃんと変わるんです。
子どもによっては不登校といってもいろいろな症状で違います。
学校までは行けるけど、保健室までとか。
親が一緒なら教室まで行けるけど親が帰ろうとすると離れようとしなかったり。
本当にいろいろなんです。
私はお母さんに、心の距離感の話をします。
赤ちゃんの時は、視界からお母さんの姿が消えてしまうと不安で泣いてしまうことがあります。
それが成長とともに、同じ部屋なら大丈夫とか、家にいれば大丈夫と、安心できる距離が広がっていきます。
ところが、下に弟妹ができると、お母さんはどうしてもそちらにいってしまいます。そして、お兄ちゃんお姉ちゃんになった子は、弟妹のために頑張ります。親もそれを期待します。
いい子はここで頑張りすぎてしまうんですね。
ここで、お母さんとの心の距離感がストップしてしまうんです。
でも頑張らなくてはお母さんが困ってしまうので、頑張ります。いい子ですから。
そして小学校に入学した頃から、新しい学校という場所に対する不安も重なって、不登校の症状が出始めることが多いようです。
ここで失敗することが多いのですが、子どもが登校を渋り始めた時に、泣いても無理矢理押し出してしまうことが、よくあるんです。
体もまだ小さいので、押し出せちゃうんです。
昇降口まで泣く子を連れて行き、そこで担任の先生に引き渡すようなこともあります。
でも教室に行くと、友だちもいたりして、なんとか過ごせてしまうことがあります。
そうすると、担任もお母さんも、このやり方で大丈夫と思ってしまうんです。
お母さんとの心の距離が、不安にあるのに、そこを解決することなく、そのまま学年が進むと、本格的な不登校に入ってしまいます。
私が関わってきたケースでは、低学年の時に、不登校の予兆が現れることが、多くありました。
1年生の時から始まり、2年生の時には本格的になった子もいましたが、その子は、お母さんが一緒なら教室にいられましたので、お子さんがもう大丈夫というまでそのようにしたらどうですかと提案すると、担任の先生もそれを受け入れてくれ、お母さんもそうしました。
その子の場合は、3ヶ月くらいで、「お母さんもう帰っていいよ」というようになり、お母さんも「いったい何だったんでしょうね」と笑顔で振り返っておられました。