1950年代、朝鮮戦争で北から逃げて来た失郷民家族がかかえる、
当事の韓国の苦難の姿がすべて映し出されてる短編
主人公; 計理士
妻; 音大出身の美女だが、625動乱のショックで口が利けなくなる。
2番目の子を身ごもっていたが、出産できずに死亡
弟; 軍隊を出て2年近く、職につけず、ふらふらしている。
ついに強盗を仕出かして、警察に捕まった。
妹; 洋公主=米軍専属で売春をしながら金をもらっている
母; 戦争で頭がおかしくなった母。 「行こう~」ばかり連発する。 故郷は38度線で分断されて、行けないということがわからない。
娘; まだ幼い娘は、赤い靴を買ってもらって喜んだ。
母が死んだこともわからない。
精神ノイローゼの母親、出産で死んだ妻、警察に捕まった弟、米軍の売春婦の妹、
誰の所にまず行くべきか・・・・・主人公は誤発弾のようにうろうろする・・・・・
韓国の近代史や南北動乱について関心のある方にはオススメです。