Yahooのニュースに載ってた記事です。 ![]()
宿敵サッカー韓国代表のコーチに就任した池田誠剛氏 聯合ニュース 3月23日日本サッカー界にとって韓国は「永遠のライバル」であり「宿敵」だ。
その韓国の22歳以下(U-22)代表に日本人コーチが就任した。
Jリーグの強豪でフィジカルコーチを務めた池田誠剛さん(50)。
一昔前では考えられない日本人の韓国代表コーチ。
池田さんはアジアサッカー全体のレベルアップを目標に、2012年ロンドン五輪出場を目指す
太極戦士(韓国代表のニックネーム)をサポートする。
就任のきっかけは同代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督との縁だった。 Jリーグで長年プレーした洪監督の現役時代に、韓国人選手の通訳を通じ親しくなった。
池田さんのトレーニング理論に魅了された洪監督は、
韓国20歳以下(U-20)の代表監督に就任すると、
2009年のU-20ワールドカップ(W杯)で池田さんを臨時コーチに招き、8強入りを達成した。
大韓サッカー協会は、池田さんにロンドン五輪終了までの専任コーチ契約をオファー。
池田さんは「サッカーに対する考えが一致し、人間的にも素晴らしい洪監督と一緒にできるのは栄」
1月に契約を結んだ。
◇原点は学生時代の悔しさ
その池田さんと韓国との関係は、四半世紀以上前までさかのぼる。
早稲田大学時代は高麗大学との定期戦で韓国に2度遠征。
学生日本代表としても2度、韓国を訪れている。ただ、当時は韓国に歯が立たず、完敗続き。
反日感情も激しい時代で、罵声はもちろんビール瓶が飛んできたとことあった。
悲しい気持ちになったが、
一方で「いつかはサッカーで良きライバルとなり、今とは違う日韓関係を築きたい」と思ったという。
ひざの大けがで、実業団(日本リーグ)の選手を7年で引退した後、フィジカルコーチの道を選んだ。 浦和レッズや岡田武史監督の下、
2年連続で年間王者に輝いた横浜F・マリノスなどでコーチングに磨きをかけた。
そして洪監督との親交のほか、韓国プロリーグ・Kリーグの釜山アイパークからコーチに招かれるなど
今度は指導者として韓国とかかわりができた。
◇日本の長所を指導に
韓国U-22代表は27日に行われる中国との親善試合を控え、22日から蔚山での合宿に入った。
コーチ就任後、初めての本格的な全体練習に、池田さんは選手別に強化ポイントを指定するなど、
キメ細かいトレーニングを行っている。
韓国の選手について「日本人と比べると身体が強く、持久力やここ一番の集中力もすごい」と話す。
ただ、プレーではピッチ全体やほかの選手を見渡すことが苦手。
この点は、日本のスタイルを見習う必要があるという。
「だからアップ一つをとっても、そういう感覚を養える工夫をしているんです」と話す。
池田さんは教え子たちについて、「最初は『日本人が一体何を教えるんだ』と思ったでしょう」と振り返る。それが今では、所属チームに戻った後のトレーニング方法など
個人的な相談を受けるまで信頼関係が深まった。
チームは日本やオーストラリア、中東の強豪などと五輪の3・5枠を争う。
出場権獲得は決して容易ではないが、
池田さんは「五輪を経験できれば選手たち、韓国サッカーに大きな財産になる。
なんとか行かせたい」と目を輝かせる。
インターネットなどで「どうして日本のためにではなく、韓国のコーチをするのか」などと批判されても、
「韓国が強くなることで、日本も強くなる。
アジアの両強豪のレベルが上がればW杯の出場枠増も狙える」。
任された仕事をやり遂げるプロ意識。
そして、最もグローバルなスポーツと言われるサッカーを支える一員としての心意気が見える。
大学生のころに誓った思いは現実になりつつある。
ロンドン五輪が終わるまでは、目の中に入れても痛くない高校3年と中学1年の愛娘2人と
離れ韓国で一人暮らし。
大半がKリーグに所属している選手たちと心を一つにして戦う。
(聞き手=張智彦) |
