新羅 第2代の南解王(ナメ王.남해왕)の時、紀元前19年

 

駕洛國(カラ国.가락국=現在の全南、慶南のあたり)の海辺に、見かけない舟がありました。

 

駕洛の水路王が迎えようとしましたが、その舟は速い速度で新羅鶏林の東、阿珍浦(アジンポ)に着きました。

 

海辺では、ある漁師の老婆が、カササギの群れが集まってるのを見て、不思議に思い、覗いて見ると、

 

そこには、1艘の舟が浮かんでいました。

 

舟の中には櫃があり、その中から、りりしい顔をした男の子と、金銀宝、そして奴隷が出てきました。

 

その男の子は、生まれて7日めに、言葉をしゃべりました。

 

「私は龍城国のハンダルパ王の息子です。

 

私の父上は、積女国の王女と結婚しましたが、長い間王子が生まれず、王妃が祈祷をすると、卵を産みました。

 

父、王は、人が卵を産むとはとんでもないことだと、櫃の中に卵と宝と奴隷を入れ、舟に浮かべて、

 

たどり着いたところで国を興せとおっしゃいました。

 

櫃を乗せた舟は、紅い龍に守られ、ここにたどり着きました。」

 

この男の子が脱解(タレ.탈해)です。 

 

 

ある日、脱解(タレ.탈해)が山に登り、咽が渇いたので、奴隷に、水を汲んでくるように言いました。

 

奴隷は、桶に水を汲むと、自分も咽が渇いたので、王より先に一口飲みました。

 

すると、口が桶にくっついてはなれません。

 

奴隷は、脱解(タレ.탈해)に怒られ、反省したら、口が桶から離れました。

 

それから、奴隷達は、脱解(タレ.탈해)を恐れ、騙すことはできませんでした。



 

新羅の南解王は、脱解(タレ.탈해)が知恵深い人だと聞き、王の長女と結婚させました。

 

カササギが櫃を開けたということで、鵲(カササギ)から鳥を取り、昔(ソク.석)氏を名乗らせました。

 

新羅の3代 ユリ王がこの世を去ると、昔脱解(ソクタレ.석탈해)は第4代王になりました。


 

三国遺事 第1巻 脱解王
{紀元前後、新羅}
 
 

 

 

 

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