今日まで私は、
好きなことを学ぶのに
お金を払って学習をしたことがない。
ギター教室にも行ったことがなければ、受験だからと進学塾に行ったことはないし、趣味の水彩画も独自で学んだ。
理由は簡単だった。
箱の中では窮屈で、息ができないからだ。
だから歌うことも同様に、高いお月謝を払って指導を受けたことがない。
ただ唯一。
そんな私にも師と呼べる音楽家が、この世界中にたった1人だけいる。
それは、ある日のことだった。
「キャンディーを育てたい」
まだ10歳にも満たない私の自宅に電話が入ったのだ。
そう。
それが、師との出逢いであった。
何やら小学校で行われた合唱大会で、私は師の目に止まったらしい。
「お前は衝撃的だったよ」
師は今でも、そのように話してくれる。
当時、私は健康状態が思わしくなく、学校に登校してもすぐに帰宅をしたり、数ヵ月も入院しなければならない状態にあった。
ここについては、父も母も、よほど心を痛めたことだろう。
そんな状況下であったため、両親は師の申し出を断ったのだ。
だけど私は、歌いたかった。
ベッドの上で、声を出せなくてもいいから。
心の中だけでも歌が歌いたい。
奏でながら過ごしたかったのだ。
師は、私を見るなり
「あぁキャンディー。」
まるで自分の子供のように私を抱き寄せ、グランドピアノの横に、チョコンと用意してあった椅子に私を座らせたのだ。
師と出逢った瞬間。
私は、無邪気になった。 未だかつて、両親にも見せたことのない無邪気な私が、ここにいた。
師はそれを、心から受け入れ私と笑ってくれたのだ。
休みがちな学校生活に、前に出られない私が、初めて。
ここにいても大丈夫だよ。
確かな居場所に出逢えた。
大切な瞬間だった。
※貴方の心に虹が架かりますように。
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