ブログを読んでくださるみなさん『おはこんばんちは』
わたなべです。
いつもありがとうございます。

先日のsilentの前に読んでいた作品
『羊は安らかに草を食み』 〜宇佐美まこと

高齢の仲良し3人組の女性たちの話。

内容は想像をはるかに超えてきた。

主な登場人物は
アイ、富士子、益恵の3人。

そこにキーマンとなるのが、益恵が『もう会うことができない』という、【カヨちゃん】

認知症になった益恵が施設に入ることになり、その前に益恵を連れて、3人で益恵の人生を辿る旅に行ってきてもらえないだろうか、と益恵の夫から頼まれるところから物語が始まります。

物語のほとんどは益恵が生き抜いてきた、戦中、戦後のこと。

そこに【カヨちゃん】がどのように関わってくるのか。そして、どうして『もう会うことができない』のか。

正直、戦中戦後の益恵に関わる背景の描写はかなりハードで、読むのが辛かった。

でも、あの壮絶な体験は、きっと、当時の日本人が実際に体験してきたことの一部なのだろう。

そして
あの時代を生き抜いたというのは、言葉にするには難し過ぎて、

でも、戦争は二度と起こしてはならないということが痛いくらいに伝わってくる。


富士子やアイにも、それぞれ抱えている事情や不安がありながら、
耳を、目を、背けずに関係者から話を聞いていく旅。



帯などから、ラストに何かあるんだろうとは予測ができてはいたけど、、、

こーゆー展開か。

んー、、、
そこはよかったかどうかはわからないけど
私としては、なんかそこだけが作り話っぽくてちょっと違和感?

でも、まぁ、そうするしかなかったんだろうけど。って感じでした。


余談ですが、物語のラストスパートに入ると、舞台が長崎の五島列島になります。

今、毎日朝ドラを観ていて、その舞台に五島列島も出てくるので、方言とかはスムーズに読めました。←むしろ親近感を感じで読んでたw

なんかこんな感じで今の自分の生活とちょっと繋がってるってのも、面白く感じました。



ココブンコに置いてあります。
興味がありましたら、読んでみてください。