ブログを読んでくださるみなさん『おはこんばんちは』
わたなべです。
いつもありがとうございます。
本日のおすすめは、こちら。
初めて読む作家さんの作品です。
なかなか深い作品でした。
2人の登場人物によって、交互に物語が進んでいきます。
ひとつは、
仲の良かった家族で、突然父から切り出された、両親の離婚。
父は家族と別れてからも、2人のこどもたちの誕生日には必ず手紙を送り届けていた。
やがて2人の子どもは成長し、
もうじき結婚を控えたその家の娘。
しかし、その結婚に賛成できない娘の弟。
その理由とは?
そんな矢先、婚約者と、そして婚約者と兼ねてから問題があった女性が殺害され、弟が殺人犯として身柄を拘束されてしまう。。。
そのとき、姉がとった行動とは?
これが一つのストーリー。
そしてもうひとつは、
ある事情から刑事である男を殺害してしまい、10年の服役を終えて出所した男。
ある男の愛人だった母。
愛人の子どもとして、複雑な環境で育った男。
やがて2人は父であるその男の家族となり、本妻の子どもである兄と一緒に暮らし始める。
成長し、兄は結婚。迎えたその妻の存在。
自分の恋人。
関係はあまり良くなかったものの、母の死を機に良好になっていく兄と弟。
事件の背後にある兄夫婦の存在。
殺人を犯したことはおぼえているものの、その引き金となったある言葉がどうしても思い出せない。
その言葉を思い出し、自分が何のために罪を犯してしまったのか考え始める。
というこちらが、もう一つのストーリー。
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そんな2人が、ある時交錯する。
交錯したその先にあるものとは?
男は『ある言葉』を思い出すことができるのか。
父からの手紙がどのように関わってくるのか。
弟の罪は晴れるのか。
2人はどのように繋がっていたのか⁉️
物語が結末を迎えるにつれ、
まるでパズルのピースが一つずつはまっていくかのような、感覚になりました。
何が正解なのかはわからない、親の想いの深さが書かれているようにおもいます。
ミステリーなんだけど、家族愛に満ちた、でも少し切ない話。
読み応えのある一冊です。
読み終えた次の日に、この作者の別の作品が二時間サスペンスで放送されるのを新聞のテレビ欄で見つけたので、録画予約してみました。まだみていないんだけどね。
新たな作者を発掘できたな、しめしめ