キャンドル屋が行く ドイツ&オーストリア編11
ウィーンで真っ先に向かったのは、王宮シェーブルン宮殿。
ここは古くは600年も続いたハプスブルグ家の代々の皇帝の居住地。
女帝マリア・テレジア、その末娘マリー・マントワネット(フランス革命で処刑)
やその美貌で有名なエリザベートの部屋なども見学することが出来る。
外見はフランスのベルサイユ宮殿よりも、地味な印象だけど、
内部の装飾や調度品は負けず劣らずの絢爛豪華だった。
ただ、内装は女帝マリア・テレジアが即位して以降、どんどん豪華になったそう。
見学コースの中には、6歳のモーツアルトが7歳のマリー・アントワネットに
求婚した場所と言われる“鏡の間”も見ることが出来る。
フランスのベルサイユ宮殿やウィーンのシェーンブルン宮殿などはまさに
権力と財力の象徴。中国の紫禁城も凄いけど。
この絶大な権力と財力があればこそ、出来ることも多い。
その一つが、“芸術文化の飛躍的な発展”だと思うね。
時の権力者は、その権力を誇示するために、このような大きな宮殿や豪華な装飾を
持ちたい野心を持ち、それを作らせる。勿論、作るための財力と職人の技術も必要。
当然だけど、歴代の皇帝には十分な財力が備わっている。
また、職人たちも時の権力者が満足できるだけの、細部に拘った調度品を製作する
ことで報酬と名声を得る事が出来る。
その上で、常に領土、宗教、人種の争いの中で、長年にわたり争乱の中で、独裁者や
強大な権力者が生まれやすいヨーロッパならでは地理的、歴史的な背景も芸術が
熟成する要因のひとつだろうけど。
“どこにも負けないシャンデリアを作りなさい!! お金はいくらかかっても構わない!!”なんて、
時の皇帝に言われたら そりゃあ頑張るしかないもんね。
ちなみにシェーブルン宮殿の調度品の多くはパリの職人が製造したそうだけど、それも
頷けるね。
今の時代じゃあ、みんな豪華な調度品なんて、民主党の仕分けの対象になっちゃうけどね。
“なぜシャンデリアは金でなくちゃいけないのですか??”
“銀や銅じゃ駄目な理由を説明してください”って蓮訪に言われそうだし。
まあ、予算という限りがある中でやることは仕方がない面があるのは
理解できるけど。
芸術を極めるには、まずはその道の最高のものを見る。
本物を知る事が第一ステップなんだろうと実感しちゃうね。

