東日本大震災から8年経った今尚、福島で被災した当時の出来事を振り返ると、やはり嫌な記憶の方が蘇ってしまう



地震、津波、人災はもちろん…



食料や日用品、ガソリンを買い占めようとする人がいて



守らなきゃいけない人を置いて、逃げる偉い人がいて



嘘をつき続ける政治家がいて



震災をネタに他県からビジネスしにくる人がいて



必要以上に賠償金を求める人がいて



貰った賠償金でパチンコばっかしてる人がいて



人間の嫌な部分が全部見えてしまったような気がして、吐きそうになったことを鮮明に覚えています



それでも



歌いに来てくれる人がいた



炊き出しに来てくれる人がいた



灯しに来てくれる人がいた



ティッシュペーパーや野菜や米を分け与えてくれる人がいた



両親が津波で亡くなってるにもかかわらず消防団員としてボランティア活動をしてくれる地元の友人がいた



そんな強く芯がある人達の優しさを目の当たりにして、私もそんな人間になろうと切に思った自分がいた



当時の自分の想いを風化させないため



命の大切さ、力強く生きることの素晴らしさ、今を生きるということの本当の意味を再確認するため



そして



志半ばにして亡くなった方々の鎮魂の一助になってほしい



それが5年前から私が3月11日に故郷福島県相馬市で灯す理由です




犠牲になられたすべての方々の尊い御霊が心安らかであられますように、合掌



まだ行方の判らない方々が、一日も早く愛するご家族の元に帰れますようにお祈りいたします