アメリカン・ポップ・アート展 | 現代アートは心への入口

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自分を知る為にアートを日常生活の一部に。

今日は、東京 国立新美術館で 8/7 ~ 10/21 まで開催されている

アメリカン・ポップ・アート展

のご紹介です。

 毎日暑い日が続くお盆休みですが、ギャラリーはお休みのところが多いので、今日は美術館を中心に廻ってきました。

初めて行ったのですが、

 東京都写真美術館 米田知子 「暗なきところで逢えれば」 7/20 - 9/23

 こちらも、歴史的な場所を写真におさめる事で、その写真から歴史的背景や特に戦争がもたらす暗さを感じとる事が出来、大変興味深いものがありました。恵比寿ガーデンプレイス内にありますので、ぜひご興味を持たれた方は足を運んでみては如何でしょうか。

 さて、そのあと向かったのが、本日のタイトルである

 国立新美術館 アメリカン・ポップ・アート展 8/7 ~ 10/21 

現代アートは心への入口

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 会場内は結構賑わっていました。アメリカン・ポップ・アートの代表格と言えば、ご存知の方も多いアンディーウォーホールではないでしょうか。しかも、キャンベル缶スープ。今回は200個のキャンベル缶スープの作品が目玉となっています。

 全般的な展覧会説明は展覧会のホームページをご覧頂ければ、詳しく載っていますので、ここからは次の2点に絞って、私の感じ事を簡単にまとめさせて頂きたいと思います。

(1)パワーズ夫婦の凄さ
 今回の展示品はジョン・アンド・キミコ・パワーズ夫妻の所有する作品で構成されています。ウォーホール、ロイ・リキテンスタインとも深く交流があり、キミコさんはウォーホールのポートレイトシリーズの代表作のモデルになっています。
 勿論、最初から交流が深くあったわけではなく、1960年代当時にまだポップアートが十分に確立されていないにも関わらず、ご夫妻が目をつけてコレクション開始したからです。
 その時思うのが多数の意見、考え、行動の中の1人でいると人間は楽です、安全です。他人から変な目で見られる事も無く、意見の衝突も少ないでしょう。但し、本来の自分を前に出そうとするとそうはいきません。パワーが必要です(シャレではありませんが、まさにパワーズ夫妻)。
そんな事を思いながら、自分でいる為に必要な事を諦めたり、逃げたりしていないか再確認させられる場になりました。

(2)ポップアートって。
 結論を先に言うと、正直、ポップアートがあまり面白く感じませんでした。
 決して否定的に考えているのではなく、今、ポップアートに向かってアンテナが立っていなんだなぁと。
 当時は大量消費時代の世界で、作品にもキャンベル缶をはじめ多くの身の回りにある物がモチーフに使われました。特にウォーホールの場合、それをコピーしました。その背景をふまえて作品をみて、私個人がそこから深く考えさせられる視点を得る事が出来ませんでした。もっとも、1960年代当時は斬新な発想でポップアートの勢いが増して行った時代ですから、その時に観ていれば違った感覚になったと思います。

今回はいつもよりも個人的な感想で書きました。

でも、こういう感想も足は運んで自分で感じたからこそ言える状態になったので、とても有意義な時間でした。

是非、皆さんも自分に正直に向き合える場としてアートの場を活用してみては如何でしょうか。

是非、アメリカン・ポップ・アート展 観て下さい!

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アメリカン・ポップ・アート展

会期 : 2013.8.7 ~ 2013.10.21

場所 : 国立新美術館 2階