鼠小僧次郎吉のお墓がある回向院を後に

それからまた何となく歩いているうちに今度は
何とも言えず重苦しさに押しつぶされそうな
雰囲気の伝わってくる建物の後ろにたどり着きました。



なんだろうと思って前に廻ってみると
そこは東京大空襲や、関東大震災で命を落とし
何処の誰かもわからず黒焦げになり、圧死したりして
果てていったおびただしい数の人を祭った慰霊堂でした。


重苦しいような想いに押しつぶされそうでしたが友人も私も
お参りしなくては気がすまないという思いで

思い切って表に回り、お堂の中に入っていきました。

両側の壁にはその時の凄まじく、悲惨な情景が描かれた
絵画がかざってありました。

ろうそくを立てお線香をあげている最中
何だか自分でも訳がわからないまま
涙がポロポロでてきていました。


同じ敷地内には資料館のような展示館もあり、
当時の写真、絵画、焼けた自転車、ガラス製品、お金等が
おいてあり、生々しさが伝わってきます。


私たちは今、かって犠牲となった人達の死体で埋め尽くされていた上に
立っているのだという想いにかられ、足元からゾワゾワしてきました。


私達が今、のほほんと生活をしているこの場所は
かつて多くの生命が失われた同じ場所なのです。

また、生き残った人達も、焼け爛れた瓦礫の中、
どれだけ多くの時間と努力を費やして復興を果たしてきたかという事実


そしてそのお陰でこんなにのんきな生活ができるのだと思えば
今のお年寄りに対して大事にしなければという
想いが自然にでてきます。

そんなことを忘れず、時に思いを馳せ、私達は
謙虚で真摯な気持ちで生きなければいけないのだと

そんな想いが沸沸とわいてくる貴重な一日でありました。