局所治療をしている先生で、

がんが小さくなった

この一点ばかりみてる先生は今でも多い。


しかし、それは間違いだと思う。


がん治療の目的は
がんの縮小ではない。
生きる長さの延長。
生活のクオリティーの向上。


がんが小さくなっても、生きる長さが延長しなければ、それば患者さんと主治医のマスターベンションに他ならない。


生きる長さこそが、最大の目標です。
そうでしょ?






がんは全身病。


全身病と理解し、全身的な治療を優先すべき。


局所治療は、全身治療に対する補助的な位置づけだと思う。



根治が期待できる初期で見つかったケースは
一番強力な手術という局所治療を選択するべき。

それでも、そのあと術後補助化学療法ってやりますよね。

それは、がんが全身病だから。


カテーテルという局所治療だけで頭いっぱいの

ばかなクリニックには絶対に引っかからないで欲しい。



あと、これは患者さんたちはあまり知らないと思うけど


がんは、ヘテロな生き物です。


ヘテロ=不均一

ホモ=男同士が大好きになること

ではなくて

ホモ=均一


がんは、ヘテロなんです。


詳しく書くと


みなさんは、がんを画像で指摘されると、
そこにしかがんはないと思うでしょう。


僕らの頭の中では
すでに全身に拡がってる可能性を考えます。


上記のごとく、全身病だから。
早期に転移を開始する可能性があるから。


さて、全身に拡がってる場合

全ての存在するがんは同じ性格か???

これは、否、です。


今は、遺伝子検査をして、
遺伝子異常が見つかれば、それに合わせて分子標的薬や免疫治療を選び
結果として治療効果が上がります。


がんの性質に合わせて抗がん剤を選んでいるわけです。

では、それでもがんが消失しない理由のひとつ。

それが、ヘテロです。


がんは、10個存在したら
その全てが実は遺伝子レベルで顔つきが違う可能性があります。

同じ、大腸癌という病気でも

有名なのはRAS遺伝子異常ですね。

肝転移のRASは野生型でも
肺転移は変異型。

肝転移に対して生検して、野生型と診断し
セツキシマブを併用した全身治療をするも
肺転移には効かなかった。

こういうケースは、病巣によって遺伝子レベルから顔つきが違う可能性があります。


今後は、治療の途中で再度、がん細胞の組織検査をする時代になるでしょう。

最初のがんの顔つきと、再発の顔つきが
違う可能性があるからです。

でもそうやって顔つきを確認しながら抗がん剤を選択することで、もっと治療効果はあがるでしょう。


カテーテルは、顔つき無視して強引に抗がん剤の効果をあげる、塞栓して痛めつけるような治療だと思ってます。

抗がん剤の動注、うちの治療の軸です。
でも、もともと全く顔つきとあってない抗がん剤をいくら入れても効かない。
顔つきがあってても、お風呂にコップ1杯だけいれるような少量の動注も意味がない。

腫瘍に対して、短時間でも一定の抗癌剤濃度を達成させるためには、その注入速度や抗癌剤量が大切になります。

もし、一度に何剤も抗がん剤を少量ずついれるような、カクテル???そんな動注をしているクリニックがあるなら、まっさきに疑うべきです。


癌治療は、場当たり的にするべきではなく、

科学的な理論をもってするべき。

そして、局所治療をする医療者は

がんの特性を理解し

常に、癌治療が全身治療を軸とし
局所治療はそれをサポートする立場であることを理解するべきです。


「こいつ、がん治療医としては、偽物だ」
って




がんは全身病


がんはヘテロな病気


この原則を理解し、様々ながん治療と組み合わせて治療プランを組み立てることが

局所治療には大切なんです。



だから、理想的ながん治療って

がんに対して最も広い理解を示している腫瘍内科医が旗振りをして、そして各分野の専門家が力をはっきする、そんな形がいいと思います。



腫瘍内科医がカテしているおかしな病院ですが

困ったら吹田徳洲会を思い出してください。


そして、やはり、やり尽くして、体がボロボロになって、そんな状態では全てのがん治療は寿命を縮める行為になりえます。

最後の砦的にお越しくださっても

お力になれないことが多い。


タイミングって難しいですね。



今日は以上です。




ホモ、のくだり

笑っていただけましたか??? (笑)







「吹田徳洲会病院 がんカテーテル治療センター」



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