おつかれさまです。
今週の予定は、木曜夜から?、癌治療学会の学術集会に参加するために
みなとみらいに出かけてきます。
そのため水曜の外来はめちゃくちゃになっておりますが、お待たせしないよう、
全力で・・・・・
今回の自分の発表は、婦人科に絞ったデータ集積の発表です。
「症候性再発婦人科癌に対する緩和的局所化学療法」
という演題タイトルです。
抄録(発表のあらすじ)を載せておきます。
現在も当院でがんカテしている患者さんの1/3は、再発された婦人科がんの患者さんです。
自分の治療は、再発婦人科がんの治療オプションとして、
ある一定の状態の患者さんにとっては非常に有効だと考えています。
自施設の数字を出すことは、定期的に行う必要があります。
患者さん、紹介してくださる他施設の先生方に、当院の治療内容と成績を知ってもらうためです。
ちなみに、
ホームページで、
うちの施設は、何例の患者さんに治療実績があります、とか書いてるやつ。
あれ、全く意味がないです。
がちゃがちゃ数やっても、その後どうなったかちゃんと明言出来ない施設は
イカサマだったりします。
数をこなして、結果も悪いことが積み重なってたら意味がないです。
何%の患者さんで、どのような医学的ベネフィットが得られたか。
もしくは、副作用など余分なことが生じたか。
医療者が治療について説明する際に、
もちろん経験論も大切ではありますが、
数字と、数字にならなくてもある程度の傾向を、教えてもらう必要があります。
絶対に間違ってもらっちゃ困るのは、
1000人やって1人しか経験できないような
場外満塁ホームランを、そのひとりだけを示して、
うちのクリニックではこんなこともある、だからこの治療は効く、ってほじゃいちゃうやつ??
1000人に1人の奇跡(?)を求める治療より、
もっと確実に一定以上の成績が出るものを医療者は勧めるべきです。
冷静に、みなさん、冷静になってくださいね。
999人、この結果が得られないってことを。
学会で成績を出す場合、決して良い成績だけではありません。
うちの施設の成績も、リアルに生存期間も出てます。
みなさんのお気持ちもわかりますが、
やはり再発進行がんで、標準治療が難しい状態、
そのような患者さんへの治療介入後の生存期間が月単位で評価されることになることを、
これが現実であって、
でも、実直に、次の3ヶ月、そしてクリアして、次の3ヶ月と、最善の治療を積み重ねれば
おのずと余命は延びると考え、当センターでは総合的な、がん医療の提案をしています。
皆さん、閉鎖的になるよりも、もしかしたら素人考えで誤った方向に進んでしまうよりも、
一歩外に出て、いろんな話を聞いて、いろんな空気に接してみてください。
11月11日 土曜日 14時〜16時半
第5回 ニャンコの特別医療講演会
医師が語る「がん治療」本当の姿
ニューオーサカホテル 淀の間
詳細は、以前のどこかのブログでちゃんと書いたような記憶があるので、割愛(汗)
ご参加、お待ちしております (入場無料、予約不要です)
《癌治療学会 発表演題抄録》
症候性再発婦人科癌に対する緩和的局所化学療法
Palliative local chemotherapy for recurrence symptomatic gynecological cancer patients
吹田徳洲会病院 腫瘍内科(1) 産婦人科(2)
関明彦1, 下野千草1, 北田文則2, 梅本雅彦2, 大倉良子2, 渥美理沙2
【目的】
再発癌患者にとって予後延長とQOL維持は同様に重要である。
症候性再発婦人科癌患者に対して施行した緩和的局所化学療法の臨床意義を検証するため、治療介入後の癌性症状の変化と生存について後視的に評価した。
【対象】
対象は2009年5月から2016年12月までに癌性症状の緩和を主目的に局所化学療法(動注療法、動注化学塞栓術)を実施した再発婦人科癌連続27例。
全例ガイドラインに沿った全身化学療法の既治療歴(平均3.9ライン)を持つが、奏功期待度や毒性から最終的に不応不耐と判定された。
20例(74%)はBSCに関する説明を受けていた。
年齢中央値48歳(22-86)、PS 0/1/2/3/4:2/7/13/4/1。
卵巣腹膜癌17例(漿液性腺癌9、未分化癌3、明細胞癌2、粘液性腺癌2、類内膜腺癌1)、子宮体癌5例(類内膜腺癌5)、子宮頸癌5例(腺癌3、扁平上皮癌2)。
標的とした癌性症状の原因部位は骨盤腔18例、肝臓7例、上部腹腔3例、その他3例(腹壁1、四肢1、肺1)であり、その病態の内訳は、腹膜播種13例、リンパ節転移9例、肝転移7例、その他2例だった(重複)。
全ての栄養動脈にカテーテルを挿入し、Cisplatin:30mg+Docetaxel:40mg/body (DP)を動注した。
肝臓や骨盤など解剖学的に塞栓可能な動脈は、DP動注直後に球状塞栓物質を追加注入した。
局所化学療法は3-4週間隔にて原則3コース実施した。
標的局所効果をRECISTで、生存期間をKaplan-Meierで評価した。
各癌性症状の改善率(緩和的薬剤や止血剤の増量なく症状が軽快消失し生存している割合)を2回(3M, 6M)評価した。
また標的縮小群(PR, n=11)と非縮小群(SD+PD, n=16)の生存期間をlog-rank検定にて比較した。
【結果】
局所化学療法に起因する重篤な有害事象は認めなかった。
各癌性症状の改善率(3M→6M)は、
1)難治性局所痛19例 (100%→68.4%)、
2)肝転移による倦怠感や上腹部痛7例 (85.7%→57.1%)、
3)出血[性器出血、血尿、喀血] 6例 (83.3%→66.7%)、
4)リンパ浮腫6例 (66.7%→0%)、
5)異常帯下2例 (100%→100%)だった。
標的局所効果はRR:40.7%、DCR:85.2% (CR/PR/SD/PD: 0/11/12/4)だった。
平均観察期間は8M(2-41)、全生存期間中央値は9Mだった。
標的縮小群の生存期間(12M)は非縮小群(6M)と比べて優位に長かった(p=0.03)。
【結論】
再発婦人科癌に対する局所化学療法は早期症状緩和が期待出来る低侵襲な治療法であり、癌性症状を来す病変を制御することで生存延長に寄与する可能性が示唆された。
「吹田徳洲会病院 がんカテーテル治療センター」
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みなとみらいに出かけてきます。
そのため水曜の外来はめちゃくちゃになっておりますが、お待たせしないよう、
全力で・・・・・
今回の自分の発表は、婦人科に絞ったデータ集積の発表です。
「症候性再発婦人科癌に対する緩和的局所化学療法」
という演題タイトルです。
抄録(発表のあらすじ)を載せておきます。
現在も当院でがんカテしている患者さんの1/3は、再発された婦人科がんの患者さんです。
自分の治療は、再発婦人科がんの治療オプションとして、
ある一定の状態の患者さんにとっては非常に有効だと考えています。
自施設の数字を出すことは、定期的に行う必要があります。
患者さん、紹介してくださる他施設の先生方に、当院の治療内容と成績を知ってもらうためです。
ちなみに、
ホームページで、
うちの施設は、何例の患者さんに治療実績があります、とか書いてるやつ。
あれ、全く意味がないです。
がちゃがちゃ数やっても、その後どうなったかちゃんと明言出来ない施設は
イカサマだったりします。
数をこなして、結果も悪いことが積み重なってたら意味がないです。
何%の患者さんで、どのような医学的ベネフィットが得られたか。
もしくは、副作用など余分なことが生じたか。
医療者が治療について説明する際に、
もちろん経験論も大切ではありますが、
数字と、数字にならなくてもある程度の傾向を、教えてもらう必要があります。
絶対に間違ってもらっちゃ困るのは、
1000人やって1人しか経験できないような
場外満塁ホームランを、そのひとりだけを示して、
うちのクリニックではこんなこともある、だからこの治療は効く、ってほじゃいちゃうやつ??
1000人に1人の奇跡(?)を求める治療より、
もっと確実に一定以上の成績が出るものを医療者は勧めるべきです。
冷静に、みなさん、冷静になってくださいね。
999人、この結果が得られないってことを。
学会で成績を出す場合、決して良い成績だけではありません。
うちの施設の成績も、リアルに生存期間も出てます。
みなさんのお気持ちもわかりますが、
やはり再発進行がんで、標準治療が難しい状態、
そのような患者さんへの治療介入後の生存期間が月単位で評価されることになることを、
これが現実であって、
でも、実直に、次の3ヶ月、そしてクリアして、次の3ヶ月と、最善の治療を積み重ねれば
おのずと余命は延びると考え、当センターでは総合的な、がん医療の提案をしています。
皆さん、閉鎖的になるよりも、もしかしたら素人考えで誤った方向に進んでしまうよりも、
一歩外に出て、いろんな話を聞いて、いろんな空気に接してみてください。
11月11日 土曜日 14時〜16時半
第5回 ニャンコの特別医療講演会
医師が語る「がん治療」本当の姿
ニューオーサカホテル 淀の間
詳細は、以前のどこかのブログでちゃんと書いたような記憶があるので、割愛(汗)
ご参加、お待ちしております (入場無料、予約不要です)
《癌治療学会 発表演題抄録》
症候性再発婦人科癌に対する緩和的局所化学療法
Palliative local chemotherapy for recurrence symptomatic gynecological cancer patients
吹田徳洲会病院 腫瘍内科(1) 産婦人科(2)
関明彦1, 下野千草1, 北田文則2, 梅本雅彦2, 大倉良子2, 渥美理沙2
【目的】
再発癌患者にとって予後延長とQOL維持は同様に重要である。
症候性再発婦人科癌患者に対して施行した緩和的局所化学療法の臨床意義を検証するため、治療介入後の癌性症状の変化と生存について後視的に評価した。
【対象】
対象は2009年5月から2016年12月までに癌性症状の緩和を主目的に局所化学療法(動注療法、動注化学塞栓術)を実施した再発婦人科癌連続27例。
全例ガイドラインに沿った全身化学療法の既治療歴(平均3.9ライン)を持つが、奏功期待度や毒性から最終的に不応不耐と判定された。
20例(74%)はBSCに関する説明を受けていた。
年齢中央値48歳(22-86)、PS 0/1/2/3/4:2/7/13/4/1。
卵巣腹膜癌17例(漿液性腺癌9、未分化癌3、明細胞癌2、粘液性腺癌2、類内膜腺癌1)、子宮体癌5例(類内膜腺癌5)、子宮頸癌5例(腺癌3、扁平上皮癌2)。
標的とした癌性症状の原因部位は骨盤腔18例、肝臓7例、上部腹腔3例、その他3例(腹壁1、四肢1、肺1)であり、その病態の内訳は、腹膜播種13例、リンパ節転移9例、肝転移7例、その他2例だった(重複)。
全ての栄養動脈にカテーテルを挿入し、Cisplatin:30mg+Docetaxel:40mg/body (DP)を動注した。
肝臓や骨盤など解剖学的に塞栓可能な動脈は、DP動注直後に球状塞栓物質を追加注入した。
局所化学療法は3-4週間隔にて原則3コース実施した。
標的局所効果をRECISTで、生存期間をKaplan-Meierで評価した。
各癌性症状の改善率(緩和的薬剤や止血剤の増量なく症状が軽快消失し生存している割合)を2回(3M, 6M)評価した。
また標的縮小群(PR, n=11)と非縮小群(SD+PD, n=16)の生存期間をlog-rank検定にて比較した。
【結果】
局所化学療法に起因する重篤な有害事象は認めなかった。
各癌性症状の改善率(3M→6M)は、
1)難治性局所痛19例 (100%→68.4%)、
2)肝転移による倦怠感や上腹部痛7例 (85.7%→57.1%)、
3)出血[性器出血、血尿、喀血] 6例 (83.3%→66.7%)、
4)リンパ浮腫6例 (66.7%→0%)、
5)異常帯下2例 (100%→100%)だった。
標的局所効果はRR:40.7%、DCR:85.2% (CR/PR/SD/PD: 0/11/12/4)だった。
平均観察期間は8M(2-41)、全生存期間中央値は9Mだった。
標的縮小群の生存期間(12M)は非縮小群(6M)と比べて優位に長かった(p=0.03)。
【結論】
再発婦人科癌に対する局所化学療法は早期症状緩和が期待出来る低侵襲な治療法であり、癌性症状を来す病変を制御することで生存延長に寄与する可能性が示唆された。
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