昨日は、3人目のカテが終わったのが5時半くらいやったかな。

患者さん、皆さん本当に長時間頑張ってくださった。


うちのスタッフも、途中ニャンコが息絶え絶えになってる時も、集中力を切らさずサポートしてくれた。

正直、今の環境に不満はある。患者さん中心の医療をするうえで。
まあ、これは限定で書くとして、

自分のやってる医療に関係するスタッフには本当に恵まれてると思う。

さて、以前は9時~15時で5件カテやったことある自分でも、

今回の9時半~5時半は、結構めいいっぱいだった。

理由は、

最近の患者さんの病気の種類、特徴の傾向が大きいかも。


以前は、肝転移や肺がんの患者さんが多かった。

今は、なぜか婦人科がんの方が多くて・・・・・


女子会絡みか?


いや、女性って自分のこと、家族のこと、真剣に考えられ、諦めず、そして調べるから、かな。

恐らく他の施設で、

再発転移した

腹膜播種、骨盤再発、リンパ節転移に、

積極的にカテーテル治療をしてるところはないだろうな。


皆さんにこういってます。

他の標準治療が厳しくなっていますね、でも、今あなたを苦しめているその病変に対して、主治医がなにもアドバイスしてくれない状態、その状態でただただ、状態が悪くなるのを待つより、あなたが人として少しでも普通に生活できるように、その結果少しでも長く生きれるように、考えらる方法をいろいろ相談していきましょう。

転移、再発、多発、そのキーワードだけで標準治療しかない。
それはある意味事実で、ニャンコも基本標準治療を強く勧めているのは皆さんご存知のはず。
初発の患者さんに、絶対にカテーテルはやらない!って言って、でもその後いろいろ相談していろいろ経過して、カテやりましたね。
問題は、全ての転移、再発、多発の患者さんに、標準治療だけではいつかは行き詰まる。
この事実を、まず医者が患者さんにちゃんと説明しているか。
その厳しい状態が見えてきた時に、体が動かなくなってしまう前に、その患者さんの可能性と希望を受け止め、例えばカテーテルという手段が選択する意義がありそうなとき、自分が知らないからそんな治療はうそっぱちだと決めつけて、結果として患者さんの治療を受ける義務を医者が否定していることはなかろうか、そんなことが問題だと思います。


実際、今週治療させて頂いた患者さん、皆さん良い反応を示してくれております。
あまり詳細なことは書けませんけど、

入院のときにめちゃしんどくて、もうカテーテルなんでできそうもないと言ってた患者さんが、カテの日の夕方、別人のように元気になってお寿司くってたのは、こちらも呆気にとられました。
我ながら、すごいなあ、と。

最近出血や癌性疼痛で非常に困っておられた患者さん、主治医を他の施設に変えてでもニャンコの治療を受けたい、とおっしゃってくれて、こちらも事務方に頑張ってもらいながら、新しい主治医と連携をとり、ようやく今週治療をさせてもらった。出血がピタリと止まり、麻薬のレスキューが激減したのは、これもまあ、我ながらすごいなあ。

当然皆さんが受けるべき治療でもなく、適応に関しては厳格に判断してます。

腹膜播種の治療をしてるっていっても、腹腔にバラバラと多数多発するタイプではなく、2-3個、10cmくらいでも大きさは関係なくどこんどこんと局在しているタイプは、婦人科がん(子宮がん、卵巣がん、乳がんなど)は適応として、実際にここの施設に来てからもかなりの数の患者さんに治療してます。そして、それ以外にも、外来でカテーテルできない・・・とお断りした腹膜播種の患者さんのほうがやはり多いことも事実です。できるかどうか、可能性があるかどうか、外来で直接ご相談、これが基本です。

リンパ節転移についても、それが原因でのがん性症状や、将来の重要臓器の機能障害が疑われる場合(骨盤リンパ節転移や肺門縦隔リンパ節転移、肝門部リンパ節転移など)は適応となる場合が多いです。腸間膜リンパ節、これは苦手です、血管解剖学的にね。



今日は午後まで患者さんの回診や説明に追われ、結局家についたのは寄り道したからですけど夕方でした。

連休は半分くらいお休みもらって、残り半分は病院で仕事してます。

アニマックスで、夏目友人帳の1期から4期が連続放送されるので~

超疲弊した今週を、にゃんこ先生に癒してもらうつもり。




「吹田徳洲会病院 がんカテーテル治療センター」



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