いろんな病気の方がお電話でお問い合わせいただいてます。

本日は一度お話しした方の2度目も含めて8人くらいかな?

正直、カテ日なので、

「ほんとすいませんが、手短でお願いします!(汗)」

とカテ着をはおる直前のタイミングもあって、うーん、基本は知ってもらいたくて、ここに書きます。ブログ初訪問テーマにくくりました。


1)セカンドオピニオンが、スマートです。
  せっかく来られても、カテの適応ではない患者さんもいます。
  単なる診療でもいいのですが、「カテをやりたい」オーラが前面に出る、普通の診療。
  カテができるかどうか聞きに来た、出来たらしたい。  
  そのようなことを最初からかかりつけの主治医に前面にだしたら、その先生も
  いい顔できませんよね。
  最近は、まあニャンコより下の学年の先生は、たいがい、セカンドピニオンを許してくれます。
 (許すもなにも、セカオピは患者の権利。 医者が拒否できません)
  絶対にカテを受けたい、というと、ああそうですか、いってらっしゃい、

  「うちにはもう、戻ってこないでね」 = がん難民、誕生

  無責任な医者と思うでしょう。 半分は正解。

  残り半分は、わけのわからんところで勝手な治療をしてくるあなたに、
  医療者が責任をとれない、だからの縁切り、なのです。

  これを防ぐには、例えばニャンコだったら、セカオピできた患者さんへの返書は、
  あくまで自分の意見だけ述べて、検査や治療は一切しないでお返しします。
  今の治療方針のまま継続するべき人も結構いるので、これをにゃんこがOKすることで、
  患者さんも主治医も自信をもって継続できるという副音が得られますしね。

  だから、「知り合いから聞いて、ぜひ話だけでも聞きに行きたい腫瘍内科の先生がいる。
  カテーテル治療を全国的にもかなり積極的に実施しているので、カテ治療のことも含めて
  相談したい。これからも先生にお世話になりたいのだけど、自分のたったひとつの命、
  後で後悔したくないから、話だけでも聞いてきてくれますか?」


  以上、模範解答でした。

  本当にカテの適応があれば、にゃんこは皆さんの主治医に必ずお手紙、緊急性あれば
  直接お電話で相談してから治療をしてますよ。


2)紹介状(CTなどの画像、採血結果)

  これ持ってこずに外来にきた患者さんは、原則お帰りいただいております。

  ひどい? なにもわからない、状態もがんの病勢もわからない、治療経過もわからない人を

  これから責任持って治療できると考える医療者、患者さんの頭の方がおかしい

  だって、あなたが頑張ってきた、治療の歴史じゃないですか。

  歴史は、次の治療によって生じる歴史をつくるわけですよ。

  僕らは前治療っていいますけど、前治療は次の抗がん剤の選択ひとつでも超重要な因子。

  もし、紹介状はなくていもいい、といってきたクリニックがいたら、


  「完璧に詐欺クリニックです。将来、あなたをがん難民にします」


  だって、前のことはどうでもいい、こちらでやりたいことやって、
  後はもともと紹介状もないのだから、元のところにそっと戻ってください。
  (小さくなってないし、むしろ悪くなってるけど)


この作戦、皆さん、当事者だとどうしても気付けない。


  紹介状と画像は、絶対に用意してください。



3)病診連携

  知らない人が多いのですが、これ、便利ですよ。
  紹介状は書いてもらっても、行きたいところにどうやって外来予約すればわからない。
  そんな時こそ、病院を使う。
  自分の希望日をあらかじめ伝え、相手先の予約状況を自分とこの事務から先方の事務に
  確認し、予約時間が病院同士で決めてもらえる。
  また、がん治療のセカオピは医療情報が多くて、いきなり手渡しでもらっても、画像の
  取り込み、カルテの確認やらで1時間弱かかる。
  事前に資料を病診連携で送ってもらうと、時間の空いたところでカルテに記述、方針を
  立ててあなたを待つことができる。正確なご返答を迅速にできます。

  可能なら、主治医に、病診連携で予約とってもらってください。


4) かかりつけ

  特に完治詐欺クリニックで多いのですが、今までの患者さんと医療者の良好な関係を壊す。
  連絡なしで勝手に非標準治療を開始したり、なにか合併症があったらそしらぬふりで
  かかりつけに投げ返す。
  それに気づいたかかりつけは、気分を害して、そちらでの合併症だから
  そちらで診るのが筋でしょう(ごもっとも)。
  そしたら、あいつら、こういいやがるんですよ。

  「夜間、救急車使って無理やりそこにかかってしまえば、向こうも返すことはしないだろう」


  上記はまじに、あるアホ医者が言った言葉ですが、ヤクザみたいですね。

  受ける方の医療者がいかに善人でも、これをやられたら、患者さんには罪はないけど
  診たくなくなります。

  人間ですから。


5) 病診連携が難しそうな場合

  簡単です。吹田徳洲会の事務に、予約したいと個人で電話して、予約とってください。
  いまは、水、金の終日やってます。
  お一人1時間以上かかりますので、そのつもりで。
  ベルトコンベアーのような診療はしてませんから。

  上記とかぶりますが、やはり主治医に一言言って、紹介状書いてもらってください。

  にゃんこは、がん難民になりそうな患者さんは、申し訳ないけど治療してません。

  その方が、絶対に幸せだから。

  体調が悪くても、診てもらえない。 クリニックには捨てられる。

  結局、場末の老人病院で、ご自身の最低の最期を迎えられたかたも、いろんな方面から聞いてる


6)現在の内服薬、過去の薬剤でのアレルギー歴

7)どの抗がん剤がしんどかったか?

8)いまの健康状態は? 寝たきり? 家事はいける?

9)いま、一番辛い症状は? (がん性症状) → これを軽減させることが第一目標

10)今後、自分はどこの施設で余生を過ごしたい? 元気になったらなにをしたい?
(厳しいことを言いますと、緩和を検討されているのなら、緩和科への受診には家族面談などいくつかのハードルがあり、時間がかかりますので、余命2週間とかですと緩和かへの導入は時間的に難しいでしょう)

上記について質問しますので、考えて外来にきてください。


あとね、明るく外来しましょう。 前に進むための外来ですから。

主治医の言ってたことと違う方向性の話をすることも多々あります。
がん診療をやってきた、厳しい症例ばかりを診てきた、経験値が恐らく他の大学病院の先生の比ではありませんから。


外来予約決まって、当日お越しの際は、できるだけ話を聞きたいかた、親族でもいいのですが、一緒にきてください。にゃんこも多忙、何回も同じ話を一族の皆さんに小分けで話すのはちょっと現在難しくなってきてます。すいません。



こんな感じで、流れがわかりましたが?

適応等で直接にゃんこにつないでくれとお電話くださるかた、現在にゃんこがデレる確率は3割くらい。結構カテや外来してますので、折り返しになってしまいます。

それでも頑張って電話に出ることが多いので、聞きたい要点をまとめておいてください。

にゃんこに相談しなくても、セカンドオピニオンで直接相談希望なら、ほんま、医療連携通して事務的で構いませんよ~ にゃんことしても、外来に絶対期待人が事前にわざわざお電話といあわせされても、結局外来で資料交えてお話しするわけなので・・・すいません、患者、多いんす!!汗


以上、ざっくりかきました。
造影CTとるかもしれませんので、受診3時間前からの固形物の摂取は控えてください。
(水分、内服薬は可能です)


アレルギーはちゃんと申告してくださいね。


今回のブログでわからないことはどんどんコメに言ってください。それらみて、再度受診マニュアルつくりますわ~




「吹田徳洲会病院 がんカテーテル治療センター」



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