今日のカテも今終わり、最近の初診患者さんのほぼ全員がこのブログを見て来院を決意してくださっているのを聞くと、ああ、忙しいし、ネタももう10年書いてると枯渇して何書いていいかわからん・・という個人的な悩みに困っている今日この頃です。


書いたことないなと思ったので、ちょっと余談。

がんカテして、滝のような汗をかく人がいること、皆さんご存知ないでしょう。恐らくほとんどの先生方もしらないと思います。

うちでは、カテ直後から汗が噴き出て、3時間後の安静解除時以降に2回くらい病衣を着替えないと大変なくらい、大汗かく患者さんが結構います。

そして、このサウナ帰りのような患者さんたちは、比較的病気の進行が速く、かつ、逆にがんカテが著効し良い経過をたどる方が圧倒的に多いです。

ですので、変な話ですが、カテの翌日に患者さんに

「汗かきました?」

と医者っぽくない質問をすること多いんですが、確かに大汗書いた人は次の日見違えるほど元気になってます。まさにサウナ。

これ、簡単に僕の推測になりますが、理由をかいておきます、


皆さん意識しないでしょうが、がん、って炎症が関係してるんです。

グーグル先生に聞いてみましょう


「がん性疼痛は、がん細胞や免疫細胞が産生する炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1、IL-6など)が、神経を刺激・感作し、痛みを増幅させることで引き起こされます。これらの物質は慢性的な痛みやがん悪液質の要因となり、従来の鎮痛薬に加え、抗体医薬や分子標的薬によるサイトカイン制御が新たな緩和治療として研究されています」

サイトカインってやつが悪さして、がんが元気だと腫瘍熱を起こしたり、肝転移だと倦怠感や食思不振を起こします。
全てがサイトカインってやつの仕業ではないとは思うんですが、
カテする前にCRP(炎症の数字)が10とか20の人が、大汗かいた翌日に3〜5まで一気に低下する、ってことよくあります。
そして、元気になったよ先生、っと言ってくれます。
3週間後のCTでは、こういう方は結構がんが小さくなってくれていて、僕もこのサイトカインが、がんカテで急激に制御できたときに大汗かくと思ってます。

↑ 素人の方でもわかりやすいようにかなりざっくり書きました。
  サイトカインとか免疫系の話は非常に複雑で、皆さんが考えても
 しょうがないと思いますし、僕自身も詳しくないので(笑)
 がんは炎症を起こす、がんカテで大汗かくことがある、ってことだけ
 覚えてくれればうれしいです。


てなわけで、本日のカテの患者さんも、もう複数回カテしてますが、
初回からカテ直後にすでに汗かいていて、本日もいつも通り全身
しっとりとされています。
治療効果が期待できますね!


がんカテっておもしろいな、ってやってる自分もいつも思います。
他の薬物治療とは違った反応もよくありますし、低侵襲だし。

だから、やめれない。

でも、65歳になったらカテをやめたいと考えてます。
きっとその頃は、がんカテがいらない医学の進歩もあるでしょうしね。