残雪の大室山登山

大室山は裏丹沢にある名峰です。神奈川県と山梨県の県境にあり標高は1587メートルです。

小田急線側の表山道方面から登ると日帰りでは無理なので、今回は山梨県側の裏から登ることにしました。2月5~6日にかけて降った雪で先週は登山道が埋もれていて、とてもトライできるような状態ではありませんでした。それから1週間経ったので、もう大丈夫かと思って行ってみました。

2月10日土曜日の登山道入り口の様子
今回は登山口までバイクで行きました。私の登山は原則公共交通機関行くことにしていますが、今回の大室山は登山道入口まで自宅から始発の公共交通機関で行っても10時半ごろになってしまい、とても登山できる状況ではないので、バイクにしました。バイクですと登山口入口まで1時間半弱です。2月中旬に1時間半山岳道路をバイクで走るのは相当寒くてちょっと抵抗があったのですが、大室山の魅力には勝てませんでした。
当日の2月17日(土)は5時35分に自宅を出発しました。大室山登山口までは約1時間20分の予定で距離は50kmです。50kmのうち40km弱が国道413号線と言う山間部の道路でくねくねと曲がりながら標高をあげていきます。登山口には6時50分ごろに到着し、準備をして登山開始しました。7:35スタート。
登山口の駐車場に止めたバイク。
登山口入口
7時12分登山開始。今の時期は熊は冬眠中の予定。お

登山開始直後に動物用の移動防止用のネットが貼られています。木製の扉を開けてネットの内側に入っていきます。今はどの山系でも鹿が多く植生の被害がひどいので、一定のエリアをネットで囲っています。

通過する際は、必ず鍵を止めましょう。

途中にある東屋。ちょっとした休憩には便利だけど、歩き出してからすぐにあります。

崩落しているザラバ。

結構何箇所かこういった崩落したザラバがあります。気をつけて行かないと滑落したら大変です。

一応ロープは張ってある。

ルート上の最初のピークは加入道山です。

今回のルートは登り始めて、すぐに稜線に近いところは歩くのですが結構な急登が続きます。

加入堂山直下の急な階段。

加入道山山頂。極めて残念ですが、曇り空でガスもかかり、全く何も見えません。本当なら富士山が見えるはずですが。

加入道山避難小屋。加入道山山頂近くに避難屋があります。結構綺麗で立派です。広さはさほどありません。


避難小屋の中の様子

加入堂山からの稜線に出たところで、積雪がはっきりしてきましたのでチェーンスパイクをつけました。

枝先に霜が付いていてとてもきれいです。

前大室と言う2つ目のビーフです。ここもガスガスで何も見えません。

前大室から稜線づたいに1時間ほど歩いて大室山に到着しました。吹きだまりでは、雪がまだ40㎝ほど残っていました。時刻は11:20、気温は1.9°でした。眺望もなくとどまっていると寒くなるので、すぐに下山を開始しました。

大室山山頂。1587m



帰りは残ってきた時と同じ道をたどって、元の駐車場におりました。午後2時ちょうどに駐車場に戻ってきました。今回の山行は天候に恵まれず、楽しみにしていた景色はちょっと残念な結果でしたが、雪道を長々と1人で歩くのは楽しかったです。また登山道的にも体力的にも結構ハードな山行でしたが、概ねスムーズに登り終えることができてよかったです。雪の上を長々と歩くのは数十年ぶりでしたが、滑り止めの器具を含めて上手に歩けたのはちょっと自信になりました。

今回もとても楽しい山行でよかったです。