さて純情のアフィリア今年のワンマンライブのお知らせが出ました。

 例年ですと「プロローグ」と題された公演に続き全国ツアーの発表が有ったりするのですが、昨年来未曾有の社会情勢でどうなりますか。実は昨年のツアーも当初予定されていた日程は中止となり、改めて仕切り直しての開催だったと聞いています。

 


 

 今年のツアー(多分)が始まるまでに、昨年度のツアー『純情のアフィリアワンマンツアー2020 RE:QUEST-君と魔法のエトランジェ』のセトリを振り返っておきたいと思いまして。

 

 セトリは公演の度に書き起こしていたのですが、全公演並べると何か傾向等が見えるかなと。

 

 2020年7月に行われたプロローグより、年明けて2021年1月に行われたエピローグまで歌われた曲を片っ端から登場順に書き出してナンバリングしました。色分けは各コーナー毎に分けてあります。公演毎の各セルに入ってる番号はその公演での登場順です。そしてトータルの登場回数をカウントしました。

  • ツアーテーマ曲である『RE:QUEST』をプロローグとツアーで分けてあるのは、プロローグ公演の時は「この9人なら♪」と歌詞に異なる部分が有るので別の曲?と判断した為です。結果的に分けて集計する意味は無かったですが。
  • 各メンバーのプロデュースコーナーで歌われた曲はカウントしていません。ゲームの時も有り、必ずしも曲とは限らなかったので。
    →メンバープロデュースコーナーでは名古屋公演夜のカナちゃんがやった「ツアーテーマ曲メドレー」が以前のツアーで聞けなかった補完となりありがたかったのと、長野公演夜のアミナちゃんの「ドキッ!こういうのが恋なの?」が意外も意外過ぎて好きです。何故その曲になったのかは是非聞きたいところ。

 

【1】スタート(表中の黄色の曲)

 公演は先ず最初2曲(プロローグ公演のみ1曲)から始まります。

 このスタートコーナーで目立つのはなんといっても4回のトップバッターとなった『Spark In My Heart~世界が終わるとしても~』でしょう。他のコーナーで使用されることなく初手に使用されたのは特徴的と思いました。他にスタート部のみで使用された曲は3曲ありますが、個人の好みで言うと『聖ナル wktkノ星』は納得、『Spiral Star』『ヴィーナス☆女神っくす!』は意外と思います。

 このコーナーはラストスパート同様に入れ替えの制約が比較的少ない事から、各公演で色んな組合わせが見られたと思います。

 

【2】メドレー(濃橙)

 スタートコーナーに続きメンバー自己紹介や意気込み等のMCが終了すると、6曲で構成されるメドレーコーナーになります。ある意味前半線のラッシュです。

 メドレー部はいくつかのパターンが有るのではないかと公演中から思っていました。先ず曲を繋いだ音源を作らなくてはなりませんし、曲終わりで次の曲のフォーメーションに移動する等、メンバーの習得する時間も必要で、そうそう構成変更が難しいので。

 セトリ並べ直した結果、期間的に大きく離れたプロローグ公演を別にすると、ツアーでは大きく2パターンに分かれていました(表の)。

 

〔パターンA〕

I WANT TO GROW(※先頭入れ替え有り)
Like? or Love?
転校ガール
Never say Never
女神さまのポイントカード
キラキラレディオ(※別曲入れ替え有り)
 

〔パターンB〕

残酷のバベル(※先頭入れ替え有り)
未来が私を待っている
プリンセスとカエルの魔法
ニーハイ・エゴイスト
SURVIVE!!
純情Myself(※別曲入れ替え有り)

 

 この二つのパターンをベースに、名古屋公演では昼夜を入れ替え、大阪公演では初めに1曲別の曲を追加して入れ、東京ファイナル公演では逆に最後の1曲を別の曲に変えています。沖縄エピローグ公演も大阪公演と同様に初め1曲追加で披露されていました。

 

 パターンがある程度固定されているため、一度出た曲はそのまま後の公演でも登場することが期待出来ます。

 

【3】セレクトコーナー(薄橙)

 メドレーの次はメンバーの衣装替え(プロローグ、エピローグ公演は衣装替え無し)も兼ねたトークMCからのセレクトコーナーになります。

 こちらのコーナーも各チームでの歌割り等作り込みしないといけないので、構成変更は頻繁に行えない筈と読んでいました。

 並べ替えの結果、見えてきたのは4パターン、プロローグ公演を除けば3パターンとなりました。登場する順番は異なりますが、メンバーと曲の組み合わせは固定されています。

 

〔パターン0〕

[1]BitterSweet / アンナ、クロエ、セラ

[2]起・承・転・結・序・破・急 / カオリ、カナ、ユミ

[3]Nighty night ~オヤスミセカイ~ / アンナ、ベール、ミイミ

 

〔パターン1〕

[1]いつか見た虹のその下で / アミナ、ベール

[2]いまは魔法はつかわない / カオリ、カナ、ユミ

[3]Lotus Land -桃源郷- / セラ、クロエ、アンナ

 

〔パターン2〕

[1]ココロノヒカリ / カオリ、クロエ、アミナ

[2]ルミナスの泉 / ベール、セラ

[3]約束のあの空の果てへ / カナ、ユミ、アンナ

 

〔パターン3〕

[1]セピア / カオリ、アンナ

[2]JUICY☆GIRL / セラ、クロエ、ユミ

[3]Jumping / アミナ、カナ、ベール

 

 セトリをメモしながら、名古屋の昼まで同じ2パターンで来ていたので、もうなんなら夜公演は始まる前に曲名書いて後で曲順だけ書けば…と思っていたら、まさかの新パターンが現れるとは驚きでした。横浜から沖縄までの11公演を4-4-3の割合で組んだ形になります。

 

 個人的な感想で言うとセレクトコーナーは歌声が減ってしまうので、シングルタイトル曲を使ってしまうのはちょっと勿体ないかなと。とは言いながら 『いつか見た虹のその下で』はアミナちゃんが好きと言っていたので、ここで歌うのは有りとか、ベールさんの歌声を普段意識して聴いていなかったので良く聴く機会になりましたし、結果オーライですけどね。

 あと『Lotus Land -桃源郷-』は先のリリイベで披露し足りなかったと思われ、プロローグ公演では夜の部のトップバッターでもあり重要視されていたので、もっと推してくるかと思いきやセレクトコーナーに使うのは意外でした。

 

 横浜~大阪までの公演ではセレクトコーナーの後にメンバープロデュースコーナーが有りました。各地ゲームの時は勝負に拘るアンナがガチの活躍見せてくれました。

 

【4】ツアーテーマ曲(赤)

 メンバープロデュースコーナーの盛り上がりをクールダウンしつつ、プロデュースコーナーを振り返りMCでの話しの次に、今回のツアーテーマ曲の『RE:QUEST』の紹介をして披露となります。

 こちらは特に捻ること無く鉄板のポジションで直球の披露となりました。

 

 しかしなにせこちらまだCDには未収録の曲なので、サブタイトルが有るのかどうか等詳細不明です。ツアー曲ってシングルのカップリングとして入るか否か決まってはおらず、極端な話し通常収録されないと思われた『夢ノヒカリ』がアルバムには収録されたことも有り、確実にCD音源化希望です。正直この前の『奇跡と魔法のクロニクル』でさえ、ジュンジョウ・ガイドストーンに収録された時にはホッと安心したものです。

 

【5】ラストスパート(水色)

 こうしてランナーがたまった所でクリーンナップに打順…ではなく、テーマ曲の盛り上がりから「いよいよ後半戦です!」と煽られるとラストスパートが始まります。

 なお同じコーナー扱いしていますが、公演によって4~7曲の違いが有り、プロローグ公演は昼と夜でも曲数が違うくらいですから割と変化に富んでます。

 このコーナーはセレクト等と異なり自由に曲の組み替えが可能ですから、勝利の方程式のような鉄板の並びはおそらく無いだろうなと思っていました。並べてもどう傾向を見たら良い物か悩みます。

 

 ぱっと見の印象ですと以下のような傾向は有るのではないかと。

丸ブルー登場回数が多いのは

8回 魔法のチョコレート伝説
7回 奇跡と魔法のクロニクル
6回 それだけが、生きる意味なんだ
  スキハ無敵

 全13公演中の6回登場しても約半分の公演に登場している事になりますから、昼夜の公演観ればいずれかには出てくる計算になります。特にこの4曲はスタート等他のコーナーに登場する事無く、ラストスパートのみでこの回数登場する事から、見せ所、抑えの切り札とも言うべき存在でしょうか。

 

 個人的には『奇跡と魔法のクロニクル』は前回のツアーテーマ曲だっただけに、あまり頼り過ぎるのはどうかと。「前回のワンマン」「今回のワンマン」という個別の存在が有るとすると「前回」に手を伸ばしてしまうのは過保護のような気がしています。「前回のワンマン」「今日の対バン」のような異階級であれば何も気にならないんですけどね。

 実際ファン投票で2位にダブルスコア大差での1位の曲ですから、存在自体は紛れもない名曲で、私も好きで、ライブで観られるのは嬉しいのですが、自分自身何に引っかかるのかよく分かっていません。単なる権威主義ですかね。スミマセン。

 

丸ブルーラストスパートのトップを飾るのは

 このコーナーのトップバッター.に着目すると、13公演中の10公演は今までやった事のない曲が現れています。後半戦ステート!のかけ声の次に来るのは今までに無い曲が来ると期待して良いのではないでしょうか。

 

丸ブルーラストを飾ったのは

 各公演最後の曲に着目すると、登場回数の多い『魔法のチョコレート伝説』、『奇跡と魔法のクロニクル』が2回ずつラストを飾っています。しかし13公演で重複したのがその2曲ですから、残りの公演全て異なる曲がラストを務めています。ラストの曲が異なる事でそれぞれの公演の余韻が様々楽しめたかもしれません。

 

 個人的には東京ファイナル公演の『放課後_ロマンス』『エシカル~ありがとうを伝えたい~』で毎回締めてくれても良かったのですが、この2曲はウカツに出さずにファイナル公演まで温存されたくらいですから、ここぞいう時に登場するレア価値も有るかも。

 

 以上が公演の流れを各コーナーに分割してみた傾向でした。

 

ダイヤグリーン純情のアフィリアワンマンツアー2020らしいセトリ

 ヲタクなら絶対考える「自分ならこんなセトリにする」。ただし今回は好きな曲を並べるのではなく、今までに見てきた各コーナーで登場の多い曲、パターンを統合して、2020年のツアーはこのようなセトリだったかな?と考えるとこのようになるでしょうか。

 

〔スタート〕

01.Spark In My Heart~世界が終わるとしても~

02.この世界に魔法なんてないよ

〔メドレー〕

03.I WANT TO GROW

04.Like? or Love?

05.転校ガール

06.Never say Never

07.女神さまのポイントカード

08.キラキラレディオ

〔セレクト〕

09.いつか見た虹のその下で

10.いまは魔法はつかわない

11.Lotus Land -桃源郷-

〔テーマ〕

12.RE:QUEST

〔ラストスパート〕

13.究極アンバランス!

14.Lost In The Sky

15.この歌に永遠の愛を捧ぐ

16.魔法のチョコレート伝説

17.スキハ無敵

18.それだけが、生きる意味なんだ

19.奇跡と魔法のクロニクル

 

 登場回数が同じものの選択や、ラストスパートの並びなど私の好みチョイスは多々有りますケド。

 

【6】全体

 各コーナーに区切らず、最初の全体図に戻って眺めてみた結果

 

丸ブルー全体通して登場回数の多い曲は

 全公演制覇のツアーテーマ曲である『RE:QUEST』が当然多い訳ですが、ラストスパートの曲だけでなくメドレーやセレクトも1回でカウントすると多くの曲がランクインします。

13回 RE:QUEST
8回 Never say Never
  魔法のチョコレート伝説
  I WANT TO GROW
7回 Like? or Love?
  奇跡と魔法のクロニクル
  女神さまのポイントカード
6回 I WANT TO GROW
  起・承・転・結・序・破・急
  それだけが、生きる意味なんだ
  スキハ無敵
  この世界に魔法なんてないよ
  残酷のバベル
  転校ガール
  プリンセスとカエルの魔法

 

 ツアーテーマ曲の『RE:QUEST』は別格にして、組合わせが固定化されたメドレーやセレクトに入った曲は1度ならず他の公演でも登場する事が確定していますから回数は当然多くなります。
 メドレーで活躍した『Never say Never』『I WANT TO GROW』が8回登場していますが、『魔法のチョコレート伝説』はラストスパートのみで同数叩き出していることから「沸き曲」としての不動の地位に君臨しています。

 多い少ない言い出すとキリはありませんが『プリンセスとカエルの魔法』の名が挙がるのが意外でした。この曲大阪公演ではトリを飾りましたし、従来の印象からすると思わぬ大活躍でした。逆に『ヴィーナスと蒼き七つの海』『恋のWizard百年戦争』はラストを飾ってもおかしくない曲なので、ここで名前が出ないのは残念です。

 なお全曲での登場回数の平均は3.8回でした。

 

 丸ブルー純情のアフィリアになってからのシングル曲(刺さる系)

 『この世界に魔法なんてないよ』…スタートコーナー、メドレー、ラストスパートでも登場

 『それだけが、生きる意味なんだ』…ラストスパートのみ

 『I WANT TO GROW』…メドレーのみ

 『残酷のバベル』…メドレーのみ

 『Like? or Love?』…メドレーのみ

 

 『この世界に魔法なんてないよ』は彼方此方に登場する守備範囲の広さを見せてくれていますが、残りはラストスパートかメドレーでの登場になっています。正直メドレーにこれ程詰め込まれているとは思っていませんでした。メドレーは前半なので『それだけが生きる意味なんだ』のように後半のクライマックス近くのポジションに居ても良いかなと思っています。

 

丸ブルーシングルとはその時点の代表曲。ワンマンでも登場して当たり前?

 ますます懐古厨じみてますが、シングル曲で今回登場しなかった曲を列挙しますと『ワタシ☆LOVEな☆オトメ!』『La*La*La ラボリューション』『禁断無敵のだーりん』が有ります。実は最初に予想していたよりもずっと少ない。これだけシングル曲も多くなると全部が全部を使う訳には行きませんので、選抜漏れになる曲が出ても致し方無し。

 

 出てきた懐かしい曲では『未来が私を待っている』が割と温存されるものかなと思っていたので、今回はメドレーに組み込まれ何度も観られたのが嬉しかったです。

 意外な所では、『S・M・L☆』が2回しか出て来なかったようです。この曲は一時期代表曲となって絶大なる人気の曲でしたから、常に登場回数多いイメージがあったのですが、今回は少なめ。フォーメーションの入れ替わりが激しい曲でもあるので、徐々に難しくなって来ている?。

 

丸ブルー主役は最後にやってくる

 各公演で初登場の曲が3曲前後有りますが、それも公演が進むにつれて既出の曲ばかりになっていきます。東京ファイナル公演まで温存し取っておきの『放課後_ロマンス』『エシカル~ありがとうを伝えたい~』が代打の神様のように登場して良き良き。さすがにこれが最後だろう、沖縄は既出の曲でやるだろうと思ったら、いやいや『Castaway~神話が生まれるよりずっと前から~』がファイナルを過ぎたエピローグ公演で新たに現れるとは意外中の意外。大御所の後にポロっと出てしまった新人(という年数ではないが)のようなウカツ感が有りました。

 

ダイヤグリーンライブ配信の拡充

 セトリを離れてストロングポイント何かないかと考えました。

 今回の前売りは抽選販売と言うこともあり、その救済措置かネットでのライブ配信が行われたのが画期的だったと思います。今までもライブの配信は有りましたが、有料でしかもツアー全公演を配信とサービス提供メニューとして確立させたのは大きいと思います。

 観る側は配信チケット代がかかりますが、その数倍の交通費と時間をかけなければ観られなかった公演を如何なる地方でもネット、スマホで見る事が出来ます。出来るのは当日のリアルタイム配信から数日のアーカイブが残ってる間だけですが、ある程度ハードルが下がった形での視聴が可能になったのではないでしょうか。いきなりワンマン現場は厳しいと思う新規層にもどんな感じか低コストで確認して貰えるチャンスも広がります。(私は現場でペンライト振りながらメモ帳にセトリをメモしなくて済むようになりましたし。帰った後で配信観て書き出せば良いのですから)。

 


 

【7】最後に

 なかなか掘っても辿り付けないので記憶だけで。全国ツアーが終わった後のイベントで『みんな気が付いてた?』とネタバラシがあって、必ず各公演の最後の曲が次の公演の最初の曲になっているセトリになっていたツアーが有りました。歌がバトンのように引き継がれ、それで全公演が繋がったという演出です。それは是非ともツアー中に気が付くべきと思い、セトリを残すようにしたのが、この記事を考えた最初でした。

 残念ながら今回のセトリからはそのような何か仕掛けが有るようには見えませんでした。

 

 逆に何らかの仕掛けを意図的に作っても面白いと思います。例えば同じ曲を三回続けたということも有ります(2019『奇跡と魔法のクロニクル』仙台公演)。また後半のラストスパートをツアーのテーマ曲縛りでやった公演が有ったと聞いています(自分は不参加なので詳細不明)。『Dearセンパイ?~メンバー自己紹介ソング』の純情のアフィリア版が初披露されたのもワンマンツアーの公演だったと聞いています。

 そのようないつもと違う仕掛け、ちょっとしたアイデアを盛り込んでも面白いと思うのです。

 

 書いてる途中出てきました『夢ノヒカリ』。あの曲に代表されるように『ミュージカルみたい』(byメンバー)な一人一人ずつ登場して歌と台詞パートをやっても良いんです。むしろやって欲しい。あの形式はアフィリア・サーガでしか見ない物でしたし、「らしさ」という点では非常にインパクトが有ったコーナーだと思うのです。(その分推しパート毎に入れ替わる最前が大変なことになりますけど)。

 

 『ワンマンとは曲数が多いだけではない。普段出来ない演出で臨むからこそワンマンなのである』と言います。「普段出来ない演出」を期待しながら、もう数週間後に迫りました今年のワンマンに行きたいと思います。

 

[登録:2021/04/29]

[更新:2021/04/30]