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紫の
雲のかけても
思ひきや

春の霞に
なして身むとは

(今昔物語より)


よくはれた、日曜日。
きょうは、おばあちゃまの、法要でありました。

いまも、むかしも。

大切な人が、
春の霞のように、
目の前からいなくなってしまったときの、
その、悲しみは。
きっと、かわらないのでしょう。

いたたまれない悲しみを、
こうして、歌に詠み。
こころをしずめたのでしょうか。

わたしはといえば。
やっぱり、
こうして、文章にして。

今のこの気持ちを、
きちんと、残しておきたいなぁと。
おもったのでした。


きっと、あしたもよく晴れて。

おひさまは、
いつもとかわりなく。
そこに、いてくれるのでしょう。

そうして、
春の日差しは、
あたたかく。
わたしたちを、
包んでくれることでしょう。