紫の
雲のかけても
思ひきや
春の霞に
なして身むとは
(今昔物語より)
☆
よくはれた、日曜日。
きょうは、おばあちゃまの、法要でありました。
いまも、むかしも。
大切な人が、
春の霞のように、
目の前からいなくなってしまったときの、
その、悲しみは。
きっと、かわらないのでしょう。
いたたまれない悲しみを、
こうして、歌に詠み。
こころをしずめたのでしょうか。
わたしはといえば。
やっぱり、
こうして、文章にして。
今のこの気持ちを、
きちんと、残しておきたいなぁと。
おもったのでした。
☆
きっと、あしたもよく晴れて。
おひさまは、
いつもとかわりなく。
そこに、いてくれるのでしょう。
そうして、
春の日差しは、
あたたかく。
わたしたちを、
包んでくれることでしょう。
☆