夏の名残はまだそこここに | ミントタイムス

夏の名残はまだそこここに

10月もかなりの後半戦ですね。
街はカボチャ色で溢れていますね。
私の装いも、紅葉のような深い赤やカラシ色を多用した秋の色合い。そして、爽やかな秋空の下、もうすっかりこないだまでの猛々しい暑さを忘れて秋を生きている己に一瞬愕然とするのでした。

どうしたって忘れられない暑さだと思っていたのに、なんてあっさりな変わり身…!
喉元過ぎればなんとやら…!!

あの暑さを、実感をもっていちいち思い出していたら暮らして行けなくなるから、無意識のうちに葬っているのでしょうか。人は忘れて行く生き物なのだとつくづく感心するやら呆れるやらです。
図太いものね。

でも。
でもね。

日本舞踊のお稽古場(21世紀の東京とは思えないような、良い意味での昭和感漂う空間)に行くと、この夏のあまりの暑さに息を潜めているしかなかった無数の蚊が、次から次に衣服からの露出部目掛けて襲って来やがるのですよ…!!
本当にシャレにならないくらい次から次に!!!
あんた、もう秋なんだよ!?分かってる!!?と叫びたいくらいに!!!

蚊を採集してる人があれば
「ここ、ここですっ!!ここにくれば入れ食い状態ですよっっっ!!!」
と声を大にして手を大きく振って教えてあげたい程の数でした。

あまりに暑いと蚊も活動できなくなるらしく、確かにこの夏はこの多発地帯にしばらく佇んでいても蚊の姿を見ることはあまりなかったのです。それが、ここにきて、一気に命を繋ぐ活動を活性化させている…!

ちなみに、血液を吸いたがる蚊は卵を持ってるメスだけとか。テレビで得た俄知識ですが。だけと、そんなん聞いちゃったら、手や足に止まった蚊を、バチンっ!!!と大人げない強さで当たり前のように叩き潰すことが出来なくなってしまって。
かといって、「さぁ、好きなだけおたべ!」という心持ちになれるのはほぼ不可能。次から次に襲ってくる彼女らから、とりあえず一旦距離をとって避難するしかなくなるのでした。
(「蚊を殺せない」なんて、都市生活者の甘ったるい戯言でしょうが。)

そういえば駅前の整体には「暑いこの夏の疲れに!」みたいな宣伝文句が未だ消されずに残ってました。
世の中、見ようと思えばまだそこここに夏の名残はあったのだな…と感じる金曜日でしたとさ。

ちゃんちゃん!

↑先日、某ホームセンターで見かけたキーホルダー。ホルダーリングは経年変化でくすみ、マスコットの頭部にはかなりしっかりとした埃が堆積しており元のファンシーな色合いが悲哀を帯びたものに変わっている…のに、まだ商品として置かれていることに衝撃。
売るって、なんだろう…