イースター2024 | Canadian Pocky

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日々の記録

Happy Easter!

今年もイースターがやってまいりました。私的には

クリスマスよりイースターの方が宗教的に重要だろと

いつも思っていますが、毎年日にちが違うというのが

イベントとして定着しにくいのかもしれません。

 

私はいつものように聖金曜日にバッハのマタイ受難曲を

聴きに行きました。去年は東京オラトリオの公演を観ましたが

今年はまたバッハコレギアムに戻りました。3回目にも

なると、歌手の顔も認識できるようになりました。

そして曲も結構記憶にあるので、演奏にも注目する余裕も

出来ました。やはりチェロの熱演が素晴らしい。

最初の頃はストーリーを追う方に気を取られていましたが、

今年はアリア、コーラスに注目しました。メロディーが

何といっても美しい。完成度が高いのです。本当にバッハの

信仰心というのか愛を感じますよね。キリストが人類の

罪を負って覚悟を持って死に臨む、諦めと受容、そこに

流れる神と人間への愛が緊迫感いっぱいに語られます。

クリスチャンでない私も胸がいっぱいになります。

キリストに対して胸がいっぱいなのか、バッハの美しい

音楽に胸がいっぱいなのか、自分でもよく分かりませんが、

非常に敬虔かつ謙虚な気持ちになり、それと同時に感謝の

気持ちで会場を後にしました。

 

そして翌日はまたしても『ジーザスクライストスーパー

スター』を鑑賞。これは年に1度見て感動する作品です。

私が毎年観ているのは2012年のアリーナ公演のもので、

ローレンスコナー演出版です。これが素晴らしいんですね。

現代的にアップデートされていて、キリスト教が

新興政治団体や新興宗教グループのように描かれている。

カリスマ性のあるリーダーであるイエスに夢中になる若者たち。

ポピュリズム的な方向性に疑問を抱くユダ。そしてイエス

自身も苦悩する。そんな設定になっています。

これはユダの苦しみに焦点が当たっていて、愛や憎悪、

夢と挫折について考えさせれます。

 

イースターだけは敬虔なクリスチャンの気持ちになる私です。

受難劇ではキリストが磔刑になるところまでしか表現

されないけど、ちゃんと3日目に復活したのも忘れないように

しないと。そこが肝心。