灼熱の東京脱出

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東京脱出というとスリリングですが、単にここから海外出張続きという

ことなのでした。今日から土曜までアメリカ、来週は火曜から土曜まで

タイ、1週間日本にいて金曜から10日間オーストリアです。

まあ東京の暑さをしのげるのはいいような気がします。


タイに行くのはご褒美出張のようなもので、わざわざリゾート地で

会議を開催するという趣旨。会議もしますが、離島に遊びに行ったりも

する予定です。


オーストリアはウィーンに行きますが、友達が住んでいるので、2日程

休みを取ってウィーンで友達と会ったり観光したりしてこようと思って

います。


そんな訳で8月はあまり日本にいません。

思えば去年は毎月海外出張に行っていましたが、今年は5-7月は

ずっと日本にいました。と思ったら8月に3回海外。ならすと、月1

ぺースは変わらないってことですね。

でもこれが終わったらしばらくは日本にいたいなあと思ってます。

9月もアメリカ出張になりそうでしたが、部下に行ってもらうことにして

私は日本で静かに過ごそうと思っています。

そんなことで夏休みを取る暇がないので、秋口にでも1週間くらい

休みたいですね。

Tap into the Light

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熊谷和徳のタップダンス公演を観に行きました。Tap into the Lightと

いう今回の企画は3日連続で開催されていて、初日はワークショップ

だったのですが、それは参加せず。2日目の山下洋輔とのセッション

とトーク、3日の色々な人とのセッションに行きました。


山下洋輔とのセッションは珍しく座談会的なトークがあって、熊谷

和徳の人柄が見れて良かった。よく笑う和やかな方でした。

山下洋輔の話も面白かったし、ジャズとタップの共通点や昔の

日本がジャズを受け入れていった様子の話とかが非常に興味

深かったです。日本ではタップダンスはまだ娯楽という位置づけで

アートと捉えられていない。観客が気に入ることをするんじゃなくて

自分がいいと思うものを追求して、それで成り立つのがアート。

タップがアートとして確立出来るよう働きかけていきたいという話が

印象的でした。

観客からの質問コーナーもありました。そこで「これは難しいぞ、

っていう技はありますか?」という質問が出ました。それに対し、

熊谷和徳は、「すごい技はたくさんあってキリがないんだけど、

それよりもセッションする相手と心が通じ合って、コミュニケーション

が取れることの方が重要。突き詰めればステップはシンプルで

いいのだ」ということを言って、それもとても心に響きました。

最近若いダンサーたちはYoutubeに技をあげて競ったりしている

けど、本来タップは奴隷にされた黒人たちが、楽器や歌も取り

上げられて、足だけで歌ったもの。人と技を競う目的ではないの

ですから。


3日目はミュージシャンもたくさんいて、セネガルの民族楽器の

人も来てセッションをしたり、Kaz Tap Companyの子と踊ったり

しました。熊谷和徳が若者たちと踊っているのを見るのは感慨

深かった。私はもう20年くらい前に彼のことを初めて知って、その

頃は彼も20代半ばくらいで元気のいい若者だったのですけど、

今や若者に囲まれて格好いいおじさんみたいなスタンスになってる。

若い子もみんなすごく上手だったけど、彼らは踊っている感じなの

です。でも熊谷和徳は彼らが生まれたころから踊っている訳で、

もう息をするように足が動いている。人間じゃなくてタップダンサー

って感じです。当たり前みたいに踊っていて、逆に踊っている感じが

しないんですよね。

娘のニコちゃんも参加して詩を朗読したりしました。


20年近く前、初めて彼を見た時は、挑戦的で、ある意味攻撃的な

ほど感情が爆発したような音でした。それが5-6年くらい前に

なったら、すごく優しくて内省的な音に変わっていた。結婚して

父になったことも関係しているのかなと思ったけど。

今回の彼の音はただただ楽しんでいる音でした。共演者と同じ

場所を共有して、一緒に音を紡ぐ楽しみと感謝に満ち溢れていて、

それはもはや祈りのようで、私は涙が出そうになりました。

タップが上手いだけではなくて、表現者として、人として、とても

素晴らしい成長を重ねていると思う。私もタップを踊るからとか

ではなくて、人として尊敬します。


同時代を生きて、生のステージを何度も観れて、彼の人生を目撃

することが出来て、私はとても幸せです。



世界報道写真展

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世界報道写真展 に行ってきました。国境なき医師団のサポーター

をしているのですが、そこが協力しているので気になった次第。

ちょうど3年前にもこんな暑い季節に報道写真を見たことがあって、

(→百年の愚行展 )それを思い出して写真の力を感じに行こうと

思いました。


行ってみたら意外にも混んでいて、というのは失礼かな。でも写真

美術館って結構マニアックな存在だと思っていたのですが、実は

かなり混んでいました。外国人の姿も多かったです。


そこに並んでいたのは2017年に撮影された世界の様々な風景。

とはいっても、これは報道写真なので、やはり事件の写真が

ほとんどな訳です。目についたのは難民問題ですかね。あと

デモの模様、痛ましい殺人事件の写真。それから気候変動や

人為的な活動によって変化していく大自然。

「こんな悪いことばかり起きているのか」と地球に生きるのが

嫌になってしまう感じです。憂鬱になるというのか。


今回強く感じたのは写真の力。一瞬を切り取る能力。非常に

パワフルでした。人が傷ついたりしている目の前でカメラ向けて

ないで助けろよ!とはよく言われることではありますが、でも

この写真の力は本当にパワフルで、シャッターを押して

その瞬間を後世に残す意義を感じました。その覚悟が感じられる

渾身の写真が多かったと思います。


会期が終了間際で慌てて行ってきて、混んでいたし、時間が余り

なかったので、駆け足になってしまいましたが、本当に行って

よかった。たまにこうやって脳内に刺激を入れないと、世界を

直視することを忘れてしまいそうで。