備忘録『ララランド』と『マリアンヌ』 | Canadian Pocky

Canadian Pocky

日々の記録

先月飛行機で観た映画ですが備忘録として感想を書いて

おきます。


『ララランド』

私の周りにはタップダンサーが多いので、往年のミュージカル

映画のファンも多く、この作品は賛否両論でした。やはり昔の

ミュージカルには全然追いつかない的なことを言う人が多い。

でも私は楽しかったですよ。

確かに歌と踊りのシーンの唐突さは否めませんが、それは

昔のミュージカルでも唐突と感じる人はいますからね。

私のイメージでは、昔のミュージカル映画は、歌と踊りではない

普通のシーンでもリズム感がいいので、急に歌い出しても

自然な気がするのです。でもそれは、たくさん観ている中で

その法則みたいのに慣れてきたからであり、初めて観る人は

やはり不自然に感じるようです。

あとこの映画は歌は良かったけど踊りが今一つでしたかね。

でも全体にはストーリーも抒情的で良かったし、主演の

エマ・ストーンとライアン・ゴスリングも息が合ってた。

それとこのご時世に現代の日常をミュージカルにした

チャゼル監督のセンスと心意気が素晴らしい。

みんな心の中でちらっと考えたことがあると思うけど、でも

実際はなかなか実現できないことだと思います。


『マリアンヌ』

原題はAlliedというのでした。ブラッド・ビットとマリオン・コティ

ヤールのスパイ映画。第二次世界大戦時代、ナチスドイツと

戦うイギリス軍のスパイをする男性が、フランスで反ナチスの

レジスタンス運動をしている女性と恋に落ちるという話。

これはシーンごとに見応えはあって、映像がきれいだったり

セリフが気が利いていたりするのですが、全体のストーリーは

全然面白くなった。というか極めて凡庸でした。

これ小説っぽいんです。小説なら読み応えあると思うし、とても

面白い読み物だと思うんだけど、それは繊細な心理劇がある

からであり、映画にしてしまうとただのアクションスパイ映画の

ような趣きになり、結果的に物足りない。これにブラピとコティ

ヤールという大物を持ってきた意味もよく分からないし。

マリオン・コティヤールの女スパイっぷりは格好良かったです。

相変わらず美しいし。やっぱりフランス人の女優さんは雰囲気が

あります。