カナダ市民権の証明書をもらった後でも、もう一度確認されることがあります
カナダでは最近、カナダ市民権の証明書をすでにもらった人に対して、政府から「そ
の証明書をいったん返してください」という連絡が来たケースがあるようです。
ここで大切なのは、すぐに「あなたはカナダ人ではありません」と言われたわけでは
ない、ということです。
政府が言っているのは、簡単に言うと、
「本当にカナダ市民権を持つ資格があるか、もう一度書類を確認します」
ということです。
なぜ、もう一度確認されるの?
今回の話で問題になっているのは、主に「出した書類が十分だったかどうか」です。
カナダ市民権には、親や祖父母などの家族を通して、カナダ市民権を受けつげる場合
があります。
たとえば、
「おじいちゃんがカナダ人だった」
「その子どもが自分の親」
「その親の子どもが自分」
というように、家族のつながりを順番に証明する必要があります。
でも、「家族だから分かるでしょ」だけでは足りません。
カナダ政府に対しては、
「この人とこの人は本当に親子です」
「この人は本当にカナダ市民でした」
ということを、きちんとした書類で見せる必要があります。
家系図サイトの資料だけでは足りないことがある
家族の歴史を調べるために、AncestryやFamilySearchのようなサイトを使う人がいます。
これらのサイトは、先祖を調べるにはとても便利です。
でも、カナダ政府への申請では、それだけでは弱いことがあります。
なぜなら、政府が見たいのは、
「正式な役所や記録を保管している機関から出された書類」
だからです。
たとえば、出生証明書や結婚証明書などは、正式な役所から出されたものの方が信頼
されやすいです。
インターネットで見つけた画像や印刷した資料だけでは、
「これは本当に正しい記録ですか?」
と確認されることがあります。
書類が1つ足りないだけでも止まることがある
家族のつながりを証明するには、1つずつ順番に書類が必要です。
たとえば、
祖父母 → 親 → 自分
という流れなら、それぞれの関係を証明する書類が必要になります。
親子関係を示す出生証明書や、結婚して名字が変わったことを示す結婚証明書などが
大切です。
もし途中で書類が1つ足りないと、政府から見ると、
「この人とこの人は本当に同じ家族なの?」
「名字が変わっているけど、同じ人なの?」
「本当にこの家族のつながりは続いているの?」
という疑問が出てしまいます。
つまり、本人に悪気がなくても、書類が足りないだけで申請が止まることがあります。
古すぎて書類がない場合は?
昔の記録だと、そもそも出生証明書などが残っていないこともあります。
たとえば、1800年代に生まれた人の記録は、今のようにきれいに残っていない場合が
あります。
でも、書類がないからといって、すぐにダメになるわけではありません。
大切なのは、
「なぜその書類がないのか」
「探したけれど見つからなかったのか」
「どこに問い合わせたのか」
を説明することです。
役所に問い合わせても記録が見つからなかった場合、「記録がありません」という証明
を出してもらえることがあります。
そのような書類と説明文を出すことで、
「この書類は出せないけれど、ちゃんと探しました」
と政府に伝えることができます。
証明書を返してください、と言われたら?
もしカナダ政府から「市民権証明書を返してください」と言われても、それだけで市
民権が取り消されたとは限りません。
多くの場合、政府は、
「この書類の出どころを確認したい」
「この家族関係の証明が足りない」
「出せない書類について説明が足りない」
と考えています。
そのため、追加の書類や説明を出すチャンスがある場合があります。
紙の市民権証明書を持っている場合は、確認が終わるまで返すように言われることが
あります。
電子の証明書の場合は、返す紙がないこともあります。
いずれにしても、政府に出す書類はコピーを取っておくことが大切です。
これから申請する人が気をつけたいこと
これから家族を通してカナダ市民権を申請する人は、次のことに気をつけた方がよい
です。
まず、できるだけ正式な役所から書類を取ることです。
インターネットで見つけた資料だけに頼らず、出生証明書、結婚証明書、死亡証明書
などを正式な機関から取り寄せることが大切です。
次に、家族のつながりを1つずつ確認することです。
祖父母、親、自分という流れがあるなら、そのつながりを順番に書類で見せる必要が
あります。
そして、書類が見つからない場合は、そのままにしないことです。
「古い記録なので残っていない」
「役所に問い合わせたけれど見つからなかった」
「代わりにこの資料を出します」
という説明を用意することが大切です。
まとめ
今回の話で分かるのは、カナダ市民権の申請では、「自分は対象だと思う」だけでは足
りないということです。
大切なのは、それをきちんと書類で証明することです。
特に、親や祖父母などを通して市民権を申請する場合は、家族のつながりを1つずつ見
せる必要があります。
すでに市民権証明書をもらっていたとしても、あとから政府が「もう一度確認します」
と言うことがあります。
だからこそ、最初から正しい書類を集めて、足りない書類がある場合は理由をきちん
と説明することが大切です。
カナダ市民権の申請は、最後は「証明できるかどうか」が大きなポイントになりま
す。