カナダの移民、難民、市民権省(IRCC)は、申請の処理にかかる時間を予測するため

にオンライン処理時間ツールを、新しい「先読み型処理」に改善をします。対象にな

るプログラムは下記の通りです。

 

 

 

  • カナディアンエクスペリエンスクラス
  • 州指名プログラム
  • 連邦熟練労働者
  • ケベック熟練労働者
  • 市民権の付与
  • 市民権証明書(市民権の証拠)
  • カナダ国内に住む配偶者または事実婚パートナー
  • カナダ国外に住む配偶者、事実婚または事実婚パートナー
  • 親または祖父母
 
 

先読み型処理時間は、今日申請を行うクライアントが最終的な判断を受けるまでにど

 

れくらい待つ必要があるかを推定します(市民権の付与申請者の場合は市民権の宣誓

 

を行うまで)。これらの推定は毎月更新され、正確なタイムラインに基づいて旅行や

 

生活計画を立てることができるようにします。
 

 

 

他の種類の申請については、過去の処理時間に基づいた「後ろ向きの処理時間」が引

 

き続き使用されます。後ろ向きの処理時間は、永住プログラムの過去6か月間で80%

 

の申請を処理するのにかかった時間、および一時的な滞在プログラムの8または16週

 

間を基に計算されます。

 

 

 

既に申請を行っている場合、新しい先読み型処理時間が既に待っている時間よりも短

 

い見積もりを示すことがあります。これは、年度内の特定の時点で予測される処理時

 

間に影響を与えるさまざまな要因があるためです。既に申請を行っている場合でも、

 

申請は引き続き受け付けた順に処理され、ほとんどの場合、最終判断にかかる新しい

 

先読み型処理時間を超えて待つことはありません再申請すると、申請がキューの最後

 

尾に配置され処理に時間がかかるので注意して下さい。

2024年4月30日に、永住権申請料金が定期的な更新の一環として増額されます。

 

 

プログラムおよびサービス提供コストの増加とインフレに対応するためで、2年ごとに増加しています。

 

 

4月30日以降に永住権申請を提出する予定がある場合は、影響を受けるプログラムと料金の増額を確認してくださいね。





「カナダの移民プログラムに関連する永住権申請料金の一部(カナダドル)」

 

永住権申請者と同行する配偶者または事実婚パートナーの永住権料金:

  • 主申請者: $575
  • 同行する配偶者または事実婚パートナー: $575
 
 
 

州指名プログラム、連邦熟練労働者クラス、ケベック熟練労働者クラス、アトランティック移民クラス、およびほとんどの経済移民パイロット(農村、農産物)の主申請者の永住権料金:

  • 主申請者: $950
  • 同行する配偶者または事実婚パートナー: $950
  • 同行する扶養家族: $260
 
 
 

介護者プログラムおよび介護者パイロット(ホームチャイルドケアプロバイダーパイロットおよびホームサポートワーカーパイロット)の主申請者の永住権料金:

  • 主申請者: $635
  • 同行する配偶者または事実婚パートナー: $635
  • 同行する扶養家族: $175
 

 

 

ビジネス(連邦およびケベック)の主申請者の永住権料金:

  • 主申請者: $1,810
  • 同行する配偶者または事実婚パートナー: $950
  • 同行する扶養家族: $260
 

 

 

家族(配偶者または事実婚パートナーおよび子供、両親および祖父母、およびその他の親戚)のスポンサーシップ料金:

  • スポンサーシップ料金: $85
  • スポンサーされた主申請者: $545
  • スポンサーされた扶養家族: $85
  • 同行する配偶者または事実婚パートナー: $635
  • 同行する扶養家族: $175
 
 
 
保護された者の主申請者の永住権料金:
  • 主申請者: $635
  • 同行する配偶者または事実婚パートナー: $635
  • 同行する扶養家族: $175
 
 
 
人道的および慈悲理由または公共政策の主申請者の永住権料金:
  • 主申請者: $635
  • 同行する配偶者または事実婚パートナー: $635
  • 同行する扶養家族: $175
 

 

 

許可保持者の主申請者の永住権料金:

  • 主申請者: $375
 
 
詳細はカナダ移民省のホームページでご確認ください(変更や修正が生じる事もあり得ますので)。

今年の1月に導入された新規則により、大部分の留学生は学生ビザ申請にPALを添

 

付する必要があります。PALがない申請はカナダの移民省によって返却される可能性

 

があるので、忘れる事が無いように気をつけましょう。




「PAL(Provincial Attestation Letter)」

 

学生ビザを申請する際に提出する必要がある、州・準州からの公式な認証書。

 

学校がある州・準州から発行され、その学生が州の国際学生割り当て枠内に

 

収まることを証明するもの。




「PALの発行プロセス」
 

・学校が専用のポータルにアクセスし、PALの発行手続きを行う。


・学校はポータル上で、発行数の上限に達していないか確認。
 

・上限に達していない場合、発行。
 

・学生はPALを受け取った後に学生ビザ申請(カナダ移民省へ)。




「例外」
 

PALの提出が免除される事もあります。

 

 

(例)

 

・小中学校の学生

 

・修士課程または博士課程の学生

 

・有効な学生ビザまたはカナダ国内のワークビザを持ってすでにカナダに滞在してい

る学生とそのカナダ国内の家族

 

・すでにカナダに滞在していて、滞在延長を申請している学生

 

 

 

新しい試みなので、PALを確認する学校も慣れていないかもしれません。

 

ギリギリの申請にならないように注意しましょう。

 

公私のカリキュラムライセンス契約を通じて提供される大学プログラムの

 

卒業生(留学生)は、卒業後に卒業後の就労許可を受ける資格が

 

なくなります(PGWP=ポストグラジュエート就労ビザ)。

 

 

 

 

 

この変更は、2024年5月15日に発効され、以前に発表された2024年9月1日の日付

 

よりも早く実施されます。

 

つまり、2024年5月15日以降にこのタイプのプログラムを開始する国際学生は、

 

卒業時に卒業後の就労許可申請をする資格を有しません。

 

 

 

 

 

この変更は、該当する学校でのプログラム卒業生が卒業後に異なるタイプの

 

就労許可申請を禁止するものではありません。

 

カナダで労働力不足の職業の場合、卒業生は雇用主の承認された

 

労働市場影響評価(Labour Market Impact Assessment)

 

によってサポートされる就労許可を申請できます(クローズドワークパーミット=

 

雇用主限定就労ビザ)。

 

 

 

 

 

尚、利益を生み出しやすいと言う事もあり、ポスグラビザ目当ての留学生大量に

 

受け入れている私立カレッジの存在が、このルール変更を生じさせた要因の一つと

 

考えられます。

「カナダ永住権と職歴(NOCとMain Dutiesの関係・基礎)」 

 

 

永住権申請おいて職歴は重要な役割を担っています。

 

時々質問としてあるのは、有する職歴のタイトル(職種名)がどれに該当するか分からない。

 

解決の為にはNOC(National Occupational Classification)の理解が必要です。 

 

**NOCは職業を6つに分類をされたものです(TEER0~5) 

 

 

 

「例1」

Financial managers

・TEER0

・NOC10010(NOCコード) 

 

 

 

「例2」

Health Care Assistant(介護士)

・TEER3

・NOC33102(NOCコード)

 

 

**TEERは0~3がスキルジョブ、TEER4&5がノンスキルジョブと2つに分類する事が出来ます。

 

 

 

 

 「重要ポイント①」 

例えば、日本で介護士として勤務経験が3年あっても、自動的に職歴として認められるわけではありません。

 

 介護士の業務は多岐に渡りますが、入浴介助のみを担当していた場合は認められない可能性も。

 

 "Main Duties"に書いてある職務をどの程度こなしていたか、判断材料の一つとして使われます。

 

 


 

「重要ポイント②」

Main Dutiesを調べ、業務内容と合致しているか確認。

 

 

 


 

「NOCを調べる為の行政のサイト」
Main Dutiesに注目しながら読んで下さい。

https://noc.esdc.gc.ca/Search/QuickSearchJobTitleResults

 

 

 

 

 

尚、カナダには100を超える移民プログラムがあり、永住権の申請要件はそれぞれ異なります。職歴が必要なプログラム

 

もあれば、不要な事も。また、スキルジョブ(TEER0~3)の職歴が使えるプログラムもあれば、ノンスキルジョブ

 

(TEER4&5)のみ使えるプログラムもあります。

 

そのあたりのお話は別の機会に。。。
 

 

カナダ移民局は、学生ビザで入国する人にとって重要な変更を2023年12月に発表しました。

 

 

 

「主な内容」

学生ビザの申請に必要な残高証明の金額が上昇。 

 

 

変更前は2000年代初頭の経済状況に基づき、学生ビザの申請時には初年度の「授業料」と「旅費」を差し引いた額で、

 

$10,000以上の残高を示すことが求められていました。

 

 

しかし、物価の上昇が続く中2024年1月1日からは、初年度の授業料と旅費を差し引いた額で$20,635 (約230万円以上 / 

 

1C$1.00=111.00円)以上の残高証明が必要条件となっています。

 

 

 

何かと変更が多いカナダのビザや永住権申請要件、1か月前の情報が古い事はよくあります。最新情報を元に申請をするように

 

意識したいですね。

留学やワーキングホリデーでホームステイを選択する人もいますが、いずれは自分で部屋契約したり、シェア生活へと生活ス

タイルを変える事が多いです。

 

家賃の値上がりは社会問題になっており、連日のようにテレビやラジオでも話題に。

 

下記リンクは住宅情報&ルームメイト募集のHPの一例です。治安、ロケーション、家賃、などを考慮して快適な家を見つけて

 

下さいね。

 

 

「PadMapper」

 

 

「KIJIJI」

 

 

 

「ROOMIES」

 

「ZUMPER」

 

 

「CRAIGSE LIST」

 

 

 

「注意点」

詐欺が少なくありませんので、万全の注意をが必要です。

 

例えば「今はヨーロッパ長期旅行中なので内覧は出来ません。デポジット(敷金)を銀行に振り込んでくれたら部屋は他の人

 

に貸さず、〇〇月〇〇日に鍵をお渡しします」。詐欺の可能性が高く、デポジットは帰ってこず家も確保できません。

 

特に振込先がカナダ以外の国の場合は危険です。

 

 

「カナダ永住権・エクプレスエントリーのカテゴリーベースドロー」

 

エクスプレスエントリーのカテゴリーベースドローが開始され3カ月ほどが経ちましたが、この新制度の登場により、特定の属性を持つ外国人に対して優先的に永住権申請招待を出す事が出来るようになりました。2023年は下記6つのカテゴリーが選ばれ、永住権申請に有利とされています。

 

**2023年9月17日現在で、10,900人に「永住権申請招待」が発行されました。

 

 

 

「概要」

  1. エクスプレスエントリーに登録している人で、尚且つ以下の分野での職務経験が過去3年以内に6か月以上ある事が条件の一つ(カナダ国内の職歴でも日本の職歴でもOK)。

    • ヘルスケア職従事者
    • フランス語能力が高い人
    • 科学、技術、工学、数学(STEM)分野の専門職従事者
    • 大工、配管工などの技術職従事者
    • 運輸・輸送業従事者
    • 農業・農産食品業従事者
       
  2. カナディアンエクスペリエンスクラス、フェデラルスキルドワーカー、フェデラルスキルドトレード(全て移民プログラム)のいずれかの申請要件を満たしている事も要件の一つ。
     
  3. カナダ全土で発生している人材不足を埋める事を目的としています。また、フランス語人口を増やすことも目指しています。
     

  4. 州・準州、産業界、労働組合、雇用主などの関係者と話し合いや公開協議を設けてカテゴリーを決定しました。
     

  5. カテゴリー変更: 1年ごとに対象カテゴリーが変更される可能性があります(上記6カテゴリーは2023年用)。

 
**上記はあくまで概要で、他にも申請要件があります。カナダ永住権を目指している方はIRCC(カナダの移民省)のホームページで最新情報をご確認下さい。

「永住権取得確率の高め方」

 

カナダには多種多様な移民プログラムがありますが、基本的に2つに分ける事が出来ます。

 

①フェデラル(連邦)主導の移民プログラム

②プロビンス・テリトリー(州・準州)主導の移民プログラム

 

①の一例:Canadian Experience Class(カナダ経験者クラス)

②の一例:BC PNP(British Columbia州の移民プログラム)

 

①の場合、永住権取得後にフランス語圏のケベック州以外に住む意思を有している必要があります。

②の場合、使用したPNPの州・準州に住む意思を有している必要があります(州に必要な人材の誘致目的関係)。

 

 

「重要ポイント」

・フェデラル主導の移民プログラムは複数あり、それぞれ申請要件が異なる。

・プロビンス・テリトリー主導の移民プログラムは複数あり、それぞれ申請要件が異なる。

 

つまり、持っているスキルや職歴、学歴、年齢、語学力、予算などから「成功確率が高い移民プログラムを選択する」事が大切。

 

尚、有利な職種の一例は医師、看護師、歯科技工士、介護士、保育士、ベビーシッター、IT系、長距離トラックドライバー、ホテルのベッドメイキング職、調理師、バリスタ、など(他にも多数あります)。

 

「結論」

移民プログラムを知り、自分を知る事が成功へのカギと言えます。

 

 

結婚を機に永住権申請を行う方は多いですが、審査中の過ごし方が気になりますよね。

 

 

配偶者やコモンローパートナーがカナダ国籍・永住権保持者の場合、申請要件を満たす事で永住権申請を行う事が出来ます(国内申請と国外申請の2つの選択肢あり)。

 

 

以前は国内申請の場合のみ雇用主非限定就労ビザ(オープンワークパーミット)の申請が可能でしたが、ルール変更により国外申請も対象になっています。

 

 

申請資格の一つは、カナダ国内でスポンサーと同じ住所に住んでいる配偶者やコモンローパートナーである事。また、合法的にカナダに滞在している事が必要です。主なものをまとめてみます。

  1. 雇用主非限定就労ビザ申請時に合法的にカナダに滞在している。
  2. 雇用主非限定就労ビザ申請時にカナダ国内にスポンサー(カナダ国籍・永住権保持者)と同じ居住地がある。
  3. 配偶者・コモンローパートナーとして永住申請を行い、カナダ移民局に申請が受理されている。
  4. 雇用主非限定就労ビザの申請書を提出し、希望したビザの有効期限が2年以内である。

 

雇用主非限定就労ビザ(オープンワークパーミット)があれば、ほぼ永住権保持者と同じように就職活動が可能です。つまり収入を得られます。永住権取得後が本番とも言えますので、将来のキャリアの為に就労経験を積んだり、カレッジで専門性を得る勉強をする為の貯金をしたいものですね(2023年9月8日時点での目安審査時間は約1年)