バニラの匂い。 -3ページ目

またあえるよ、約束しなくても。

彼とはなれて暮らしていた頃、わたしたちが逢えるのは週末だけ。

お仕事が終わってから、水戸までつづく、ひたちの列車の中。

待ち遠しくて、しあわせで、仕方ありませんでした。


一緒に暮らせるようになってから、毎日逢えることがうれしくて。

「これからは、ずっと一緒にいられるんだから」と、彼がいって。

好きなものを、ちいさな部屋にめいっぱい詰めこみました。


東京での暮らしが、2年目になりました。


前に訪れたとき、水戸は、あの頃と少しずつ変わっていました。

大学にいた仲良しの友だちも、京都に。

いま水戸にいる子も、3月になったら、名古屋にいってしまいます。


変わらないことって、むつかしいんだなあと思います。

だからこそ、変わらないことって大切なんだなあ、と。


哀しいことがあった時、水戸での暮らしを思い浮かべたりします。

そうすると、なんだか穏やかな気持ちになれるから。

東京でがんばれば、週末水戸ですごせた日々。


いつでも逢える友だちがいて、大学があって、お気に入りのお店と公園があって、

そんなしあわせな暮らしを、思い出します。

スピッツの歌をうたって、夜ごはんを一緒に作ったこと。

なんども歩いた、穏やかな道。


いつか、水戸でまた彼と暮らしたいなあ。

生まれた街以外で、こんなに愛したところは初めてです。


また逢えるよ、約束しなくても。


仲良しの友だちと、年を重ねたら、ちいさなカフェを開こうと話しました。

いつか、叶ったらいいなあ、と思います。

そのためにも、いまはお仕事がんばろうって思えます。


おしごと。

きのうは、気持ちがライオンのようになっていました。

これといって、イライラするようなことではないのに、

どうしても気持ちがあふれてしまって、彼とケンカもしました。


お仕事にいきたくないなあ・・・と思いながら自転車をこいで。

わたしのお仕事は、こどもたちを笑顔にすることです。


私生活ではどんなことがあっても、笑わなければならないので、

ちょっと辛いですが、きょうはそのことで、とても救われました。

気持ちがついてこなくても、にっこりすることで、あとからついて来るんだなあ。


いままでは、お仕事のことで なやむことがとても多かったので、

お仕事に救われることがあるんだ・・・と思って、少しうれしくなりました。

もうだめかも、と思うこともたくさんあるけれど、もうすこし頑張れそうです。


帰ってきたら、彼が和風明太子パスタを作っていてくれました。

なんだかほっこりとおいしかったです。

いまはお仕事で疲れているようで、ベッドですやすや眠っています。


彼の眠っているかおをみると、なんだか気持ちが安らぎます。

付きあって、もう5年になりますが、大好きなんだなあ・・・。

あとで1人こっそりと、よーく冷やしたヨーグルトを食べようと思います。


バニラの匂い。

わたしたちのおうちは、バニラの匂いがします。

彼もわたしも、この匂いが好きになって、もうずっとこの匂い。

外からおうちに帰ってくると、いつもこの匂いがします。


きょう、お仕事が夜勤だったので、朝ドアをあけた途端に、

ふわあーっと秋の匂いがしたので、なんとも幸せな気持ちになりました。


日差しは温かいのに、風がほんのすこし冷たい。

ほんとうに、大好きな季節。


この季節になると、彼が水戸に暮らしていた頃のことを思いだします。

水戸は東京よりもすこし北なので、涼しい季節が多かったように思います。

あの大好きな街で、また暮らせたらいいなあ。

もう大好きな友だちは、あちこちに行ってしまって、逢えないけれど。


秋がしんみり寂しくなるのは、どうしてなのでしょう。

秋から冬にかけて、江國香織さんの「流しのしたの骨」が読みたくなります。

前は、お仕事にむかう電車のなかで毎日読んでいました。


いまは自転車にのっていると、まつげが風をきって、それが気持ちいいです。

図書館にいってきたので、これからたくさん借りてきた本を読みながら、

ゆっくりおひるねしようと思います。


はじめまして。

はじめまして。こんにちは。

ことり、といいます。


本と音楽と、こどもと、チョコレイトと、カメラがとても好きです。

家族と、恋人と、友だちをこよなく愛しています。

ビールが飲めるようになりたい、24歳です。


春から、東京の小さな町で、恋人と暮らして1年になります。

そして、大好きな秋に、またここで日記を始めようと思います。


お仕事は、こどもたちの暮らしを支えること。

夢は、彼と一緒に水戸でまた暮らすことです。


心が温まるような日々を暮らしてゆきたい、と思っています。

春や秋の日に、ハナウタを歌うみたいに。

どうぞ よろしくおねがいします。