またあえるよ、約束しなくても。
彼とはなれて暮らしていた頃、わたしたちが逢えるのは週末だけ。
お仕事が終わってから、水戸までつづく、ひたちの列車の中。
待ち遠しくて、しあわせで、仕方ありませんでした。
一緒に暮らせるようになってから、毎日逢えることがうれしくて。
「これからは、ずっと一緒にいられるんだから」と、彼がいって。
好きなものを、ちいさな部屋にめいっぱい詰めこみました。
東京での暮らしが、2年目になりました。
前に訪れたとき、水戸は、あの頃と少しずつ変わっていました。
大学にいた仲良しの友だちも、京都に。
いま水戸にいる子も、3月になったら、名古屋にいってしまいます。
変わらないことって、むつかしいんだなあと思います。
だからこそ、変わらないことって大切なんだなあ、と。
哀しいことがあった時、水戸での暮らしを思い浮かべたりします。
そうすると、なんだか穏やかな気持ちになれるから。
東京でがんばれば、週末水戸ですごせた日々。
いつでも逢える友だちがいて、大学があって、お気に入りのお店と公園があって、
そんなしあわせな暮らしを、思い出します。
スピッツの歌をうたって、夜ごはんを一緒に作ったこと。
なんども歩いた、穏やかな道。
いつか、水戸でまた彼と暮らしたいなあ。
生まれた街以外で、こんなに愛したところは初めてです。
また逢えるよ、約束しなくても。
仲良しの友だちと、年を重ねたら、ちいさなカフェを開こうと話しました。
いつか、叶ったらいいなあ、と思います。
そのためにも、いまはお仕事がんばろうって思えます。