2017/10/07 12:00
 
竹原を後にして、次に向かうは大久野島。
 

かつては毒ガス兵器工場があり、軍事機密のため一時期は地図から姿を消していたという過去を持つ。

 

毒ガス工場開設に伴い、引越しを余儀なくされた住民たち。

 

あとに残った小学校で飼われていたウサギが繁殖して、今ではウサギ島の異名を持つほどに。

 
陸路はないので、思ったよりも小さな忠海(ただのうみ)港に車を停め、船の時間を待つ。
 
車も運べるフェリーと、人のみ運べる客船が大体30分間隔で出ている。
 
お昼時など変則的な時間帯もあり、周りには時間をつぶせるような施設はないので時刻表はチェックして行った方がいいかも。
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近くのスーパーを何軒か覗いたけど、鮮魚の品ぞろえは期待していたほどではなかった。
 

大久野島は許可車両以外の車は通行禁止なので、注意。

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ウサギが観光資源なので、港はウサギ押し。

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船を待っている間、耳を澄ますと雷の音が聞こえ風が冷たくなってきたので、慌てて傘を取りに車に戻る。
 
雨にぬれてもいい靴は持ってきていないので、降らないでほしいなぁ。
 

 

客船で大久野島へ。

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乗船する際、チケット係の方に「雨が降りそうだね!」と言われた通り、大久野島へ向かっている途中に雨が降り出す。ショック!

 

張り切ってウサギ用のキャベツも準備してきた。雨雲よ、どこかへ行ってくれ!!

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船内では「ウサギは抱き上げちゃいけない」とか、「餌は野菜を」とか、いろいろ注意事項のアナウンス。
 
周りにはキャベツをいっぱいに詰め込んだ袋を、両手に下げている猛者もいる。
 
あっという間に大久野島へ上陸するも、雷が鳴り響く大雨。傘を持ってきて良かった。
 
港から大久野休暇村という宿泊施設まで、無料のシャトルバスが出ているので乗せてもらう。
 
大雨でウサギとはしゃげる状態ではないので、実はウサギより気になっていた、毒ガス資料館へ先に行くことにした。
 
入館料100円を払って、館内へ。
 
写真撮影は禁止なので、じっくり資料に向き合う。
 
軍事機密だったため、作業員は毒ガスを作っているなんて知らされていなかったそう。
 
当時の防護服やマスクが展示されていたけど、とても簡易的に見えた。
 
作業中の事故も度々起こっていたようなので、毒ガスを作っていると気づいた作業員もきっといたに違いない。気づいても逃げられなかっただろうし、どうしようもなかったんだろうな。
 
夏の暑い時期には軽装で作業をしていた事もあるらしく、戦後には気管支障害など、後遺症に悩む人も少なくなかったみたい。
 
風船爆弾なんかも作っていたみたいだけど、この風船爆弾を目にするたび、とても悲しい気持ちになる。
 
展示は1室のみだけれど、当時の道具や作業服など興味深いものが見られた。

 

暗い気持ちで資料館を出ると、まだ大雨。

 

そんな雨の中、複数のウサギがこちらへ走り寄ってくる。なんてファンタジー!

 

餌付けされている動物に対する違和感を上回る可愛さ。

 

慌ててキャベツを差し出すと、我も我もとさらに集まってくる。

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食いしん坊なウサギたち。

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雨は弱まるも船の時間も迫り、ウサギと5分ほど戯れた後でフェリー乗り場へ。
 
陰と陽、二つの感情を味わえた大久野島。
 
晴れていたら、残されている砲台跡や倉庫跡など見て回りたかったなぁ。