検査入院中のPETで増殖活性が高いことが示され、腫瘍は悪性のものだろうと推測されました。担当医に30ヶ月程度と言われた余命が現実性を帯びてきました。検査入院が終わって出社しましたが、業務に身は入らず医学文献を検索する日々が続いておりました。会社に頼んでおいた後継者の指名も一向に進展する様子もなく、焦るばかりの毎日でしたが、結局、本社から臨時代理を派遣してもらうことになり、業務引継ぎを開始したのは手術入院の一週間前でした。また、入院までに私物の整理をしようと思いましたが、何を捨てて何を残しておくべきかの判断ができず、作業は一向に捗りませんでした。取りあえず私物を箱詰めして自宅に送り、遺書を書き終えたのは入院の前々日となりました。
それまでの文献検索で、PETの所見が比較的よく一致していた乏突起膠腫(oligodendroglioma)であれば比較的予後が良さそうなことを担当医に話してみましたが、希望的観測だと一蹴される始末で、担当医は常に最悪の事態を前提に考えておられるようでした。最後に生命保険会社の担当者に連絡して、まな板の上の鯉となりました。