無料レンタサイクルが、いいね!…白河小峰城の二ノ丸茶屋で食べた「とうふミルクアイス」 | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

無料レンタサイクルが、いいね!…白河小峰城の二ノ丸茶屋で食べた「とうふミルクアイス」

 

今回はJR東北本線の電車に乗って福島県の白河(しらかわ)駅まで来ましたよ♪

※東京駅起点188.2km地点、2021年度乗降客数970人/日(明治20年7月16日開業)

 

実は、白河駅前にある観光案内所には、無料のレンタサイクルがあるという事を、旅好きの皆さんはご存知でしたでしょうか?

 

無料になる車種はママチャリ(電動無しの3段変速)で、受付係員の人の話によると廃棄自転車をリサイクルしているので、名前・住所等の記入のみで貸出可能なのだとの事。

※本人確認書類の提示も不要(但し、クロスバイク希望の場合は有料・本人確認審査あり)

 

夏季は18:00(冬季は17:00)まで戻れば良いみたいで、路線バス網が貧弱ながらも、割と狭い範囲内に観光スポットが点在する、城下町起源による地方小都市を巡るには、これで充分!

 

早速、朝9:00の案内所窓口が開いた直後に自転車を借りて、城下町特有の「鈎型道路」が残る旧市街(本町=もとまち地区)に向かって、出発♪

 

脇本陣

白河の旧市街は、かつて城下町であると同時に、江戸から仙台を経由して東北の諸藩へ向かう奥州街道(各大名家が参勤交代時に通行する経路上)の宿場町でもありました。

 

幕末の戊辰戦争「白河口の戦い」では、本町地区にある旧脇本陣に、新選組の兵士たちが106人宿営したそうですよ。

 

明治維新後(明治14年)には明治天皇の行幸に際し、この旧脇本陣「柳屋旅館」が行在所(休憩所・宿泊所)として使用されました。

※行在所=「あんざいしょ」と読みます

 

実際に天皇陛下がお使いになられたという「つるべ井戸」も敷地内に再現されています。

 

残念ながら、この日は宴の予約が入っていた為に内部を見学は不可でしたが・・・

 

通常は10:00~16:00の間で無料見学できるとの事。

※福島県白河市本町66

 

本町には家数96軒(1805年「白河風土記」)、白河宿全体としては約50軒の旅籠が軒を連ねていたそうですよ。

 

現在、旧奥州街道に面して建つ柳屋旅館の本館であった建物は、明治期の勧工場(百貨店建物)として改修された歴史的建造物で、明治期の「疑洋風」な建築様式でした。

 

歴史民俗資料館

JR白河駅から直線距離約1.8km、続いて自転車を漕いで辿り着いたのが白河市歴史民俗資料館ですが、何とこちらも入館無料ではありませんか!

※福島県白河市中田7-1

 

原始~古代~中世~近世~近代の5テーマに分け、白河市の歴史をコンパクトに纏めて展示しているので・・・

 

街歩きの前に、先ずは一通り白河についての予備知識を得たい人には一見の価値あるかも?

 

但し、こちらは「お役所系(市立)」の資料館になるので、他都市と同じく毎週月曜とか、祝日の翌日(平日)は休館になるので、事前に開館日を要確認ですよ!

 

もし行ったら、中世時代に造られたという銅鐘に彫られた銘文を確認してみてくださいね♪

 

太鼓櫓・北小路

さぁ、いよいよ城に少しずつ近づいて行きますよ♪

 

白河城(小峰城)のシンボルと言えば、後述する天守代わりの本丸三重櫓ですが・・・

 

その三重櫓から東へ390m離れた、かつて幅12m・延長410mの、城内における主要道路が通っていたという「北小路」跡には太鼓櫓が遺っていました。

 

元々は二の丸入口付近の太鼓門西側に建てられていた太鼓櫓ですが、1873年(明治6年)に民間に払い下げられ、三の丸の紅葉土手に移築されました。

 

その後、1930年(昭和5年)に福島地方裁判所白河支部の北東角(現在地)に移築され、現在は茶室として利用されています。

※福島県白河市郭内179-64

 

再移築により改築され、元々の建物原型は大きく損なわれていますが、当時の面影を今に伝える唯一の建物遺構として2010年(平成22年)8月5日、国の史跡に指定されました。

 

清水門から登城

さぁー、遂に藤門から本丸を攻めるぞぉ♪

 

本丸直下の清水門は、本丸の正面入口にあたり、二ノ丸と本丸を繋ぐ重要な門で、かつては高さ約4.5mの石垣の上に櫓を渡す「櫓門」の形式になっていました。

 

元々は瓦葺で高さは約11m×間口は約13mの規模だったのだそうです。

 

柱には槻(欅)が使われ、太いモノでは60㎝~1m角の木材が使われていたそうですよ。

 

これは城内の門では最大の太さで、本丸直下における通用門として、清水門が重要視されていたことが判りますね。

 

江戸時代には午後6~7時(暮6)で打つ太鼓を合図に閉門していたとの事。

 

本丸御殿跡

石畳の階段を上り、前御門を抜けると・・・

 

そこには江戸時代に藩主の居所と政庁を兼ねていた本丸御殿の跡がありました。

 

当時は707畳あった(1808年「白河城御櫓絵図」)というので、相当な規模だった子という事が判りますね。

 

もちろん、江戸城(皇居東御苑)程ではないけど、イメージとしては、あんな大御殿かな?

■本ブログ内関連記事参照

 

三重櫓

いよいよ、福島県白河市のシンボルタワーである、白河小峰城の本丸三重櫓に到着!

 

東北地方では珍しい総石垣造りの城で、盛岡城、若松城と共に「東北三名城」の1つにも数えられている白河小峰城の本丸北東隅に建つ三層三階の櫓です。

 

高さは約13m×1階(約)12m、2階(約)8m×3階(約)4m四方の正方形になっています。

 

外観は黒塗りの板を張った「下見板張(したみいたばり)」で、高耐久性があるそうですよ。

 

屋根に飾られている鯱の高さは約1.2m。

 

この三重櫓に使用された瓦の数は、何と1万3千枚なんだとの事。

 

1615年「武家諸法度」によって豪華な天守閣を持つ城の建造が禁止されたため、この三重櫓が「代用天守」になった訳ですね。

※こちらも入場無料ですが、冬季(10月~3月)の閉館時間が16:00なので要注意

 

櫓の内部(室内)には、敵の登城を監視し、必要であれば石や熱湯、弓・鉄砲を使い攻撃する為の張り出しを外壁に設ける「石落とし」の存在が確認できました。

 

以前に見た、宇都宮城「富士見櫓」の内部にも、似たような造作があったような・・・

 

壁に遺る戦争の跡

白河小峰城に再現されている「狭間(さま)」は、「箱狭間」と呼ばれる弓矢用の長方形タイプのモノでした。

 

通常は窓が閉じていて、戦いの際に板を前面に押し上げて使うのだそうです。

 

1階の壁と床には、戊辰戦争時のモノと注釈が付いた弾丸による傷痕が複数ありますが、この三重櫓自体が攻撃された時に付いた痕跡ではありません。

※戊辰戦争における敗戦で、先述した「太鼓櫓」を除き、ほぼ全て焼失しています

 

三重櫓内部における弾丸の被弾跡は、平成3年に木造工法で復元した際における木材調達地が、戊辰戦争の激戦地となった稲荷山の杉であることに由来します。

 

稲荷山とは、白河小峰城の三重櫓から南西へ1.8km離れた旧奥州街道沿い(福島県白河市九番町西裏)にある小高い丘の事で、ここから伐採した杉の木を製材したところ・・・

 

中から鉄砲で撃たれた鉛弾がたくさん出てきたのだそうです。

 

3階から白河市内(城のすぐ南隣がJR白河駅)を眺望する事が出来ますが、階段が超・急角度なので昇り降りの際には十分に気を付けてくださいね。

※現在、感染症対策により、3階は「5人以下」の入室制限あり

 

とうふミルクアイス

いろいろ歩き回って疲れたので、二ノ丸茶屋で一休みしましょ♪

※福島県白河市郭内1

 

白河だるまバーガー(税込500円)という、ご当地バーガーに惹かれますが・・・

 

この日は、白河ラーメンを最低2杯食べる目標だったので、軽くスイーツ程度で済ませます。

 

他所であまり類を見ない(かつ、現地でも幟旗で積極アピールしている)「とうふミルクアイス(税込350円)」を、お土産品が並ぶ店内のレジカウンターでオーダーしてみました。

 

そういえば、毎月12日は「豆腐の日」でしたよね。

 

要は豆乳ベースのアイスクリームなんだけど、コレが意外と微かな豆腐の大豆っぽい風味と、濃厚ミルクが醸し出す深いコクがあって、まぁまぁ美味しい♪

 

売店の奥がイートインコーナーになっていて、他に軽食メニューもオーダー可能です。

 

展示されていた甲冑(かっちゅう)の試着は、残念ながら感染症対策で不可になっていました。

 

いかがでしょうか?

日も西に傾き、そろそろ自転車の返却時刻が迫ってきました・・・

 

最後に、奥州街道を挟んで城下町の南端にある寺町「乙姫桜プロムナード」を散歩♪

※奥州白河城下全図(1808年)

 

この通り沿いの日蓮宗妙関寺入口に、仙台から江戸まで遥々家康へ献上予定だった枝垂桜のうちの1本を、当時の住職が伊達政宗に貰って植えたと伝えられる事に因んだ通り名称との事。

※福島県白河市金屋町116(妙関寺)

 

なので、江戸時代の初期の頃だから、既に樹齢400年以上という事になりますね。

 

皆さんも是非とも、白河ラーメンの人気店巡りと同時に、街並み散策がお好きな人には特に、白河では無料のレンタサイクルを利用してみてはいかがでしょうか?

 

もし、穏やかに晴れた日ならば、たとえリサイクル中古品の廉価なママチャリでも、最も効率良く市内観光ができる乗り物はコレだ!と、きっと実感して頂けると思いますよ♪