生きてるうちに1度は行ってみたい?皇居の一般参観コースを歩いてみた♪ | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

生きてるうちに1度は行ってみたい?皇居の一般参観コースを歩いてみた♪

 

火曜日から土曜日までの間、土曜日以外の祝日を除き、正規の手続きさえ済ませれば、実は宮殿周囲の1部分だけですが、皇居に入って見学できることをご存知でしょうか?

※但し、本人確認書類(免許証・マイナンバーカード等)が必要です

 

常時たくさんの警察官が取り囲む厳重な警備が行われていて、たくさんの人が行き交う東京都心のド真ん中にありながら、何となく近寄り難い雰囲気の皇居ですが・・・

 

日本に生まれ、特に東京の近郊に住んでいる人なら、自分が生きているうちに一度は行って中に入って見てみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

 

今回は、火曜日から土曜日までの間、土曜日以外の祝日を除き毎日行われている一般参観のコースに沿って歩き、見えた景色をご紹介いたします。

※年末年始(12月28日から翌年1月4日)と、その他に宮中行事がある場合も休止

 

なお、時間指定および人数制限ありで毎回実施され、係員が先導し常にその指示に従う形の集団行動(団体行動)での見学になり、自由行動は出来ませんのでご注意ください。

 

桔梗門に集合

皇居の一般参観は、猛暑で熱中症の危険がある夏季を除き「午前の部」と「午後の部」があり、1日に2回(各回1時間程度)実施されています。

※夏季(7月21日から8月31日)は「午前の部」のみ実施

 

一般参観への参加には必ず事前手続きが必要で、宮内庁HPからインターネットで前日まで申し込みするか、または当日行って先着順に整理券の交付を受けるか・・・この2択になります。

※どちらの場合でも、指定時間までに桔梗門へ集合し、係員の指示で一斉入場します

 

今回は朝9:00から配布される当日配布整理券をGETする方法(「午前の部」)を選択しました。

※整理券配布の際、本人確認書類(免許証・マイナンバーカード等)の確認と、検温があります

 

この日は猛暑予想が出ていた事もあり4番目で整理券を頂くことができましたが、いちおう先着順の定員制なので、確実に中に入りたい人は早めに来て待つ方が良いでしょう。

 

裏面に名前や生年月日、居住県と連絡先の電話番号を記入する欄がありますが、筆記用具は入門した際に手荷物検査の後に用意されていますので、未だ書かなくても良いですよ。

 

整理券を貰ってからの桔梗門への再集合時刻は9:30(「午前の部」)。

 

ここで、ストラップの貸与を受け、首から下げて係員の先導により一斉入場します(ここから先は常に団体行動となります)。

 

ちなみに、この「桔梗門」・・・

 

江戸城本丸南口の通用門で、本丸へ向かう際には、大手門と並ぶ登下城の門でした。

 

そのため、門の警護は譜代でも6~7万石の大名があたっていたそうです。

 

正式名称(現地表記)は「内桜田門」といい、外桜田門(現在の「桜田門」)に対しての呼称ですが、江戸時代から既に「桔梗門(ききょうもん)」という別称が用いられていました。

 

別称の由来は定かではありませんが、寛永の頃、上洛の際に御帰京の祝儀を表したから・・・

 

あるいは、徳川家康の江戸入府に際して、太田道灌時代の桔梗紋の瓦が残っていたからといわれ、門の鬼瓦には現在でも桔梗紋が施されています。
 

現在残存する門は1614年(慶長19年)に造られたもので、桔梗濠沿いの石垣も1620年(元和6年)に造築されています。

 

現在も手前の高麗門(こうらいもん)と右手の渡(わたり)櫓門(やぐらもん)からなる枡形門(ますがたもん)が残っています。

 

窓明館(休所)で待機

入門すると、先ずは窓明館(休所)の前で警察官から手荷物検査を受け、その後で先程の入場整理券裏面に氏名・電話番号等を記入し提出(貸出用の鉛筆があります)。

 

各言語(日・英・中・韓)ごとに印刷されたパンフレットを受け取り、出発時間(10:00)まで一先ずここで待機となります。

 

正面奥の左手に売店がありますが、飲食物は無く、皇室グッズのみ販売。

 

感染症対策の為、一度使った席は見学終了まで固定(トイレ等で一時的に離席する際にはパンフレットを置いて、座席を確保しておき「複数人で使い回さないように」指示があります)。

 

トイレはここだけ

コースに出たら所要(約)1時間、途中にトイレや自販機はありません。

 

なので、水分補給もトイレも、出発前に必ずここで済ませておくことを強くお勧めします。

※コース上はペットボトルも持ち込み可能

 

コインロッカーもあり、100円硬貨が必要ですが使用後に返却される仕組み(その際には鍵を見学コース途中で落とさないように注意しましょう)。

 

ちなみに、炭酸水は100円でした(コレが最安値…他の商品も「一般的な価格帯」です)。

※商品も、ごく普通のアサヒ飲料のモノで、皇居限定品はありませんでした

 

信任状捧呈式

窓明館(休所)の中には信任状捧呈式の様子を表す模型がありました。

 

信任状捧呈式(しんにんじょうほうていしき)とは、新たに着任した特命全権大使または特命全権公使が、派遣元(外国)の元首から託された信任状を、派遣先の元首に提出する儀式です。

 

要は「この者を外交官と認めて頂きたい旨記された、外国の元首からの親書」を、日本国の代表である天皇陛下に手渡す儀式の事ですね。

 

一般社会で言えば「今度、担当する営業マンが代わりましたのでご挨拶に来ました、この人です。ヨロシク!」と言いながら名刺を渡すみたいな・・・

 

10:00出発

見学コースは皇居南側の、パンフレット上で赤い点線で示された宮殿の周囲だけの一部分に限られます(外周だけの見学で、建物内部には入れません)。

※偶然、馬で通りかかった宮内庁職員が居たので、パチリ☆彡(一般参観は勿論「徒歩」)

 

今回行かない範囲のうち「皇居東御苑」については、祝日を除く月曜日と金曜日を以外の日につては(振替の火曜日・年末年始等を除き)朝9:00~夕方(季節により変動)まで自由見学可。

 

本丸の天守台まで、事前入場手続き無しの完全自由行動で歩いて行くことができますよ♪

■本ブログ内関連記事参照

※但し、こちらも警察官による手荷物検査だけは実施

 

今回の宮殿周りを巡る皇居一般参観は、繰り返しになりますが「専門職員による先導者あり、集団で一斉の完全なる団体行動(自由行動は一切不可)」になります。

 

富士見櫓

出発してすぐに見えてくるのが、天守台(標高30mほど)についで高い場所(標高23mほど)に位置し、眺望的には江戸城のなかでも一等地と言われる本丸南端に建つ富士見櫓です。

 

現存する三重櫓は1657(明暦3)年の明暦の大火(振袖火事)での焼失後、1659(万治2)年の再建ですが、天守焼失後の「代用天守」の櫓ともいわれています。

※江戸城遺構としては最古のモノと言われている三重櫓です

 

石垣は主に伊豆の自然石を野面積み(のづらづみ=自然石をそのまま積み上げた石垣)で、シンプルながら関東大震災でも崩れなかった堅牢さを誇り、加藤清正の普請(ふしん=建築)と推測されています。

石垣の高さは14.5m、櫓の高さは15.5m。櫓は大正12年の関東大震災で損壊しましたが、大正14年に補修されているとの事。

 

なお、写真は各見学ポイント毎に、全体で停まるタイミングで撮るように(歩行中は皇居内で作業用自動車の往来もあり危険なので撮らなうように)引率する職員より注意があります。

 

宮内庁庁舎

次に見えてくるのは昭和10(1935)年に建てられた宮内庁庁舎です。

 

今からちょうど70年前、戦後の昭和27(1952)年10月から昭和44(1969)年3月までの間、この庁舎の3階を仮宮殿として使用していたとの事。

 

宮内庁庁舎から宮殿にかけては坂道になっていて、振り返ると坂下門、さらに上述の富士見櫓が見る事が出来ます。

 

今では高層ビルに囲まれて見えませんが、昔はあの「代用天守」から富士山が眺めたのでしょうね。

 

宮殿東庭

テレビ画面でお馴染み!新年及び天皇誕生日の一般参賀は、この広場で行われます。

 

広場(東庭)から見て横に長い部分を「長和殿」と言い、参賀の際には中央バルコニーが設置され、両陛下始め皇族方が祝賀をお受けになり、天皇陛下のお言葉が発せられる場所ですよ。

 

なお、「長和殿」は南北163メートルにおよび、数値上でも本当に細長い建物だということがわかります。

 

現在の宮殿は1968(昭和43)年11月に竣工し、翌1969(昭和44)年4月から使用開始され、戦時中に焼失した明治宮殿に対して新宮殿(しんきゅうでん)とも称されます。

※完工は今からちょうど54年前の昭和43年10月

 

鉄筋コンクリート造の新宮殿(現宮殿)は、儀式・行事が行われる正殿(せいでん)の他、後述する豊明殿(ほうみょうでん)、上述の長和殿(ちょうわでん)・・・

 

および天皇陛下が御公務をお執りになる表御座所(おもてござしょ)から構成されています。

 

二重橋

宮殿東庭の先を下りて行くと、一般人が外から通常眺めることができる皇居のシンボルの1つである「二重橋(正門鉄橋)」が見えてきます。

 

恐らくは(特に晴天時には)最大の撮影ポイントだとは思いますが・・・

 

堀にスマホ等を落下させると二度と取れないそうなので、橋の「端」には絶対に近づかないように再三注意が先導・引率する職員から行われますので、指示に従ってくださいね。

 

また、正門鉄橋上には3代将軍家光の頃に、京都・伏見城から移築されたと伝えられる伏見櫓がありますよ。

 

再び宮殿を回り込みながら歩くと・・・

 

組閣の時の写真で目に触れたこともある黄色い絨毯が敷かれた階段を発見!

 

ここが前述した新宮殿内における「豊明殿(ほうみょうでん)」です。

 

秋の紅葉が美しい「山下通り」側から見ると、宮殿屋根に取り付けられた装飾がよくわかりますね。

 

この「飾りの瑞鳥」は高さ2.3メートルで、人間国宝であった故佐々木象堂氏の作品です。

 

いかがでしたでしょうか?

今回は、今からちょうど54年前に完工した宮殿を中心に、皇居の内部を建物外周から巡る「一般参観」で入場した記録をご紹介いたしました。

 

今回ご案内を担当された職員の人が言うには、春と秋が一番良い季節のようですよ。

※夏は熱中症の期間があるのでお奨めしないとの事(笑)

 

皆さんも是非とも、特に東京近郊に住んでいるなら死ぬ前に一度、日本人として見学してみてはいかがでしょうか?

 

「午前の部」はちょうど歩き始めて1時間…11:00に再び最初に受付した窓明館(休所)へ戻り、閉門時間(11:15)まで暫く休憩してから、ストラップを返却して再び桔梗門から退出します。

 

コース終了後は退出期限時刻まで、あまり時間が無いので、皇室関連グッズを「お土産」に購入したい人は、9:30開門受付から10:00出発前の間に済ました方が良いですよ。

 

では、再び今日も綺麗な写真を求めてお散歩しましょ♪