マックスバリュで「最大限の価値」を求め、調子こいて買い込んだ9品
皆さんは「マックスバリュ」という名のイオン系食品スーパーをご存知でしょうか?
それほどメジャー級に知名度がある店名ではありませんが、何と日本国内で700店舗以上展開している国内最大のスーパーマーケットなんだそうですよ!
第1号店であるマックスバリュー(当時の店名は、最後に「ー」が付いた)江刺店が、当時の岩手県江刺市(現在の奥州市江刺)に開店したのが、今から27年前の1994年10月28日。
※その後江刺店は2019年1月に閉店し、同年11月「イオンスタイル江刺」として業態転換
当時は、東北地方の小都市周辺部に広がる長閑な田園地帯に、平屋の「倉庫」みたいな建物と広大な駐車場が特徴的な、「まるでアメリカ!」みたいな景観のフード&ドラッグ(FOOD&DRUG)のコンビネーションストアが突如出現したとして話題になりました。
※ダイワハウスが低コストで開発した不動産物件に、イオン(マックスバリュ)が乗る形で、あっと言う間に東北地方の各地へ広がり店舗数を増やしていきました・・・
売場面積3000㎡、商圏人口3万人といった、決して地域の拠点とは言えない小都市と小都市の中間地点「(本当に、狸や狐が出てくるような)隙間商圏」を狙って出店していたというイメージがあったのですが・・・
現在、首都圏など「都市部」に出店しているマックスバリュは、「天井配管が剥き出し」の、いかにも超・低コストで仕上げた「まるで倉庫?」のような以前の趣は皆無でした。
※写真は、千葉県船橋市の「マックスバリュ新船橋」
店内に流れるBGM「う・ふ・ふ の生活! マックスバリュー♪」と、メガブランドであるイオン本体と比較して、食品を中心に値頃品を多く用意するという基本コンセプトは不変。
しかしながら、「都会暮らし」の人にも受け入れられるような上質感、清潔感のある内装と商品も同時に併せて採り入れることで、今では都市生活者の需要も満たしているようですね。
経営破綻した地場スーパーからの買収店舗や、都市部における他店との「差別化」戦略で生まれた新店舗など、同一屋号でありながら、出店地域と運営会社毎に異なる種々雑多なスタイルを持つ「マックスバリュ」・・・
今回は、三菱商事と野村不動産による環境配慮型街づくり「スマートシェア・タウン」として、東武アーバンパークライン「新船橋」駅東側(旭硝子や日本建鐵などの工場跡地)に再開発された場所に、2013(平成25)年4月12日オープンした「マックスバリュ新船橋店」で、つい調子こいて買い込み過ぎてしまった「半額見切り品」9つの品をご紹介いたします。
以前、埼玉に住んでいた頃に1度だけ立ち寄った事がありますが、今回は晴れて「船橋市民」として初入店・・・(今後は「自宅近隣の店」の1つとして、頻繫に利用する可能性がある店としての利用)となります。
のりチキン竜田弁当
メインのおかず(竜田揚げ)だけは豪華だけど、付け合わせの品が貧弱だなぁ。。。
でも、安くてそこそこ美味しくて、腹いっぱいになるから、まぁ良いかぁ、、、
っといった要望を満たすために購入する典型的「低価格帯のオリジン弁当クオリティ」だと思っていたら、ラベル見たら本当にオリジン弁当が商品提供していました。
もちろん、オリジン弁当はイオングループの一員なので特に異論は無いのですが、このマックスバリュ新船橋店の場合は、惣菜コーナー全体を丸ごと任せちゃっているみたいですね。
以前の「西友と、若菜の関係」みたいな感じでしょうか?
塩バタータルト
封を開けた瞬間、結構なバターの芳醇な香りが周囲に充満するので、値段の割にはモノは優れているなと思いました。
※Pasco=敷島製パンの商品
ただ、本格的な専門店で買う物に比べて、しっとり感を強調するために、逆に表面のカリカリ感と中身のサクサク感が弱く、ちょっと水気が多いような気がします。
ここが、標準売価100円以下(98円+税)で買えるクオリティの限界なのかもしれませんね。
まぁ、食後のデザートとして頂くのには悪くは無いでしょう。
珈琲でも、緑茶にもよく合うと思います。
魚屋のさば塩焼き弁当
こちらは、上述のオリジン弁当が管理している惣菜コーナーではなく、マックスバリュ直営の売り場である鮮魚部門が担当しているようです。
先の惣菜弁当売り場ではなく、そこから離れた鮮魚の売り場に隣接して並ぶ形で「鮮魚惣菜」として独立した場所に陳列されていました。
こちらは、さすが500円を超える「中価格帯」の弁当だけあって、メインで載る焼鯖が1口齧ると脂がジュワジュワ~ッと出てきて、食後の満足感が低価格帝の揚げ物弁当とは全く違います!
翌日の朝に頂いたのですが、付け合わせられた他のおかずへのレモン果汁で滲みた部分の品質劣化(素材の傷みに起因する異臭)も無く、普通に美味しくいただけましたよ♪
※自己責任でお願いします(当方では一切責任を負いかねます)
マックスバリュ新船橋で最もお勧めする、クオリティ高い1品ですので、皆さんも是非とも1度召し上がってみてくださいね♪
あんドーナツ
見映えはシワシワで、ちょっと悪いけど、さすがは東京・銀座で創業152年続く老舗「木村屋總本店」が製造する商品だけあって、食べるとやっぱり美味しいです。
特別に旨い!ということではなく、昔ながらのアンドーナッツって「コレ、この味だよね♪」っていう安心感なのでしょうか?
恐らくは、出来立てのドーナッツだと表面の白い部分がまだ生きているのでしょうけど・・・
消費期限切れ寸前「半値見切り処分」で購入したモノなので、湿気(脂分)で砂糖が外皮に吸収されてしまって、シワシワの見映えが悪い表面になってしまったのでしょう。
実は期限切れから1日過ぎて食べたのですが、問題なく美味しくいただけました。
※自己責任でお願いします(当方では一切責任を負いかねます)
風味豊かなチーズフランスパン
「フランスパン」と銘打っているけれども、このパンはメチャ柔らかい!
※ヤマザキパン製
最初から5等分に切れ目が入っているのも嬉しいですね♪
そのまま食べるのも、もちろん美味しいのですが・・・
チーズの風味は「微かなアクセント」として香る程度なので、食パンみたいに毎朝の「主食」として、おかずを添えて一緒に食べ合わせるような使い方も可能です。
逆に、このパンが、付け合わせた副菜の旨味を引き立てる役目を果たしてくれますよ。
アカディ牛乳
「おなかがゴロゴロしない牛乳」として、ロングセラー商品になっているお馴染みの品(雪印メグミルク「アカディ牛乳」)も、半額シールが貼られていたので1本購入してみました♪
コーヒーや紅茶も良いけど、やっぱりパンには牛乳も良いかな?
上述の「チーズフランスパン」は、チキンカツを挟んでカツサンド(カツバーガー)風に仕立てて一緒に食べてみたのですが、やはり狙った通り相性抜群!
欲を言えば、レタスを敷いて挟みたいところですが、「チーズカツサンド(チーズカツバーガー)」っぽい味がして、「もう一度食べたい」と思える満足感に浸ることができました。
減塩食パン
これ、普通の食パンに比べて食塩含有量を20%に抑えているんですって!
※フジパン製
でも、その代わりと言っては何ですが、普通の食パンに比べて味も淡泊で、かつボロボロと(まるで昔の食パンのように)屑が零れ落ちてしまうし・・・
全体的に、ちょっと「しっとり感」に欠けるような気がしますね。
まぁ、どうせハムカツ挟んで食べるから、まぁ良いかぁ♪
逆に言えば(若い頃、手打ちの饂飩屋で短期バイトした事があるけど)、普通のパンは、食塩水の濃度でパンの質感と味を調整しすることで、バランスを保っているという事ですよ。
「塩分」って、もちろん摂り過ぎは体に毒だけど、適度に使うことで大事な役目を果たしているのだということが、よくわかりました。
流水麵(そば)
ご存知!夏(と、年越しそばの時期)の定番、シマダヤの流水麵です。
包装ビニールを破いたら、そのまま麵を笊に放り込み、上から勢い付けて水道水を1~2分ジャブジャブと流し続けるだけ♪
茹でる手間を省いてあっという間に簡単「ざるそば」の出来上がり!
惣菜弁当だけではボリュームが不足し、「もっとたくさん食べたい!」という時に、これで大盛りを食ったと同じように満腹中枢を満たすことができますよ。
買い溜めして1日で食べきれず、消費期限切れの翌日に使ったのですが、きちんと冷蔵庫(少し冷気強めに設定して)入れて保管したら、普通に美味しくいただけました。
※自己責任でお願いします(当方では一切責任を負いかねます)
ハムチーズデニッシュ
関東ではどちらかと言うと「フレッシュベーカリーショップ(個店)」のイメージが強い神戸屋のパンを、最後にご紹介します。
低~中価格帯は、最大手のヤマザキと、名古屋から乗り込んできた2社(敷島、フジパン)の3強に圧倒されて、さらに「世界のトヨタ」系列入りした第一パンまで乱入している状態。
これでは「多勢に無勢」と判断したのか、前述の銀座老舗「木村屋」と同様に、中~高価格帯の商品を投入することで、活路を見出しているようです。
そんな訳で、「焼きたてパンの店と同等のクオリティ」というコンセプトと思われる、神戸屋のエクシード(EXCEED)シリーズですが・・・
確かにクロワッサンの「ふわふわ」「サクサク」感が、多少は違うかなぁ?といった印象はありましたけど、所詮は「袋詰め」されてからある程度の時間が経過したパンです。
駅ナカとか、スーパー・デパ地下のインストアベーカリーで買う、同じ「神戸屋」ブランドの正真正銘「焼きたて」パンに比べたら、そりゃ風味はどうしたって堕ちますよ(笑)
※リベイク可能なようなので、もしかしたら軽くオーブンで焼けば「復活」するかも・・・
いかがでしたでしょうか?
今回は、イオン「マックスバリュ」業態第1号店の開業から27周年に因み、自宅(新居)から最も近い新船橋店で、半額シールに釣られて調子こいて買い込み過ぎてしまった9つの品をご紹介いたしました。
業態黎明期の頃は、まるで「巨大な平屋倉庫」のような簡素な内外装で、地方小都市への展開が特徴だったマックスバリュですが・・・
現在では同一屋号の下に、地場スーパーからの買収店舗や、都市新生活者に向けたスタイルの店など、立地に合わせて店毎に「種々雑多」な展開を見せています。
今回ご紹介した新船橋店は、100円ショップのダイソーや、鎌倉ベーカリーなども同居する首都圏郊外の都市生活者向けショッピングセンター「イオンタウン新船橋」の核店舗。
※商業施設5700㎡
イートインコーナーには100円前後で購入できるドリップ珈琲の自販機も設置されていて、10%の税率を予め申告すれば、買った弁当やパンを食べながら一休みすることもできますよ♪
僅か200m先、東武アーバンパークラインが通る高架線の向こう側には、こちらの10倍以上(商業施設面積61,600㎡)の規模を誇る、イオン本体と158の専門店から成る「旗艦店」である、イオンモール船橋があります。
※想定商圏人口310,000人(129,000世帯)
線路を挟んで西と東の地域で・・・
それと、食品だけ軽く買って帰るならば小規模店、その他いろんなものを買い回ったり、ウインドーショッピングも含めて「のんびり品物選び」を楽しむなら巨大モールへ、、、
今のところは、同じイオングループ内で競合するというよりは、むしろ上手く棲み分けがされて共存共栄が図られているようですね。