コロナ後の回復を目論む今こそ!テレビで取り上げられるお店は、どうして取り上げられるんでしょうか? | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

コロナ後の回復を目論む今こそ!テレビで取り上げられるお店は、どうして取り上げられるんでしょうか?

 

テレビで取り上げられるお店はどうして取り上げられるんでしょうか?

 

本当に大人気で美味しいと評判のお店なら分かるんですが そうでもないお店なのに取り上げられるのはどういう理由なのでしょうか?

 

テレビ局に知り合いがいるなど、コネがあるとか 宣伝費用を支払って宣伝してもらう以外に何かあるのでしょうかね・・・

 

そんな疑問を持っていた折に、図書館で偶然見つけた1冊を今回はご紹介いたします。

 

(p.63、71、81)

狙い目のジャンルは「情報・報道番組」

・各キー局や系列局のいわゆる「情報番組」、あるいは「報道番組」をターゲットとして狙う

・「テレビに取材してもらう事」=「お金を掛けずに、テレビ番組に“情報”としてポジティブに紹介してもらう事

・月曜日~金曜日の午前中やお昼、午後に放送されている「情報・報道番組」

・但し、影響力は「最大瞬間風速」に過ぎない

(リピート客化させる工夫が必要…※「居抜き情報.COM」によると、飲食店は開業から2年以内に50%が潰れ、16年以上続く店は僅か6.3%→しかしながら「愛の貧乏脱出大作戦」に出演したお店は22.2%が継続中

テレビに出て人気店になった店の例

・ハンバーグレストラン「ペンギン」の和牛100%俵ハンバーグ(茨城県桜川市)

・麵屋「翔」の特製塩ラーメン(西新宿が発祥、今でも200人/日が来店)

 

(p.68)

帯番組の「ひまネタ」枠を狙う

「ひまネタ」=特に緊急性の無いグルメ情報や動物の赤ちゃんの映像、季節に合わせた便利グッズの紹介といったVTR(これが流れていたら、「この番組、今、放送することが無いんだな」と考えてよいとの事

 

(p.72)

テレビ局が探しているネタ=日中の「情報・報道番組」の主な視聴者である「主婦や高齢者が関心を寄せるテーマ

  • 収入を増やす
  • お金を節約する
  • もっと健康に
  • 医療対策
  • 老後の安心
  • 喜び(孫や趣味)
  • 家事をもっと楽に
  • 快適さ(暑さ・寒さ対策など)
  • 脂肪をもっと減らす
  • 心配から解放される

すなわち、「洋の東西を問わず、どんな時代にも通用する、人の基本的な興味・関心

 

(p.104、192)

テレビが飛びつく4原則

・「なぜ、今か?」がわかる

公共性がある

・「なぜ、それか?」(差別的優位性)がわかる

画(映像)になる

※但し、自社都合の「なぜ、今か?」(例…創業〇〇年、新商品発表日、業務提携日、社運を賭けたイベント開催など)はNG

 

(p.116)

公共性への昇華(「社会にとってどんな意味を持つのか」を考える)

・自分の商品が「どんなタイミングでどんな社会貢献ができるのか?」

※例

・「うちの整骨院に小学生の来店が増えている」(個の問題)

・「スマホの影響で今、肩こりや腰痛を訴える子供が増えている」(社会全体の問題)

その他の事例

・リサイクルできて環境に優しい

・ゴミが出ない

・高齢者に優しい

・障害を持つ人に役立つ

・子育てに追われるママを助ける

・地方経済の活性化に寄与する

 

(p.124)

オンリーワン(差別的優位性、独自性)

・日本一、世界一

・最小、最大、最軽量

・最安値、最高値

日本で最も安い10円バーガー

日本で最も高い1万円のお好み焼き

日本で最も時間がかかる理髪店

 

(p.125)

信頼性、ブランド力

・宮内庁御用達

・欧州でグッドデザイン賞受賞

・アカデミー賞女優が愛用

 

(p.128)

物語性(テレビ局で採用が決まったら、自社HP上に公開すべき点)

・会社や商品で実現したい夢や理想、あるいは使命感

・夢の実現に向かう途中の挫折や困難、周囲の批判

・どのように困難に立ち向かい、それを克服することができたか

「どれほど苦労したか」「それをどうやって乗り越えたのか」をホームページに掲載

 

(p.136、143、160)

画になる仕掛け

燃やす

投げる

「文豪の愛した温泉」よりも「サルに愛される温泉」のほうが画になる

強い画(カロリーが高い画)

(例)

・数万円もする高級な精進料理よりも、500円で食べられる富士山盛りのラーメン

・冷たくて動きの無い精進料理よりも、ミスト状の湯気がたなびき、豚肉からキラキラ光る肉汁が滴るラーメン

・杉並区高円寺「天すけ」のノールック卵天ぷら投入

・スープの出来が悪いとドラム缶ごとぶん投げるラーメン屋の店主

映像より、むしろ見ている視聴者の心の動きがポイント

・美しい

・きれい

・かわいい

・かわいそう

・怒り

・涙

「画になる」=映像によって「見ている人の心が動くかどうか」

動かない取材対象を画にするコツは、人物を絡める

(例)

「メルカリ」を利用してお小遣いをたっぷり稼いでいる主婦の日常に密着しながら紹介(毎月の家計の赤字解消といった「物語性」と絡める)

プレスリリースにも「こんな取材(撮影)が可能です」という点をアピール

(例)

・「お客さんが施術前と施術後で、どれだけ変わるか取材いただけます」

・「うちのサービスの利用者を紹介できます」

・「市場での仕入れの様子を取材していただけます」

・「実際のクレーム対応をお見せすることができます」

・「新メニュー開発の裏側の取材が可能です」

※封筒には、会社概要や、過去に掲載された新聞・雑誌のコピーも同封(テレビの取材を受けたことがあるならば、その際のDVDも同封)

※YouTubeに上げた動画があるならURLも添付

※郵送するプレスリリースの宛先「番組名+〇〇コーナーご担当者様」宛

 

(p.167、176、181、255)

テレビ番組向けのプレスリリースは「タイトルが9割」

「×××株式会社がキッチンスポンジの除菌スプレーを新発売」はスルーしても、「ご存知ですか?キッチンのスポンジはトイレの床よりも雑菌が多い」は目に留まる

・プレスリリースに必ず散りばめたい内容=「テレビが飛びつく4原則」

「なぜ、今か?」がわかり、「公共性」がある

「なぜ、それか?」が伝わり、どんなふうに「画(映像)」になる

テレビ画面の「右肩テロップ」を参考

(タイトルに内容のすべてを詰め込む必要は無く、8割くらいの全体像が理解できる程度で良い…2割くらいの「情報の空白」があったほうが相手に興味を持ってもらえる可能性がある)

タイトルの「定型」は、この順番

「斬新性」+「公共性」+「意外性」+「画になる要素」

 

・世界初!高齢者を守る「とろみボタン付き自販機」が大好評

・SNS映え!ベーグル食べ放題、老舗パン屋の挑戦

・外国人に大人気!“忍者”募集に応募が殺到

・週末トラベル 春の静岡 お茶摘み体験&旬グルメ

・GWに行きたい!無名テーマパークが仕掛けた逆転劇の秘密

 

NG例

・タイトルに社名が入っているのはNG

・一般の人にはわからない言葉はNG(フォーリンプレーズ、晴れバレ岡山)

曖昧な言葉はNG(斬新な、まったく新しい、すばらしい、かわいい、驚くような、きれい、美味しい、究極の、たくさん、いっぱい、とても大きな→具体的な数字が必要

1行30文字でまとめるのが目安

・1件のプレスリリースで強調するテーマは1つに絞る

 

(p.173)

テーマを「抽象化」して表現

  • ・世界で初めてのカップ入りラーメン→「世界初のカップ麺
  • ・かやくはフリーズドライのむきエビ、ネギ、スクランブルエッグに類似したタマゴ、味の濃いミンチ肉(成形肉)の組み合わせ→「袋入りのラーメンより、本物のラーメンっぽい」「本格的
  • ・麺をカップに入れたことで鍋もどんぶりも不要になった→「手間がかからない」「簡単便利
  • ・熱湯を注ぐだけで、場所を選ばず食べられる→「お湯さえあれば、いつでも、どこでも食べられる」「いつでも、どこでも

世界初! いつでもどこでも食べられる、簡単便利な本格派カップ麺

 

(p.212)

代表的なプレスリリース配信サービス会社をチェック

 

(p.222、227)

テレビでやって来たお客さんを「リピーター」に変える

・「1対5の法則」…新規顧客を集客するコストが既存客に販売するコストの5倍かかる

「売上の80%」は「20%のリピーター」が作り出している

SNS対策

・新規でフォロワーになってくれた方にドリンク1杯orチャーシュー3枚サービス

・フォロワー限定のクーポンを定期配信

・フォロワーには限定メニューをいち早くお知らせ

・卓上POやカウンターの壁にQRコードの設置

 

(p.231)

取材当日の対応

・ペットボトルのお茶を人数分用意

ディレクターの名刺は必ずもらう

撮影風景を写真や動画に記録

取材終了後、レポーターとしてやってきたタレントさんと許可を得たうえで記念写真を撮る

(テレビ放映されたものの再利用は不可だが、自分で撮った写真や動画ならば自社PRに使用してOKとの事→実際にテレビ局の取材が来たという証拠は、SNS等で会社や商品のブランディングとして活用)

 

いかがでしたか?

今回は、放送作家として30年活躍してきた石田章洋氏の本を取り上げてみました。

 

大したことない店なのに、なぜかテレビに取り上げられて一躍有名になるのは何故か?・・・と思っていましたが、一応はそれなりの理由があるという事がわかりましたね。

 

今回ご紹介した要素が全くない私のような一般人の場合は、「ポツンと1軒家」のように偶然スタッフが迷い飛び込んできて勝手に紹介してくれる「運」を待つしか無さそうですか・・・

 

しかしながら、上記「テレビが飛びつく4原則」に1つでも該当するモノがある人は、是非ともこの本を一読してからテレビ局へプレスリリースを送り付けて自己PRしてみてはいかがでしょうか?