嫌いな仕事から抜け出し、「安定」を捨て自分の才能を活かす勇気を与えてくれる、本田健さんの本
皆さんの中で「好きなことを本職として仕事をして、生活している」人って、いらっしゃいますか?
実際には、ほとんど多くの方が「お金の為、生活の為に嫌な仕事を仕方なくしている」のが現実ですよね(本ブログ管理者も、その1人です)。
しかしながら、やっぱり心の奥底では「自分の好きなことで稼げて、生活できたらいいな・・・」って思い憧れつつも、嫌々ながら憂鬱な気分で電車に乗って職場へ向かう毎日。
そんなときに目に留まるのが、今回ご紹介する本田健さんの本ではないかと思うので、今回は同氏の著書の中から入門編的な1冊を読んでみますね♪
(p.5)
ワクワクすることをやる
大好きなことをやるのに必要なのは、お金でもなく、人脈でもなく、才能でもない。
↓
必要なものはたった1つ
「好奇心」だけ。
(p.19)
もっと人生を楽しく生きるためには、どういった視点が必要か?
・自分が何をやればワクワクするのか?
・自分が何をやれば人に喜ばれるのか?
・自分が何をやれば感謝されるのか?
・自分が何をやればお金をもらえるのか?
上記4項目を調べる必要がある。
(p.46、146、153)
感情が大きく揺さぶられたことが契機で才能が出てくる
才能は、自分の感情の地殻変動が起きたときに現れる
(例)
・ひどい失敗をした時
・お金が無くなった時
・リストラされた時
・病気になった時
・男女関係で絶望した時
・上記複数項目が同時多発的に発生した時
↓
絶望や苦しみは、その光に向かって一気に進む直前の兆候
同時に、自分の傲慢な部分や一発当ててやろうという我欲など、自分のあらゆる闇の部分が全部表面化する。
人生の分かれ道に差し掛かった時は、恐れや疑いがある道こそが、自分の進む道
・才能は、たいてい「想定外」のところで見つかる
・怖れとは、ワクワクするエネルギーの裏返しで、実は自分が一番求めているもの=自分の本当の人生の目的
(p.57)
才能は、頭で考えて探しても見つからない
・「本当の自分」は、インドの片田舎に「自分探しの旅」をしても見つからない
・数値的(数字)や理論的に考えても、「感情」は見つけられない
↓
才能を見つけるためには、「ああ、自分がやったことが、こんなにも役に立ったんだ。うれしい!」というジーンと感動するような実体験が必要
(p.60)
才能とは?
・心がワクワクすること
・ちょっと時間があったらやってしまうこと
:
※天才レベルになると、ものすごくお金持ちになるか、破産寸前で生きるかの両極端になる(ピカソとゴッホ、モーツァルトの違い)
(p.130)
お金は、自分の才能を他人と分かち合った結果として得られるもの
(p.132、135)
「幸せの源泉」は、残念ながらお金とは関係のない場所にある
なので、「幸せの源泉」に関する活動をやるだけでは、お金を手にすることができない。
これが、この世界の現実。
↓
「豊かさの源泉」を掘り当てる必要がある
・それをやるだけで経済的に豊かになってしまうもの
・「幸せの源泉」の周囲に「豊かさの源泉」を掘る
↓
「幸せの源泉」と「豊かさの源泉」の2つが重なるところがライフワークになる
(p.147、153)
才能はイライラした時、絶望したり怖くなった時に見つかる?
(例)
・他人の家に行って部屋が汚れて散らかっていた時
・レストランに食事に行って、ぬるい温度で運ばれてきたスープが許せなかった時や、塩加減や麺の茹で方にイライラした時
・本を読んで内容が薄いと思った時
:
「もっと、こうしたら良いのに!」って思って、代わりにそれができることこそ、自身の才能
いったん絶望したとしても、「そこから這い上がって、自分の理想を実現したい!」という情熱を持った時、初めてその人の才能が開花する。
(p.148)
才能は、叱られたことの周辺に存在?
子供のときに抑えられないエネルギーがあった場所に、才能は眠っている
(p.176、189)
才能は、きちんと使い切らなければ、そのしっぺ返しとして自分を苦しめる?
他人を幸せにする義務を果たさなければ、ペナルティとして自分も幸せになれない
↓
将来、深いところからインスピレーションを得て輝くためには、悲しみや苦しみを先に体験する必要がある
一番自分が苦しいところ、闇の部分に立ち向かわないと、本当の自分の才能は湧き出て来ない
(p.194)
才能を使って輝く過程で「抵抗」が生じる
面倒くさくなったり、気分が萎えて「自分には向いていない」「才能が無い」と思うようになる
↓
対処法
・逆に「やりたいエネルギーがあり過ぎる」と考える
・子供時代に「オマエにはできない、向いていない、無理だ」と言われた経験など、過去に起きた悲しい体験を1つ1つ思い出しながら、そのときの自分の気持ちを抱きしめて、心の痛みを癒す
(p.204)
「いろいろ当たっては砕ける」過程を繰り返す
(短くても数年かかる)
・本当の自分の才能を見つけるまでは、相当な苦しみとイライラの辛い日々が連続
・「どこに行ってもうまくいかない」ことの連続(試行錯誤する中で、今度こそ間違いないかもと期待して、ど~んと落ちる)
↓
それを何十回と繰り返していくうちに、ドンピシャのモノに出会う
(「これが自分の才能だ!」と、しっかりわかる瞬間があるのだそうです・・・)
・もし、上手く見つかったらならば、優秀なメンター(先生)に教えを請う必要がある(その方が、開花が早い)
※但し、メンターは才能の磨き方しか教えられない(「見つけ方」は教えられない)
※メンターの選び方は、最初はコーチ(現役時代はパッとしなかったが、指導者としては素晴らしい)型を選び、成功したらプレーヤー(天才タイプ)型を選ぶと良いかもしれません
(p.231)
才能は、ベストなタイミングで開く
・今うまくいかなくても焦らなくてよい
・でも、何もしないで待っていたら、自然に向こうからやってくるものではない
↓
直感を使って行動し、面白そうだと思ったことには飛び込んでいくと、試行錯誤の連続の中で、きっと「これだ!」というものに出会える?
(最終的には、自分1人で見つけなければならない孤独な作業)
(p.238)
人生とは、「安定」と「自由」の選択バランス
・自由ばかり選ぶと心が疲れて折れる
・安定ばかりだと退屈
いかがでしたか?
とりあえず、好きなことで仕事するためには、先ず「これだ!」と思うものに出会うまでは、相当に心苦しい過程と長い期間を経ることがわかっただけでも、救いになりましたでしょうか?
自分の本当の才能は、ただ待っているだけでは来ないようなので、先ずは自分の直感で良いので面白そうな事には積極的に首を突っ込んで試行錯誤が必要のようですね。
ただ、残念ながらこの本の内容は「才能の見つけ方」がメインで、「才能を実際にお金に換える」については別冊を読め!ということなので、興味を持った人は是非ともリンクを貼った本田健さんの続作についても読んでみてはいかがでしょうか?