千葉市でよく見る!「地番入り」交差点標識…付番法則の謎を推測してみた | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

千葉市でよく見る!「地番入り」交差点標識…付番法則の謎を推測してみた

 

千葉市からの帰り道。。。

千葉市は「地番入りの交差点表示」が大好き?

JR千葉駅(千葉市中心部)方面に向かって交差点の左手前角の地番(セブンイレブンがある街区)を基準にしているみたいですね。

類似例がある場所

本記事では以下の4箇所をご紹介いたします。

【地図中凡例】

:登戸2-7交差点

:富士見2-14交差点

:中央3-2交差点

:浜野1025交差点

(全て千葉市中央区に存在)

 

何を基準に付番しているのだろう?・・・っと思っていたら、ある一定の基準・法則(共通項)を見出すことができました。

ヒントは、この本。。。

 

:登戸2-7交差点

国道14号(直轄外=千葉市管理区間)の交差点ですが、千葉市中心市街地から見て(JR千葉駅を背にして)、右上角の位置を特定しているようです。

 

 

:富士見2-14交差点

こちらも国道14号(直轄外=千葉市管理区間)の交差点で、千葉市の「ど真ん中(=中心部における最繁華街の中)」にありますが、やはり千葉市の「代表駅・中心駅」であるJR千葉駅を背にして、右上角の位置を特定しているようです。

ちなみに、かつては、千葉駅付近にある外房線・京成千葉線高架下の交差点(富士見2-14)から、高架線路(ガード)を背にして右斜め方向に行く中央公園交差点までの一方通行区間279mが国道14号(千葉街道)の道路区域として供用されていました。

この交差点名が右斜め前の細い道を基準にして、千葉駅方向を背に「右上角」の地番(銀色ガラス張りの千葉EXビル側)を指定しているのは、この名残と言えましょう。

現在は、緊急輸送道路として一定の幅員を有する対面通行可能な道路が望ましいとして、2014年3月20日より、現行指定の富士見東電前交差点を経由する420mが国道14号の道路区域に編入され、かつて国道14号の一部であった279mの一方通行区間は千葉市へ移管(千葉市道富士見29号線)となり現在に至ります。

 

 

ちなみに、皆さんは住所の「番地(街区符号)」の付け方をご存知ですか?

 

一般的な都市部における「住居表示(街区符号)」の場合通常は町ごとに駅や役場のような市町村の中心に近い街区を1番とし、順次、一定の方式にしたがって番号を付けます

街区は、町の区域を道路、河川、水路、鉄道や軌道の線路などの恒久的な施設等で画したもので、その規模は、およそ面積が3,000から5,000㎡、戸数が30戸程度を標準としています。

 

さらにキメ細かい「住居番号」の振り方を見ると、街区周辺を市町村の中心に近い角を起点にし、そこから街区の外周に沿って時計回りに距離を測って10m( - 15m)ごとに区切り順番に1、2、3…と基礎番号を付与しています。

 

建物の玄関または主要な出入り口が接する位置の基礎番号を住居番号としているのです。

 

 

ここで重要なポイントは、次の2点です。

1.中心街区に近い角を起点にする

2.外周に沿って時計回りに付与

 

もう、お分かりですね。

そうです!

市町村の中心街区(代表駅)を起点に、「時計回り」で付番しているのです。

 

交差点名の場合は「その逆」、、、すなわち“地域の中心”から最も遠い角を起点に時計回り(右上角)で設定しているというのが、事例に共通する事項だと言えます。

 

以上を踏まえたうえで、次の事例をご覧いただきます。

 

 

C:中央3-2交差点

こちらはJR千葉駅ではなく、京成電鉄の「千葉中央駅」を基準としているのでしょうか?

 

JRの千葉市を代表する駅は、もちろん千葉駅ですが、京成電鉄の場合は歴史的に見ても千葉中央駅が代表駅となります。

 

大きな道を、千葉中央駅を背にしながら歩くと、この交差点における右上角の地番は「3丁目の2番地」ということになります。

 

実は、この本にも、

基準となる「市の中心」は、必ずしも“市の代表駅”である必要は無く、もう少し市内をブロックごとに分けた「地域の中心(駅)」の場合もあり得ることを指摘している1文が紹介されています。

 

それを踏まえたうえで、次の事例をご覧頂きます。

 

 

D:浜野町1025交差点

茂原街道と、16号国道旧道交差点です。

千葉駅(千葉市中心街)から見て右上角であると同時に、旧浜野村の中心から見ても右上角(最も中心街から遠い街区を起点に、時計回り)の場所が指定されています。

 

旧生浜(濱)町の道路元標が現存する、県道2路線が交わる「浜野交差点」付近が、かつての浜野村における中心市街地で、県道66号をさらに北東へ約400m進んだ先には、生浜町の旧役場建物が現存しています。

■本ブログ内関連記事参照

 

この「地域中心」である浜野交差点から県道を辿ると、やはり右上角の位置が三菱自動車のディーラーが立地する街区で、交差点名の「浜野町1025番」に該当します。

□外部リンク参照

 

いかがでしたか?

番地まで入った地点名標って、全国的に見ても珍しくないですか?

千葉市に来たら、是非とも見て確かめてくださいね♪