メンテナンス業は地域を活性化できるか?(1) | ゆるポタで心リセット“おれ野_お散歩日記”by_✡CAMMIYA…ちょいマニアックで開運

メンテナンス業は地域を活性化できるか?(1)

伊豆急(青)

岳南鉄道(緑・赤)


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(2006年)8/18放送・NHK教育
「ビジネス未来人」を見た・・・
(↓以下は、NHKの公式HPから抜粋引用した粗筋)

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★「メンテナンスで地域を守る」★
(橋のメンテナンス会社社長・阿部允さん)


いま、公共建築物のメンテナンスが、大きな問題になっている。
代表的なものは、橋、道路、ダムなど・・・
これらは高度経済成長期に大量につくられ、いよいよ寿命に来ている。
ところが全部建て替えるとなると、膨大なコストが掛かってしまう。
それと同時に、大量のゴミが出るという問題もある。
☆「建設廃棄物はこのまま行くと、2035年には約4億トン、現在の4倍に達する」☆という試算がある程だ。
★国としても、古くなった公共建築物をうまく維持・管理することで、寿命を延ばす方向にもっていけないかと模索している。★
この問題を解決するために、ベンチャーを立ち上げたのが元国鉄マンの阿部允(あべ・まこと)さん。
サビを落としや塗装など、簡単なメンテナンスを行うだけで、橋の寿命を大幅に伸ばすことに成功している。

千葉市にある阿部さんの会社は社員12人。これまでに7000もの鉄道や道路の橋を手がけてきた。
会社の設立は平成5年。阿部さん46歳の時だ。
阿部さんは、それまでは、国鉄、JRで保守・点検の仕事に長く携わっていた。

阿部さんが開発した「橋守システム」は赤字経営に苦しむローカル鉄道を救っている。
その一つが香川県高松市の琴平電鉄。「ことでん」の愛称で市民に親しまれてきた。

しかし、利用者は最盛期の半分にまで落ち込み、昨年度の赤字は1億3000万円。
5年前には民事再生法の適用を受け、現在、地元企業の支援を受けて経営再建中だ。

そんな琴平電鉄にとって、深刻な悩みの種が老朽化の進んだ鉄橋だった。
168か所あるうちのほとんどが、作られてから80年以上も経っている。

☆しかし、すべて架け替えるとなると費用は数十億円。到底、捻出できない。☆
鉄道会社は、橋の寿命を少しでも延ばしたいと阿部さんの会社に依頼してきた。

★「地方鉄道は今、長期の減少傾向にありますので、設備も1年で集中して出来るという経営状況にございませんので、今あるものを出来るだけ長く使っていこうという趣旨でございますので。」
(高松琴平電気鉄道・鉄道事業本部長 川上純一さん)★

今、阿部さんの会社では全ての橋のカル テを作っている最中だ。
これまでの測定では、すぐに架け替えや、大規模な補修が必要な橋はないことがわかってきた。

☆カルテ作りが終わった後は、損傷の恐れがある箇所を重点的に点検、補修していく予定だ。
その費用は年間200万円程度。琴平電鉄は鉄橋を維持できるメドが立った。☆

★琴平電鉄では、鉄橋の維持管理のコストが抑えられた分、顧客へのサービスを充実させ、年間の利用客を当初見込みより100万人増やす計画だ。
経営再建に向けて、明るい兆しが見えてきている。★


→→→次回に続く、、、、


*写真の説明(本ブログ管理者自ら撮影す)*
大都市の都心と頻発運転で直結する通勤電車が走らない私鉄・3セク鉄道は、
たとえ、大手私鉄系列であっても、経営は決して「楽」ではない、、、
(上)JRからの中古車を導入した東急グループの伊豆急行
(下)京王からの中古車を導入している地方私鉄の岳南鉄道