11日から始まった「別府現代芸術フェスティバル2009」には、地元の立命館アジ
ア太平洋大学(APU)などの学生が、ボランティアとして多数参加している。
「混浴温泉世界」と銘打ったユニークなアートの祭典。市街地や鉄輪温泉、国際観
光港など街のいたるところが会場だ。国内外から著名なアーティストを招いた。湯
煙と現代アートが融合し、新しい風を吹き込んでいる。(芸短大・加藤美香、写真
は「べっぷプロジェクト」提供)
別府国際観光港の関西汽船のりば2階。ブルーを基調とした背景に、大輪の赤く
美しい花。大きな壁画が目に飛び込んできた。縦4・5\x{334d}、横20\x{334d}。
鈴木友梨さん(APU3年)は、この壁画の制作にボランティアとして取り組ん
だ。デザインを手がけたのは、大型絵画で知られるマイケル・リン氏(45)。東京
で生まれ、上海などに住んできた世界的なアーティストだ。壁画の制作は彼のアシ
スタントの男性フランソワさんと鈴木さんらのボランティア・スタッフが行った。
「3月19日から4月7日まで、毎日、絵の制作に取り組んだんです。制作の指示を
するフランソワさんとの会話は、すべて英語でした。「絵が出来上がったとき『言
葉ではなく、アートでコミュニケーションができたね』と言われて、とてもうれし
かった」
こう話す鈴木さんの表情は、達成感に輝いていた。「自分の本当にやりたいこと
をやっている人たちが、これだけ集まった今回の芸術祭には、ホントに感動します
ね」と語る。 今回の現代芸術フェスティバルの舞台となった別府市は、かつて温
泉観光地として大変な賑わいをみせた。日本有数の湯の街であり、九州と西日本各
地を結ぶ港街でもある。歴史ある街と現代アートが一体化すると、どう変容するの
か。
「アーティストの方々が、別府の街をとても気に入ってくれるのが、うれしいで
すね。街を一緒に見て回りながら、ふと思いついたアイデアが作品として実現した
のには感動しました」。別府の街案内を担当したAPU3年(休学中)の家入健生
さんは語る。
韓国生まれでカナダ在住のジンミ・ユーンさんなど通訳ボランティアとして参加
した西牧直祐さん(APU2年)は、「海外のアーティストが、この芸術祭を通し
て『別府』を表現する。地元の人にどう感じてもらえるか楽しみです。地域を見直
す良いきっかけになれば」と言う。
学生ボランティアとして参加しているのは、日本人学生だけではない。西法寺通
りの一角にある会場で、受付を担当していたのは、バングラディシュからの留学生
ホセイン・イマモさん(APU2年)だ。キャンパスに貼ってあったポスターを見
て、参加を決めたのだという。「国籍の差別がない、男女の差別がない、差別のな
い世界を目指す。ポスターに書かれてあった文章の内容にとても感激しました」。
この現代芸術フェスティバルには、多くの人々の多様な思いが込められている。
学生ボランティアの統括担当である平嶋彩香さん(APU4年)は、「たくさんの
価値観が混在する中で、一つの価値観に縛られず、色々な見方や考え方を認め尊重
したうえで、ともにに手を取り合おうという平和への願いが込められています。ぜ
ひ多くの皆さんに鑑賞してほしい」と語った。
世界各地からの芸術家が”日本一の温泉街”に集合した「別府現代芸術フェステ
ィバル2009」は、若者たちの意欲と感動に支えられていることを実感した。みなさ
んも、ぜひ会場に足を運んでほしい。6月14日まで。
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●会いたい人
●TVキャスター、唐橋ユミさん
OBSテレビ「サンデー・モーニング」のキャスター唐橋ユミさん(34)に会っ
た。時事問題を視聴者に分かりやすいように、自ら作成した“手作りフリップ”で
人気の女性である。日本文理大・真栄里和也)
Q、なぜキャスターになろうと?
唐橋 高校時代、櫻井よしこさんの講演会を聞きに行き、とても分かりやすく、や
さしい言葉で説明されていたんです。「週刊こどもニュース」みたいな感じで、ス
テキだなあってて思いました。
Q、”手作りフリップ”も、そこからきているんですか?
唐橋 絵があると、内容が入りやすいですよね。説明もなるべく難しい言葉は使わ
ないようにしています。まとめるが結構、大変なんですよ(笑)。2、3分って決
まっているんです。伝えたいことはたくさんあるんですが、どの情報に絞って紹介
していくか。苦労しますね。
Q、報道の偏りについてどう考えますか?
唐橋 報道って公正中立って言われますが、本当にそれは難しいと思います。プロ
デューサーの意見によって、何をトップニュースにするかも微妙に違ったり、どの
ニュースを取り上げるか番組によって違う。見ている側がどう受け止めるかが、大
事になってくると思います。
Q、具体的には何が求められますか?
唐橋 ワイドショーみたいなニュース番組って、多いじゃないですか。テレビを作
る側にとっては、視聴率も取らないといけない。だからそういうのもなきゃ、番組
が成り立たないってこともあるんです。自分でニュースをよく噛んで味わうという
か。自分で見極めないと、流されてしまうような気がします。
Q、今後の目標は?
唐橋 もっと日本文化を分かってもらえるような番組をリポートしたいです。で
も、そういうのは視聴率が取れないって、話していたんですけどね(笑)
<唐橋ユミ> 実践女子大文学部英文学科卒。「テレビユー福島」報道部勤務
後、現在の「株式会社三桂」にフリーアナウンサーとして所属。TBSテレビ「サ
ンデーモーニング」ほか、文化放送などの番組に出演中。
●2番手
●芸短大、県文化スポーツ振興財団と交流協定
県立芸術文化短大の中山欽吾学長はこのほど、大分県庁で広瀬勝貞知事の立会い
のもと、県文化スポーツ振興財団の立花旦子理事長と「友好交流に関する協定書」
に調印した。協力増進の第1弾として「iichikoグランシアタ・ジュニアオーケスト
ラ」の音楽監督に同短大音楽科の川瀬麻由美准教授(バイオリン)が就任した。
同財団はiichiko総合文化センターを拠点に、さまざまな文化事業を展開してき
た。立花理事長は「自ら文化を発信する”創造系”に打って出たい。そのために芸
短大の力を借りたい」と述べ、中山学長は「文化レベルの向上を本学がサポートす
る道筋が示された。学生の発表の場が得られた。この2点が協定の大きな成果だ」
とあいさつした。
「iichikoグランシアタ・ジュニアオーケストラ」は昨年、同財団が10周年を迎え
たのを機に設立準備を進めてきた。芸術監督はNHK交響楽団コンサートマスター
の篠崎史紀さん(バイオリン)。4月初め、第1回オーディションを開いた。++
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●ミニニュース
●留学生とビジネス交流会
県内の大学に通う5カ国の留学生たちと、大分県ベンチャー企業協議会の「ビジ
ネス交流会」が3月18日、大分市内で開かれた。大分コンソーシアムなどの主催。マ
レーシア、ベトナム、中国、韓国、インドの留学生11人のほかNBUの日本人学
生、大分コンソーシアムから2人、「大分県ベンチャー企業協会」の約20人が集ま
り、留学生活や将来の就職問題のほか、各国の特産品や日本との貿易に関しても意
見交換した。
「日本の産品で母国で売れそうなものは?」という質問に、インドではインスタ
ントラーメン、中国では車とコタツ、韓国ではカレーライスと服などの答え。逆
に、日本で売れそうな物は、インドの本場カレー、韓国のホトック(もち)などが
あり、5月の試食会でインドカレーを作ることになった。(NBUパク・ソンファ
ン)
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